青き月が夜空を照らす泡沫の刻・・・その月光差し込む大舞台で我らの舞う姿をご覧あれ
仮面の少年〜Another Story of Persona〜
▼CAST▼
ルキ
チョコ


騎士団長
副団長
騎士団員
柊 琉姫
チョコ

陽菜
Fluorite
水島 和夫
PLOM
紅暁
ルキ






チョコ





チョコ







チョコ



チョコ






チョコ





チョコ



チョコ
ルキ
チョコ
ルキ


チョコ
ルキ
チョコ



チョコ
ルキ



騎士団長





チョコ
騎士団長

チョコ
騎士団長
チョコ
騎士団長






チョコ
騎士団長



チョコ

騎士団長









チョコ
騎士団長
チョコ




騎士団長

チョコ
騎士団長

チョコ
騎士団長



チョコ

騎士団長

チョコ






チョコ


ルキ


チョコ
ルキ


チョコ
ルキ




ルキ

チョコ
ルキ

チョコ





チョコ



チョコ





ルキ





チョコ
ルキ
チョコ
ルキ
チョコ

ルキ


チョコ
ルキ
チョコ

ルキ
チョコ
ルキ
チョコ
ルキ


チョコ

ルキ


チョコ





騎士団長



騎士団員
チョコ
ルキ
騎士団員
騎士団長

副団長

騎士団長
副団長

チョコ
騎士団長

副団長



騎士団長

副団長


チョコ
騎士団長

チョコ

ルキ
副団長



騎士団長



副団長


ルキ
副団長
騎士団長
副団長


騎士団長
副団長

チョコ
副団長



騎士団長
副団長
騎士団長
チョコ

騎士団長


チョコ

騎士団長





ルキ




チョコ
騎士団長

チョコ
騎士団長





チョコ
騎士団長




ルキ
騎士団長



チョコ
騎士団長




ルキ
騎士団長
ルキ









チョコ
ルキ


チョコ
ルキ

チョコ
ルキ


騎士団長

チョコ
ルキ







チョコ


ルキ
騎士団長






チョコ
ルキ




チョコ
騎士団長


チョコ




騎士団長


チョコ


騎士団長

チョコ


騎士団長


チョコ




ボクはなぜ…
こんな仮面を…ツケテイルノダロウカ…


今日から新しいギルドって言ってたけど、大丈夫かしら…
昔からあの子は人を疑うってことをしなかったから…
この街でも問題が起きなければいいけど…
母さん、心配しなくて大丈夫だよ…
私も一緒のギルドに所属するから
何があっても私が絶対に守ってあげるから
チョコ・・・
でも・・・
ちょっと心配なのよね…
もう!母さんも心配しすぎっ!
ルキだってもう18歳なんだから、母さんも子離れしたほうがいいよ
男の子は強くたくましく育てなきゃ…
そうじゃないと父さんの仇を討てないでしょう…
そうね…
あの人の仇である…
ロード オブ デスを倒せるような騎士に成長してもらわないと…
・・・だからこそ、屈強の騎士団があるというこのプロンテラに来たのよね
私もあの子も入団試験をクリアしたんだから大丈夫だよ
一緒にここで修練を積んで、早く仇を取らないと…
チョコ…
実の父親じゃな…
母さん!それは言わない約束でしょ!
実であろうとなかろうと、父さんは父さんでしょ…
私は父さんの仇を討つ…、そう決めたんだ…
それに、それはルキが一番思っているはずだよ
実の父親なんだし、剣の師匠でもあるんだから…
そうよね…
私はそれを見守ることが役目なのよね
そうそう
だから、騎士団内では私に任せなさいって
ずっと心配してくれるのはうれしいけど
私は帰ってきた時に…
おいしい手料理を作って待っていてくれたほうがいいな

それじゃ、ご飯を食べて、騎士団に行かないと…
…って、ルキは?
たしか朝稽古をするって言ってたけど…
そろそろ戻ってくるんじゃない?
はぁ〜、やる気があるのはいいけどね…
ハァハァ
ちょっと!どこまで朝稽古に行ってたの!
う〜ん…
ぬいぐるみをほしがる女の子に誘われたんだ…
おかげで疲れた…
なんで疲れているのに、そんなに笑っていられるのかな…
何があっても笑っていれば楽しくなるでしょ!
まったく…
でも、それがあんたのいい所かもしれないね
さぁさぁ、ルキも帰って来たことだし…
二人とも朝食をしっかり食べて行ってらっしゃい
は〜い
は〜い


あの2人が入団してから早10日…
お前の子供だとわかったから入団を許可したが…
個人的な事情を含めて入団を決めたというのもあるが
娘のほうは槍に長けているようだ…、しかし…
息子のほうは…お前に似て…優し過ぎるようだ…
これではお前の二の舞になってしまうぞ…
団長…お呼びですか?
あ、おう…
1週間後に西オーク村に行ってもらいたい
西オーク村?
そうだ…
討伐ですか?
討伐には変わりないが…お前が考えているのとはちょっと違うかもな
オークの中にも争いを好まない者もいてな
我々はその者たちから極秘に情報を得て、争いが起こりそうな時は
互いに被害が大きくならないように沈静化
もしくは討伐を行うことにしているのだ
今回、不穏な動きをするものが現れたという確かな情報を得た…
オーク村全体に影響を及ぼす前に、なんとかせねばならん
それってアサシンギルドの役目では…
無論、彼らにも協力要請を出している
我々はあくまでも反乱分子の鎮圧と村の守りが最優先事項だ…
被害を最小限に留めるのを目的とし、それを遂行せねばならない
そのためにも彼らが動きやすい状況を作るのだよ
でも、私はまだ入団して10日目…
新米の私などでは足手まといにしかなりません…
はたしてそうかな…
この数日間、お前の練習を見てきた
入団時の面接でたしか…
以前いたギルドは、街の自警団のような仕事だと聞いたが
練習のあの動き…、ずいぶんと実戦に慣れているように見えたが…?

図星か…
私の目をごまかそうとしても駄目だぞ
しかし、なぜ、その力を大いに奮おうとしない…
街を護る我々には必要な力だと思うが…

答えたくないか…
力におごれた者は…
自分はおろか、誰かを傷つけてしまいます
この力を有効に使うためには、まだまだ精神の修行が足りません
私の力は、誰かを護るためにあるのです
だから、力を欲する人たちにはあまり知られたくない…
…そうか
血は繋がってないとはいえ、お前もあいつの娘なのだな…
えっ…
お前のその考え…
それがあだにならないことを祈っているぞ…
それはどういう…
いずれ解かるさ
いや、解らないほうがいいかもしれん…
呼び出して悪かったな…
明日にも説明があるから、今日はもう帰ってもいいぞ
団長…
もしかして、父のことを知っているんですか…
…古い友人だ
今はそれしか言えない…
私の考えがあだになる…?
どういうことなんだろう…


チョコ…、準備は大丈夫なの?
3日後には出発なんでしょ?
大丈夫よ
それよりも…
今日になって、なぜあなたが討伐隊に…?
何でかな〜
毎日練習している成果を認めてもらえたのかも知れないよ
毎日遅くまで練習していたし、副団長の人にも誉めてもらえたし…
討伐隊参加って団長からの指示?
いや、副団長からだったよ
「お前にはそろそろ実戦が必要だろう」だって
だから毎日遅くまで練習させてもらったんだ
そういえば、毎日傷だらけになって帰ってきてたけど
即戦力になるためには、これくらい練習しないとね
傷は男の勲章だよ
チョコが一緒なら心配なさそうね
入団してまだ間もないあなたたちが行くくらいだから
そんなに大きな仕事じゃないでしょうし
オーク村の治安を守るらしいよ
そう、なら安心ね

あ!父さんの剣を持っていこうっと!
今からきちんと手入れしなきゃ…
本当に大丈夫なのかしら…
私にはそうは思えないけど…
ずいぶんたくましくなったみたいね
あの人と知り合った頃を思い出すわ…
大丈夫、あの人の息子だもの…きっと無事に帰ってくるわ
おいしい料理を作って待っているって決めたんですもの…
母さん…
あっ!
そういえば鍋に火をかけっぱなしだったわね…
止めてくるわー
大丈夫だよ、母さん…
あの子は私が絶対に守ってみせる…
私の力は父さんの息子を…、私の弟を守るためにあるのだから…



父さんからもらった剣…
これでみんなを守ってみせる…
父さん…、天国から見ていて…
誰よりも強くなって、その力で必ず仇を討ってあげるから…
誰にも負けない力を…
そして、必ず見返してやるよ…
あれ…、こんなところにいたんだ…

何…、この妙な威圧感は…
あ、姉さん…どうしたの?
ううん…なんでもないよ
それよりそのツルギは…?
これ?
父さんの形見…
だから、今回の討伐ではコレを使おうと思って…
ねぇ、ちょっと手合わせしてみない?
姉さんと?
そうよ、ずいぶん練習したんでしょ?
だから、修練を兼ねてちょっと稽古してあげる
よし!もう昔の僕じゃないところを見せてあげるよ
えいっ!
うぐ…
ずいぶん強くなったじゃない…
はぁはぁ…
ぼ、僕だってやるときはやるんだよ…
これなら、今回の討伐だって問題ないでしょ?
…そうね
頑張りましょうね
うん
それじゃ部屋に戻ってるから…
いててて…
あなたの力…、たしかに上がっているけど…
陰の気に満ちている気がするのは気のせいかしら…
私がしっかりしないと…
父さん、私とあの子を守って…


この被害…、なんということだ!
今回の目的は首謀者の鎮圧と村の被害を最小限に食い止めることだ
だが、村の半分が焼かれ、死傷者も出たではないか!
それでも誇り高きプロンテラ騎士団か!




アサシンギルドからも今回の失態についての書簡が届いた…
なぜ、こんなことになったのだ
団長…
今回は人選にミスがあったのではないでしょうか…
人選だと?
やはり
入団したばかりの者を連れて行くにはまだ早すぎたのですよ…

きちんと実力を見ての人選だ…
お前は私の目が節穴とでも言いたいのか
お言葉ですが…
チョコさんは、弟を守ってばかりだったとか…
弟のお守りしか出来ない者が選ばれている時点で
実力で人選したと言われましても…
ならば、お前が確かめてみるがいい…
チョコの実力は、私と同等…もしかしたら私よりも上かもしれないぞ
ご冗談を…
これでも私は騎士団でも副団長の地位にいるんですよ…
弟のお守りしか出来ない者に負けるとでもお思いですか?
くっ…
チョコよ…
どうだ…、やってみるか…
い、いえ…
それに、弟を守っていたのは事実ですから…
姉さん…
それが懸命でしょう…
ここに来る前は街の自警団だった者の力など
神聖にして正式な騎士団に所属し
かつ『副団長』である私に勝てるはずがない

ならば、お前に問う…
ルキを推薦したのはお前だったな…
あの時、練習を見る限り問題ないと言ってたが…
練習の時はそうでしたが…
まさかこんなにも不甲斐ないとは…
毎日稽古をつけてやってたのに…

これでも歴戦の勇者と呼ばれた男のご子息なんですかね…まったく…
お前、なぜそのことを・・・
団長が入団を決定した理由が、実力ではないと解かってましたから
密かに調べさせてもらいました…
彼らの父親が倒された時も、あなたは同じパーティーだったとか…

入団理由がどうであれ、その息子ならやれると思ったんですがね…
やはり親の七光りでは、実戦では役に立たないようですな…
なんだと…
人選はもう少し慎重にするべきですよ、団長…
失敗の許されない状況で、個人的な私情を入れてしまった…
あなたの決定が今回の原因…
ま、姉弟愛はすばらしいというのは見せてもらいましたがね…
口を慎め…
まぁ、責任を負って騎士団長から外されることがないことを祈ってますよ
くそ…
団長…
私たちを入団させたのは父さんを知っていたからだったんですか…
そうだ…、それに小さい頃にお前たちに会っているしな…
しかし、ここはプロンテラを守る騎士団だ…
いくら親が偉大とはいえ、それだけで務まるほど安っぽい部署じゃない
そうでしたね…
私の実力を練習で見抜いたのですから…団長の見る目はたしかでしょう
副団長はな…、自分の力におごれているのだ…
彼も実力でのし上がって来た者だから…
だから力に絶対の自信があるんだろう…
彼の放った言葉からそれがよくわかる…
しかし、その慢心は相手の心を傷つけることを彼は知らないのだな…
おろかな…
副団長は…
僕に、絶対に大丈夫だと言ってくれました…
「お前の力なら、今回の討伐でも充分に役立つ」って
副団長は…、笑顔で言ってくれました
あれは…嘘だったの…
ルキ…
どうだろうか…
計算高い副団長が推薦したんだ…、何か考えがあったのだろうが…
団長…、父さんが勇者って…
お前たちの父親はな…、槍を使わせたら右に出るものはいなく
両手剣を持たせれば切れないものはないと言われるほどの騎士で
いつしか勇者とうたわれたんだよ…
その技がすごくてね…
そうか…
ルキを推薦したのは、そのためか…
どうかしましたか?
君たちの父さんはな…
もっとも守りたいものがあった時、バーサーカーになれる力をもっていた…
バーサーカーは怒りの力…
つまり、陰の気によって作り出されるものなのだ…
彼はその力に蝕まれないほどの精神力を持ち合わせていたが
バーサーカー…
やはり精神に負担がかかりすぎる技…、しかしその力は強大だった…
彼の血を引くルキには、その力があると思ったのだろう
しかし、お前がつねに守ってたから、その力を発揮することがなかった
いや、その力があったかどうかを確認出来なかった…
そんな…
バーサーカーの力は強大だ…
その力を手に入れれば功績を上げられる…
つまりは団長の座も遠くはないだろう…
くそ、、、わたしもその力があれ、、、
もとい、、くそ…、もっと早く気が付くべきだった…
結局…
ん?
副団長は、僕の力じゃなくて、父さんの力が欲しかったんだ…
あははは…
それでこのギルドのみんな…僕に優しかったのか…
きつくあたっていたこともあったけど、終わればいつも笑顔だった…
勇者の息子だから…
修行だ…、修練だ…、お前のためだ…
そういわれて、僕はずっとがんばってたのに…
励ましと笑顔という表の顔に、僕はだまされたんだ…
素顔は仮面で隠されていて、仮面を僕は信じたんだ…
く…
ルキ…
姉さん…
姉さんも僕の実力を知っていたにもかかわらず討伐に行かせたのは
僕を守りながら戦える力があったってことでしょう…
そ、それは…
隠す必要ないのに…
なぜ、そのとおりに話さずに、わざわざ隠すように話したの…
ち、違うわ… 私は…
もういいよ…
そんな心にもない言葉はもういらない…
もう、僕は誰も信じない…
まずい!
これ以上、陰の気に蝕まれては…
えっ!?
もう、誰の言葉も信用しない…
ペルソナに隠された素顔と心の言葉なんて…
そうだよ…
ボクはもう誰も信じない…
だったら…
私も素顔じゃないペルソナをつけて生きてやる…
くくくく…
はははははは〜
くっ、なんて陰の気なの…
なんとかしなきゃ…
駄目!効かない…
くくく…
やっぱり駄目か!
くそ…
・・剣士じゃ所詮剣士w
バーサーカー化してしまうと手がつけられない…
君たちの父さんは、この力を陽の気で中和することで均衡を保っていたが
今の彼は憎しみからバーサーカーになっている…
もう、彼自身しか止めることができない…
そ、そんな…
さぁ、狩りの始まりだ…
手始めに誰からケシテやろうか…
そうだ…
まずはあいつから消してくれる…
くくく…
ルキィィィー
くっ、何をするつもりだ…


「その後、プロンテラ騎士団内では副団長と数名の姿が消えていた…」
「争った後もなく、帰宅したという連絡もなく」
「神隠しにでもあったようにいなくなっていた…」


バーサーカーの力に気づかなかったのは私の落ち度だった…
しかし、お前の優しさも、逆に仇になってしまったようだな…
力を隠してまで守る…彼にはそれが重荷になっていたのかもしれない…
…私の行動は間違っていたのでしょうか?
強すぎる力を見せると、あの子は乗り越えようとせずに
現状を維持するような子だったから…
うむ…
しかし、彼はどこへ行ってしまったのだ…
家には戻ってないようだし…
私、探しに行ってきます…
まだそんなに遠くには行っていないはずだから…
私も騎士団内の問題が解決したら探してみよう
プロンテラ騎士団は、当分の間使い物にならんだろう…
王様にお願いをして、冒険者にも街の防衛をとお願いしてみるさ…
よろしくお願いします



それじゃ…
今日は討伐から帰ってくるんだから
おいしい料理を作って帰ってくるのを待っていないと…
今日はルキの大好きなジャガバターでも作ろうかしら…
あなた…
どうか子供たちをお守りください…