青き月が夜空を照らす泡沫の刻・・・その月光差し込む大舞台で我らの舞う姿をご覧あれ
人に恋する皇子さま
▼CAST▼



セバス
皇子

友達
村人A
村人B

語り
月柳
レキ

ドナルドクック
Fluorite

陽菜
milfe
ぽてち

柊 琉姫
語り


レキ(父)


月柳(娘)

レキ


月柳



レキ




月柳




レキ



月柳


レキ



月柳



レキ

月柳

レキ



月柳


レキ

月柳

レキ

月柳


レキ

月柳


レキ





セバス

レキ

セバス

レキ

セバス

月柳






語り




月柳

ひな

月柳





ひな







月柳

ひな



月柳



ひな


月柳


ひな


月柳

ひな



月柳


ひな


月柳

ひな

月柳



セバス

月柳

セバス

月柳

セバス


月柳

セバス

月柳

セバス




月柳

セバス


月柳


セバス




月柳



セバス



月柳


セバス




月柳


セバス

月柳


セバス

月柳






語り



月柳


セバス

月柳

レキ


皇子

月柳

レキ

月柳

レキ

月柳

レキ




セバス




レキ

月柳


レキ

月柳

皇子

レキ

皇子





月柳


皇子


月柳

皇子




月柳

皇子









月柳

皇子







月柳

皇子

月柳

皇子




レキ


皇子







月柳


皇子





レキ


月柳

レキ



月柳

皇子

レキ





月柳

レキ

皇子

レキ

皇子



レキ


月柳

レキ


月柳

レキ











月柳








語り



レキ

月柳

レキ


皇子


レキ


皇子






レキ



皇子

レキ


月柳

レキ



皇子

月柳

レキ

皇子



レキ



皇子


月柳

皇子





月柳


レキ

月柳


ひな

月柳


レキ

ひな




月柳



レキ



月柳

語り




道化

語り


月柳


レキ

村人A

村人B

村人A

村人B

月柳

村人A

村人B

村人A

レキ

村人A

村人B

レキ


月柳

レキ



月柳








レキ


ひな

月柳





レキ


月柳





ひな

月柳

ひな


レキ

語り







レキ



セバス

レキ



セバス





レキ

セバス

レキ


セバス

レキ



セバス



レキ

セバス


レキ



セバス

レキ





セバス




レキ

セバス


レキ

セバス

レキ

セバス

レキ

セバス



レキ


セバス

レキ


ひな











語り


レキ

セバス

月柳

語り

レキ




語り

月柳

語り

セバス

語り
舞台は山に囲まれ、自然豊かな小さな村
そこには見事な桜の咲く名所があった。

今年もこの桜が満開になったと聞いて見に来たが…
この樹を持ち帰って、庭に埋めて、ずっと眺めていたいものだな…

うちの庭には桜を植える場所ないよ^^;

ん、そうか?
なら、隣の敷地を買い取って庭を大きくするか?

冗談に聞こえないからやめてよ〜
でも…
たしかにこの桜は綺麗だよね〜

ふぅ〜、綺麗な桜に加えて、今日はお前の誕生日だ…
最高にめでたい日だな
お前が生まれて、もう15年か…
立派に成長したもんだ…

そうかな
あんまり成長してないようにも・・・
きゃ!Σ(=゜ω゜=;ノ)ノ
樹の上で何かが動いたわ

おや、蛇か…
それも白蛇の子供とは珍しいな
なんだ、お前もこの子の誕生日を祝ってくれるのかい?

もう酔ってるの∑(゚Д゚;≡;゚Д゚)
でも…、うなずいているように見えるのは気のせいかな〜

うむ…、まぁ、今日はめでたい日だ…
祝ってくれるのであれば、注いでやらんとな(´∀`)ノ
その杯にお酒入れて、目の前に置いてあげなさい…

え…、でも…
急にとびついてこないかな〜
…お父さんがやってよ

私は蛇が嫌いだ…

(;゚Д゚)

それにこの白蛇はまだ子供だよ
襲ってはこないさw
…たぶん

あは、飲んでる〜
ちょっとかわいいかもw

いい飲みっぷりだな^^

私の後ろに隠れて褒めないでよ〜ヽ(;´Д`)ノ

おや、もう飲み終わったぞ

こっちを見てお辞儀をしたように見えたけど…
あれ?行っちゃった…

うむ、最近の子供はどの種族もよくわからん┐(´ー`)┌

くしゅん(*>ω<)≡3!
桜が咲いたとはいえ、やっぱりまだ肌寒いね…

せっかくの誕生日に風邪をひいたらマズイな
私の頭も寒くなってきたしな・・・
そろそろ家に戻るとするか…
セバス!
セバスはいるか…?

お車の用意は出来ております

さすがだな…^^ それじゃ家に戻るとするか

かしこまりました

|-`).。oO(今度、かつらでも買うか)

さぁ、お嬢様も早く…

うん、わかった
それにしても、あの白ヘビの子供はいったいなんだったのかな…


  --暗転--


その後も毎年、桜の樹で誕生日を祝う花見を行ったが
白ヘビが現れることはなかった
いつしか、白いヘビの存在を忘れた頃
月柳は20歳の誕生日を明日に控えていた…

もう20歳になるのね…

早いもんだね〜

そうよね…
良縁にも恵まれず、寄ってくる男はみんな財産目当てでしょ^^
お父様の持ってくる縁談の相手は私より年下だし…
もうちょっと変わった出来事から恋に発展するような出会いって
ないものかしないものかしらね

月ちゃん、贅沢言い過ぎ!
いいじゃない…お金があって、自由がきいてさ…
私なんか…
お金がないから、奨学金がもらえるように一生懸命勉強して、
こんな眼鏡をかけなければいけないくらい近眼になって
・・・
でも優秀な大学に入って、大企業の御曹司を見初めてやるんだから!

ひなちゃん…

いい?お金持ちになれば、もっと薄くて質のいいメガネや
コンタクトレンズが買えるんだから!
そもそもお金というのはねぇ〜〜〜〜ヽ(`д´)ノ

はいはい…、言っている事がもうめちゃくちゃよ…^^;
もう…、お金について語らせると長いんだから…
それで、今日はどうしたのよ?

えっ、あ、そうそう…
明日は月ちゃんの誕生日でしょ?今年もやっぱり家族と?

もう毎年のことだから…
でも、今年は桜を見たら帰ってこようかなぁ〜って思ってるわ

でもさ〜、毎年、同じ桜を見にいってよく飽きないよね〜
何か他に理由があって見に行くんじゃないの?

そうだよねぇw

桜のそばにある茶屋のお兄さんが美形だとか
その綺麗な桜の下には何かが埋まっているとか
その樹の下で結ばれた2人は永遠に幸せになれるとか…

うーん、そういうわけじゃないんだけど…^^;
…ねぇ、なんでそういう発想が次々生まれるの?w

これはいわゆる「お約束」というやつよ!
まぁ、花見が終わったらさ、私が誕生日を祝ってあげる!

うん、ありがとう

それじゃ、あたしは帰るわねw

うん、じゃあね
それにしても、、ひなはいつになっても変わらないわネェ
さてと、10代最後の夜ね…何をしようかしら

お、お嬢様ーーーーーーー!!

どうしたのよ、セバス…

大変です! お嬢様!



どうしたも、こうしたも…
い、今、旦那様のもとにお客さまがいらっしゃって…



お、おおお、おち、おちついて聞いてくださいね

まずセバスが落ち着いてよ…はい!深呼吸〜

(;´Д`)ハァアアア
(*>ω<)フゥゥゥゥゥ〜
え〜、そのお客様が…
「お嬢様を私にください」と突然言ってこられたのです!!

いつものお金目当てなんじゃないの…

だったら、私が驚くわけが無いでしょう
だから気になって、隣の部屋から「聴診器」で会話を聞いていたんです

うんうん…
って、なんで聴診器なんて持っているの?

い、い、今は聴診器の事や
私がひそかに盗聴を趣味にしている変態さんだとかいう些細なことより、
そのお客様の話の方が重要です!w
えっと、なんでも数年前に一目ぼれをして、ずっと探していたとか…

趣味については…
まあ、聞かなかったことにするわ^^;(後でじっくり問いつめよう
それで、お父様はなんて…?

もちろん、反対してますよ
ところが、相手の方もなかなか引き下がらなくてですね…
望むものは何でも差し出すからとか

望むものってことは、どうやら財産目当てじゃないみたいね…
そうなると、その人は富豪の人かしら…

それは定かではありませんが
少なくとも庶民ではないと思います…
旦那様は、この辺りでは名の知れた大富豪…
そのお方に対して、お金で勝負を挑んで来るぐらいですから

ふ〜ん
いったいどういう人なの?

かくかくしかじかで、容姿的にはお嬢様好みかと…

・・・
まぁ、一度見てみる価値はありそうね

お、お嬢様∑(゚Д゚;≡;゚Д゚)

でも、本当に私好みだったらうれしいかな…
よし、見にいってみましょう^^


--暗転--


自分に結婚を申し込むという人はどういう人か
月柳は気になってしょうがなかった…
扉のすきまから見た応接間には好みの青年が座っていた…

|-`).。oO(あら、結構かっこいい…)
セバス…あの方が私に一目ぼれした人?

・・・はい

妙に気品を感じる人ね〜

月柳、そこいるんだろう…入ってきなさい
君が結婚したいと言っているのは、本当にこの子なのかね?

はい、間違いありません…昔とまったく変わらない

|-´).。oO(昔って何よ!私が幼いっていうの…)

月柳よ…

|-T).。oO(確かに胸は…あんまりないし、身長だって…149cmだけど…)

月柳?

え?あ、はい?

…この方がお前を嫁にもらいたいそうだ
そこにセバスがいるところをみると少しは話が伝わっているだろう…
セバス、聴診器での盗聴行為はやってはいかんと言っただろう…
あとで神社前ヒドラ池放置の刑だな…

い、いや、そ、それは…
あ、実家のママンが呼んでいる!
急ぎますので休暇届けは戻ってから…
し、失礼します…

昔から都合が悪くなるとすぐにいなくなる…

お父様…
セバスからはあまり詳しい話を聞いていませんので…

そうなのか?

はい

ならば、私が自己紹介がてらお話しさせていただいてもよろしいか?

そうですな…

私は東方に位置する国の皇子Fluoriteと申します
・・・高倉健には似てません。
フゥとお呼びください^^
貴女とは数年前に一度だけ…
ある場所でお会いしたことがあるのです

私とある場所で…?
う〜ん、誰かとお間違えとかは…

いいえ、間違いではありません
そのお顔…、当時と変わらない…

それは成長していないだけなのでは…

いえいえ、立派な女性になられておりますよ^^
それに、あなたに会った時、私は本来の姿である白竜…
あなた方には白蛇と言った方がわかりやすいでしょうか…
その姿だったので、私を知らないのは無理もない…

白蛇…

私の国は竜の先祖を持つ人たちで構成された国家なのです。
創造の時代、古代竜たちは神の与えた力により
人に姿を変える力を得たと伝承に残っていて
その力で人との交流を深めようとコンタクトを取ったそうです
人は受け入れた…
しかし接するうちにその竜の力は自分達を脅かす存在になりかねないとして
竜たちを排除しはじめたそうです…
竜たちは人に絶望し、以後人間界との交流をしてきませんでした
…というのが伝承に残っています

…白蛇、……蛇

私があなたに会った時
ちょうど竜国では、私の嫁を決めようという話が持ち上がってました
父上はもちろん、国中あげて相手を探し始めましたが
私は同じ竜族の中から相手を選んでも何も変わらない…
これからの国の発展には人間達たちとの交流も必要だと思い
先祖が成しえなかった人との交流をもう一度つなぐため
あの日、こっそりと下界へ行き、桜の樹のところで貴女に出会いました。

あ!

思いだしていただけましたか?

何年か前にお酒を飲んだ白蛇さん…

・・・ざっつら〜ぃと!
我ら竜族は人の姿で生を受けますが、ある程度魔力が使える頃になると
竜としての力も付き始めます
その影響か、竜に変化することも出来るのです

|-`).。oO(おぼえてない、まぁいいか・・・)
ほほ〜、それはすごいですな…

人から見ればそうかもしれませんね^^
それで私は嫁の話が出た時、自分の意思で探そうと飛び出したのですが
あやうく魔力が尽きかけまして…
あの時にいただいたお神酒で魔力も戻り、国に戻ることが出来ました
早く国へ戻らなければならなかったから…
本当は早くお礼を言いたかったんですが
皇子とはなかなか自由が許されなくて…

お礼なんて…^^;
…嫁にするのがお礼…とかじゃないわよね

お礼はただ言いたかっただけで、嫁の話とは別です。
子供の頃は蛇にそっくりで、誰も助けてくれるとは思ってませんでした
でも、あなたは私を恐れずに接してくれた
この人と一緒なら、私の国を変えられるかもしれないと…
そう思い成人となった今日、お伺いしたのです

そういうことだ…
恩人でもあるお前を、ぜひにと言っているんだが…

でも、急に話をされても…

ふむ、貴公は何でも差し出すと言ってましたな…
どうだろう…
これから私が言う品を集めてこれたら嫁に…

お、お父様!Σ(=゜ω゜=;ノ)ノ (そんな簡単に・・・

解りました…で、何をお持ちすれば?

かつ・・・じゃなかった
そうですな…、私も古文書でしか見た事がないが…
天女が常に身に付けていたという空をも飛べる羽衣
妖力を持った猫に備わるという魔力の源
決して溶けないという神秘の氷…



これら3つの品を1週間後に持って来ていただきましょう

・・・1Weekですか・・・

うむ、それが出来ないようなら諦めて頂く

…わかりました
それでは1週間後に必ず来ます…
では、月柳さん 失礼します

私には挨拶なしかヽ(`д´)ノ
まぁいい…

いいのですか…^^;

はっはっはっ、心配するな!!
これは「かぐや作戦!」だよ^^

かぐや?

うむ、異国の物語なのだが
求婚を申し込まれたかぐやは、実在しない品を依頼して
持って来られたら結婚する言ったそうだ…
初めから断るために仕組んだという話さ…
あの3つの品は、私の昔読んだマンガに載っていたアイテムだw
たとえ、持ってきたとしても偽物に過ぎんよ
マンガの品を持ってこれるはずが無いさ!!
は〜っはっはっ
|-`).。oO(それにしても、最近のカツラはすばらしい)
|-`).。oO(本物と区別がつかないな・・・)
フサフサ♪フサフサ♪

…お父様
カツラだったんですか・・・
でも
あの人の目は真剣だったなぁ〜


--暗転--


月柳を嫁にするため品物を探すように言われたフゥは
レキの言ったとおり、3つの品を集めた…
そして、約束の日となり、レキに品を差し出した…





(やはり偽者を持ってきたか…)
(馬鹿な人だ…、本物が存在するわけがないのに…)

ご要望のとおり、3つの品をお持ちしました。
…どうかしましたか?

いや…
しかし、貴公はどうやってこの品を…

我が国の古文書に
あなたの言う品物について書かれていたことを思いだしまして
それを手に入れるための交渉などに多少時間がかかりましたが…^^;
これがその古文書です。
本物であるということを証明するためにお持ちしました。
この品が本物であるということが、お解かりいただけましたか?

…たしかに、この文献にはそのように書かれているようですな
貴公は文献に書かれた品を持ってこられた。
だが、この文献が果たして本当かどうか…

な、なんですって…

この文献が本物であるという確たる証拠がお有りかな?
ないのであれば、品物も本物であるという証拠にはなりますまい。

お父様…

私が依頼した品にそっくりだが…
まぁ、よく出来た模造品を持ってこられたものだ…┐(´ー`)┌
|-`).。oO(いらね)

あなたは我が国の文献を愚弄するおつもりか!?



…お引き取り願いましょうか( ´ー`)y−~~

それがあなたの答えなのですか…
人とは相手を信用せず、そして簡単に嘘をつき
相手を騙してしまうような種族なのですか

騙す?何をバカな事を…┐(´∀`)┌ヤレヤレ
偽物を本物だと偽って差し出した方が何を言う…
約束を破るような貴公に、娘を渡すことは出来ん…

くっ、なんということだ…
我らの発展には人の力が必要だと判断した私は間違っていたのか…

…フゥ様

もはや…私の理想に人などいらぬ!
しかし、このままでは引き下がるまい…
我々竜族はもっとも神に近く、神そのものと言っても過言ではない存在!
その我らを愚弄するなど、決して許されることではない!
その愚考、身を持って知るがいい…

フゥ様!
お父様・・・

心配するな…

何?外が急に暗くなってきたわ
ひ、ひなちゃん、なんで私の家にΣ(=゜ω゜=;ノ)ノ

(´−`) 。。oO(しまった・・・私としたことが・・)


どうしたのひなちゃん・・・

|-`).。oO(スパイ?)

え・・・・いいやぁ・・・
月ちゃんを口説いている殿方が来ているって聞いたから
こっそり遠くから見ていたんだけど、急に吹雪になったから驚いて…
だってさっきまで雲ひとつない晴天だったんだよ…

吹雪?
ま、まさか…フゥ様が…
お父様…

偶然だろう…
いくら神に近いといっていても、天候を操ることなど出来ないだろうし…
直におさまるさ…

・・・

しかし、その吹雪はやむことなく、1週間が過ぎようとしていた。
降り続ける雪と厚い雲に太陽は覆われ
木々や田畑、家々までも真っ白な雪に埋め尽くされる
村は猛烈な寒波によって成す術もなくなっていた…

「100円食え。ひゃ〜食えん!」

さむ〜
このままでは、貯えた食料もそこを尽くのは時間の問題であった。

お父様・・・
すごく寒いです・・・

むむ…

このままだと村は全滅してしまうわ

このままじゃぽてちも作れなくなるよ!

ぽてちはいいから・・・

何とかならないの?。・゚・(ノД`)・゚・。

・・・

雲を集めるようなバケツがあれば…

22世紀に行かないとないじゃん( ´∀`)σ)∀`)

つくってよー

ふ〜む

たすけてどらえ◎ーん

-')っ○ぽてちならいくらでも

このままでは、かつらが飛んでしまう!・・・じゃない
こ、このまま吹雪が続けば、村は札幌雪祭りの作品のようになってしまう…

お父様…ぽてち食べたい・・・

くそ…、なんてことだ…
がまんしなさい
あとであげるから

ありがとうー
それにしても・・・
吹雪が・・・
お父様・・・
…私、フゥ様のもとへ行って参ります。
このままでは、私たちの村はおろか、国が滅びかねない状況です
私が行くことで、吹雪が止まるかはわかりません。
しかし、この吹雪の原因は私たちにあります。

しかし、月柳よ…
このままでは生け贄にいくようなものだ…(;´Д`)

月ちゃん…

この数日間ずっと考えてました。
でも、それが一番良い方法だと思ったんです。
あの方が持ってきた物が本物か偽物か…というより
私には嘘をついているようには見えないの
あの方の目…、私は信じたい…

月柳・・・
し、しかし…アタヽ(´Д`ヽ ミ ノ´Д`)ノフタ

お父様
あの方は約束を守って、あの品物を持ってきたわ…。
だから、約束はきちんと守らなきゃ…
もう一刻の猶予もないわ、このあたりで一番天に近い場所…
うん、あそこなら私の声が届くかもしれない…

月ちゃん…

行って来るね^^

あ、待って!
寒いからこれを着て行って〜!

月柳…

2日後…
立ち込めていた雲からは太陽の光が射し
吹き荒れていた吹雪も何事も無かったように止まっていた…
レキと村人たちは月柳を探すため
彼女が最後に言っていた「天に近い場所」をがどこなのか
思い当たる場所を探して見たが結局見つけることが出来なかった。
そしてさらに1週間が過ぎようとしていた…

月柳よ…、おまえはいったいどこへいってしまったのだ……
あれからもう7日…
どこを探しても見つからないとは…

…レキよ

セバスか…
珍しいな…、お前が子供の頃のように名前で呼ぶとは…
そういえば、この一大事に姿が見えなかったがどこへ行ってたのだ…

ママンからWISが来たからおうちに帰ってたんだよ〜
……じゃなくて
あれから俺は、ある調べごとをしていたんだよ
おまえがフゥ様に持ってこさせた品が書かれている文献…
これのことだろう?

そうだ…、懐かしいな…

やはりな・・・

それがどうしたというんだ…
今はそんな事はどうでも…

こいつの作者はな…竜の国の出身だよ

しかし、作者が竜の国の出身だったとしても
あれはマンガの中の話だろう
アイテムは空想のものではないのか!?

あの品物は、この文献をもとに作られたものらしい…
残念だが、それはもう確認済みだ
レキ…もうわかっているんじゃないのか…

月柳の居場所か?それとも…

フゥ様が持ってこられたものだ…
あれは間違いなく本物だということを…

あぁ…あの品はどう考えても偽物とは思えんよ…文献も本物だったろう
それでもな…
娘を渡すわけにはいかなかったのだ…

レキ…

相手はわれわれが知らない竜の国の…
しかも皇子だ…
国を背負う者と一緒になると苦労だって見えてくる…
出来れば、私はそれを避けたかったのだよ…_| ̄|○
まぁ、結果的にはあの子はいなくなってしまったが…

心配するな
お嬢様はきっと立派な皇女になれるさ…
それに、竜の国も現国王になってからずいぶん治安がよくなったらしい。
苦労はあるかもしれないが、芯の強い子だからな…

なぜお前は竜の国のことを知っているのだ…?

昔言っていなかったか…?
俺は竜の国の出身だぞ?

Σ(=゜ω゜=;ノ)ノ

と言っても、竜の血が薄いのか変化の力はないがな

なんと…ただの盗聴好きの変態では無かったのか…( ̄□ ̄;)!!

ウルセ、ハゲwwww

あとで島流し

コ、コホン…
ま、まぁ、だから、心配するな。
近いうちに見てきてやるさ…

…その時は
私もつれてってくれぇ〜ヽ(;´Д`)ノ

それじゃ、今から行ってみるか?

オウイエ〜
ドドドドドド…(((((((( >▽<)

♪かしら、かしら、ここかしら〜♪
おじさま〜は、ここかしら〜♪
ここかしら?
ここかしら〜?
月ゃんからメールが届きましたよ〜
おじさま?
おじさま〜〜
月ちゃんがこれから実家に戻るって…
あれ・・・
おじさま〜、月ちゃんが帰ってくるってぇ〜〜〜〜
(´−`) 。。oO(おじさまカツラだってばれてないと本当に思ってるのかしら・

あらあら、せっかく娘が帰ってくるというのに…^^;
入れ違いになって可愛そうなお父さんですね〜

ドドドドドド…(((((((( >▽<)<月柳はどこだ〜!

ばか、そっちじゃないって!

↓ココ

娘と会える日はいつになるのでしょうか…


ずらが
まぁいい
ドドドドドド…(((((((( >▽<)<月柳はこっちか〜!

再会した時、お父さんは皇子様に対してどういう風に接するのでしょう^^

やっぱりカツラだったのね

素直になれればよいのですが…

人の話を聞けええええええええ

うるさ〜い!
モノローグ中なんだから〜。・゚・(ノД`)・゚・。
さて、幸せになった娘と早く出会える事を祈りつつ
これにて『人に恋する皇子さま』終演となります…

〜Fin〜