日付 2018年6月9日(土)公演予定 場所 ブレイザブリク 台本修正 2018/6/8 <ブリ鯖でのリバイバル公演について>  基本的にチャント古書店が舞台となってこういう話をあるというくだりから、 本編の台本へと移行。終了後、その本が売れることで、朗読劇の内容をまた考 えないとならないという流れで終わっていくスタイルを確立させようと思って います。  なお、朗読劇にしなくても、町内会の〜とか、何かにかこつけて過去作品の 説明をして、本が売れるようにしてもらえれば良いと思います。 ※少年やうさぎの独白、祖母の手紙については、読点(。)が含まれています。 ▼▼▼▼▼ 配役(出演者) チャント古書店:コルリダ(n人) リバイバル作品「Re:Moonletter〜祖母からの手紙〜」 少年 もこ(かすみ)  ※頬紅 宛てのない手紙←GETできれば 祖母 柊紗姫(るき)  ※客席ポタ確認 毒瓶 蝶の羽 幼馴染 ゆうき(るき)  ※セーブ必須 うさぎ ライラ(るき2PC) ※語り位置メモ うさみみ 青石 口癖で「えっと・・・」を多用します 村人 ムラッド・ビット(n人) エンジェランス要員(PT外 るきスリー) ▲▲▲▲▲ <序章> ▼チャント 家の中(上の家)より登場 チャント さて、次回は何を聞かせようか ■チャント お客様が来店される→客席のいる側を向いてから発言 チャント おや、いらっしゃいませ ・・・ おっと失礼・・・、一度ご来店された方の顔は覚えているほうなのですが 初見さんのようですね ようこそ!チャント古書店へ 当店には古今東西、ありとあらゆる古書物を取り扱っておりますので きっとお探しのものが見つかると思いますよ ■チャント 少し間を空ける エモなどでお客と会話している感じ。   アドリブでネタ披露してもいいですよ(1分程度) チャント え、そのカートに積んでる大量の本・・・ですか? お恥ずかしい話ですが、古書店だけでは経営が厳しいので 最近は近所で読み聞かせなどをしておるのですよ 私は聞くのみ読むのも大好きでしてね 最初は公園で子供達を相手に聞かせていたんですが いつのまにか依頼が来るようになりまして 次は何を読み聞かせようかと本を探してたところなのです え、・・・内容が気になる? 変わった人だ・・・ 少々お時間いただけるならお話いたしましょうか? では・・・ これは2009年7月に発表された物語 「Moonletter〜祖母からの手紙〜」 ▲チャント 現在地から舞台中央へ移動 ※※※以降 ブラッシュアップしていきます※※※ <第一幕 言い伝え> チャント 夜空を見上げれば、月が優しく微笑んでいるのを見たことあるでしょう この優しい光で私達の世界を照らし続けてくれるお月様 皆さんは月に生き物はいないというのは周知の事実であるけれど 先人は月に映る模様が兎に見えるということから 「ウサギが住んでいる」と連想いたしました その模様は「月の海」と呼ばれるものですが、 見る場所によってはライオンだったり、ワニだったり・・・ ・・・ 当時の人々は、月に映るウサギの模様を見て 「月にウサギが住んでいる」と 夢のある話へと発展していったのでしょうね しかし、とある世界ではこんな月の言い伝えがあるそうです 『紅き月は死者を迎え、蒼き月は死者を還す』 今日はその言い伝えを語るとしましょうか・・・ ▲チャント 舞台左(下手)へ退場 → 村人にCCして舞台左で待機 ▼祖母 舞台右(上手)から登場    中央へゆっくりゆっくり移動 ▼少年 祖母のあとを追うように舞台右(上手)から登場 祖母 いいかい、もこ 月にはね・・・ この世界で亡くなった人たちがいずれ昇る世界があるんだよ ほら、お空から見ているっていうだろう パパとママもお月様からずっとお前を見てくれているんだよ 少年 そうなの? それじゃ、おおきくなったら僕も月に行って パパやママにあいたいな〜 祖母 逢えるといいね〜 さ、今日は紅き月の夜だから 早く帰ろうかの ▲祖母 舞台右(上手)へ退場 ■少年 舞台左端(語り位置)へ移動 少年 早くに両親を亡くした僕にとって ばあちゃんは唯一の家族だった。 無理してほしくないって思ってたけど いつの頃からか朝早くどこかへ出かけては 遅く帰ってくる日が多くあったんだ。 「教え子のところに行っているのよ」っていうけど 僕は心配でしょうがなかった。 そして・・・ ▼祖母 舞台右(上手)から登場し、舞台中央で【毒瓶】で倒れる ▼PT外の人 エンジェランス 1回 少年 紅き月の夜。 別れは・・・ 突然にやってきた・・・。 ▼少年 祖母の近くへ 会話文字がかぶらないように立ち位置注意 泣きエモ( /えーん )で繰り返す 少年 ばあちゃん・・・ しっかりしてよ 祖母 ごめんよ・・・ 婆ちゃんはそろそろ月へ行かねばならないみたいだね 少年 ・・・ばあちゃん 祖母 でも、心配しないでおくれ 婆ちゃんはあの月からいつもお前を見守っているから 蒼い月の夜は空を見上げるといい・・・ 少年 蒼い月・・・ 祖母 この村に伝わる古い言い伝えだ・・・ 紅き月は死者を迎え・・・ 蒼き月は死者を還す・・・ 紅き月に看取られた者は・・・ 蒼き月に・・・ ゴホッゴホ・・・ ・・・忘れてはいけないよ 蒼き月の時間は・・・ 短いけれど・・・ きっと・・・あお・・いつ・・・きの・・・ひ・・・ 少年 ・・・ばあちゃん? ばあちゃーん!!!! ▲祖母、リログへ → 後半舞台上手から登場のため、移動させる。 ■少年 その場でセリフを言う 少年 そして、僕は・・・ 独りになった。 <第二幕 月のウサギ> ■少年 舞台中央へ移動し、家のほうを向く 少年 はぁ・・・、今日からこの家に一人で住むのか ▼幼馴染 舞台右(上手)から登場 幼馴染 やっぱり凹んでる・・・ よ〜し! ■幼馴染 少年に近づく 幼馴染 そんな顔していると、月からばあちゃんの怒鳴り声が聞こえるぞ! ぜ〜んぶ空から見ているんだからな! 少年 あ・・・ゆうきちゃん うん、わかっているけど・・・ 幼馴染 ・・・ エモ( /あはは ) そうだわ! ・・・今日満月だからちょっと出かけようよ! 少年 出かけるって・・・ 幼馴染 満月は光が強いからきっと婆ちゃんも月からこっちを見ているよ だから、よく見える広い場所にいこうよ! 少年 ・・・ 幼馴染 ね! エモ( /最高 ) 少年 よ〜し! それじゃお弁当は僕が作って持っていこう 幼馴染 やったぁ〜 よ〜し、今から準備してくるぞ〜 ▲幼馴染 舞台右(上手)に退場 少年 満月か・・・ そういえば、そろそろ蒼い月かな ▲少年 舞台上(家の中)に退場 □□□PT外の人 エンジェランス 1回 ▼うさぎ 舞台左(下手)から登場    キョロキョロと家を探しながらセリフ うさぎ たしかこの辺だったはず 夜だといまいちわからないわね まだ・・・、蒼き月は見えているよね ■うさぎ 舞台上をうろうろした後、家の前でエモを出す うさぎ エモ( /! ) あ、ここだわ あの、こんばんは・・・ ▼少年 合図で家から出てきて、舞台の少へ移動 合図 少年登場 ■うさぎ 少年が出てきたら、下記へ移動     家 □□□□□□□□□ □□□□少□□□□ □□□□□□う□□ □□□□□□□□□ |  客 席  | 少年 どちらさまで? うさぎ あ、は、はい・・・ えっと・・・ 私、ライラといいます これをお届けに参りました 少年 ・・・手紙? うさぎ あ、はい・・・ えっと・・・おばあ様から預かってきました 少年 祖母は少し前に亡くなりましたが・・・ ■うさぎ 手紙はまだ渡さないから動かない うさぎ えっと・・・ ・・・月へ昇られたおばあ様から預かった手紙です 少年 エモ( /! ) ばあちゃんからの手紙って・・・届けられるわけないでしょ 馬鹿にしてるんですか!? うさぎ エモ( /いやだな ) ・・・えっと、とりあえずお渡ししますので ■うさぎ 手紙を渡す動き 少年 エモ( /いやだな ) エモ( /・・・ )をゆっくり3回繰り返す うさぎ ・・・ご理解いただけましたか? 少年 ・・・そんな これは本当にばあちゃんからの手紙じゃないか!? うさぎ はい、本物ですよ! エモ( /うれしい ) 今日は蒼き月の夜ですから お届けに参りました 少年 蒼き月の夜って・・・ まさか月の世界から地上に来たの・・・ うさぎ えっと・・・ はい! そのまさかです! 少年 ・・・そんな、本当に世界が実在してたんだ ねぇ、母さんは!? 母さんからの手紙はないの? うさぎ えっと・・・ ・・・ごめんなさい 決まりごとで、私は頼まれたことしか伝えることが出来ないの 少年 ! ・・・そう・・なんだ うさぎ あ、それとちょっと言いにくいんですが・・・ 少年 ? うさぎ 次の紅き月の日じゃないと帰れないから しばらく泊めさせてもらってもいいかしら? 少年 エモ( /ショック ) そ、そ、そんな・・・、女の子を泊め、泊めるなんて・・・ ■少年 ほおべにを装備して、客席に見せる うさぎ あ、大丈夫ですよ ほら、私はウサギですから ■うさぎ /bingbing をショートカットに入れてくるくる回る うさぎ エモ( /うれしい ) 少年 ・・・うさぎって、女の人じゃないか うさぎ えっと・・・ あまり気にせずにお邪魔しますね〜 あ、それと・・・ 泊めてもらうかわりに家事とかしますから ▲うさぎ 家の中に入る → 蝶でセーブポイントへ 少年 あぁ!中に入っちゃったよ ばあちゃんの手紙か・・・ あっ・・・ 娘さんを泊めさせてあげなさい・・・って書いてある・・・ だったら、大丈夫かな・・・ ■少年 まわりをきょろきょろしてから 少年 エモ( /! ) あれ、もう蒼き月が黄色の月に変わっちゃった・・・ 本当に短い時間しか蒼く光らないんだな・・・ ■少年 舞台左端(語り位置)へ移動 <第三幕 嫉妬なんです> 少年 突然現れ、月の使者と自称するライラさん。 彼女から預かった祖母の手紙には、 『月の世界で楽しく暮らしている』と書いてありました。 また、2枚目には彼女のことも書いてあり、 僕は祖母の手紙を信じて、その日は迎え入れました。 数日間一緒に過ごし、次の紅き月の夜が明けた朝 ・・・彼女の姿はありませんでした。 ▼幼馴染 舞台右(上手)から登場 幼馴染 おや? 今日は早い目覚めね・・・ 最近はライラさんが掃除しているのに・・・ 少年 あ、ゆうきちゃん 起きたらライラさんがいなくなってたんだ!!! 昨日の晩は紅き月だったから、きっと月へ帰ったんだよ!!! 幼馴染 ・・・おちつけ 紅き月って死者を迎える月だよ? 少年 だから、月から来たあの人を紅き月が迎えにきたんだよ!!! 「紅き月は死者を迎え、蒼き月は死者を還す」・・・ 言い伝えだとは思ってたけど本当だったんだ! また、蒼き月の夜に手紙を持って来たりするのかな 待っているのが楽しみになってきたぁー! 幼馴染 エモ( /e15 ) はいはい・・・ そんなに興奮するな 少年 だって、そうとしか考えられないじゃない! やっぱり月にはいろんな人が住んでるんだな〜 幼馴染 ・・・ ちょっと頭冷やしたほうがいいよ そうだ、メロンが冷やしてあったよね? それを食べさせてよ! あ〜、暑い、あつ〜い・・・ ▲幼馴染 家の中に入る → 蝶でセーブポイントへ 少年 あ、ちょっと〜 ▲少年 家の中に入る → そのまま合図があるまで待機 (けっこう間をあける) ▼うさぎ 舞台右(上手)から登場 うさぎ はぁ〜、あれから1ケ月・・・ ようやく蒼き月が地上を優しく照らしてくれた・・・ ■うさぎ 家の前で少年を呼ぶ うさぎ こんばんは〜 元気にしてますか〜 ▼少年 合図で出てくる 合図 少年登場 少年 ライラさん! どこに行ってたのさ! 心配したんだよ うさぎ ?・・・ えっと・・・ どこって・・・今日は蒼き月が光る日なので あの月から・・・ 少年 だったら、いなくなる前に一言くらい うさぎ えっと・・・ ごめんなさい これも決まりごとでね・・・ 帰る姿は見せられないの・・・ だから、何も言わない ・・・言えない 見られたら、ここには来られなくなるから 少年 それも月の掟なんだ・・・ つまり、地上に降りられないってこと? うさぎ ・・・ 今日もまたおばあ様さんからお手紙を預かってきました それと・・・ ◎◎◎次のセリフは、「それと・・・」が消えた直後に同時発言する! うさぎ 紅き月まで泊めて・・・ください 少年 紅き月まで泊めて・・・だね うさぎ エモ( /! ) うふふふふ・・・ 少年 あはっははは・・・ うさぎ お手数おかけします 少年 さぁ、中に入って! ちょうど裏の畑で取れたにんじんでスープを作ったんだ うさぎ エモ( /うれしい ) ▲少年 家の中に入る → そのまま待機(CCしても舞台を見てもかまいません) ■うさぎ 語り位置へ移動 うさぎ 私は紅き月と蒼き月が廻るたび、彼の家へとやってきました。 この村の人にも私は受け入れられたようで、 最初は不思議な娘だと思われてたけれど、穏やかな日々が続いていた・・・。 ■うさぎ 舞台中央へ移動 ■幼馴染 うさぎが出ていくのをこっそり見ているていで、客席から見える袖にいる うさぎ はぁ・・・ 紅き月になるのが早いよ・・・ もっと、ここにいたいのに・・・ 戻っても・・・ ▲うさぎ 舞台右(上手)に退場  ▼幼馴染 舞台左(下手)から登場 幼馴染 うふふ・・・ やっぱり出て行ったわ ぶへっくしょん! 毎夜ここに隠れているのはきついわね 紅き月も月齢みたいに 定期的にくればわかりやすいのに・・・ さて・・・本当に月へ帰るのか見届けなくっちゃ ▲幼馴染 舞台右(上手)に退場 (しばらく間を開ける) ▼うさぎ 舞台右(上手)から登場し、家の前でセリフ うさぎ はぁ、また蒼き月まで一人ぼっちね 今度蒼く輝くのはいつかしら・・・ ▲うさぎ 家の中に入る → 合図があるまで待機      装備品(うさぎヘアバンド)を外す ▼幼馴染 舞台右(上手)から登場 幼馴染 どういうこと? 月の世界から来たなんて嘘ってことなの? ▼村人 舞台左(下手)から登場し、ゆっくり右に移動する 幼馴染 あ、すいません この家の人・・・ 村人 あ、あぁ〜先生を訪ねてきた人かい? 朝早くからごくろうなことですな 幼馴染 先生? あの・・・ 村人 先生はのぅ 数ヶ月前に夫婦揃って亡くなったよ 可愛そうに・・・娘さんだけ残ってね・・・ 幼馴染 ・・・亡くなった? 病死か何か? 村人 ・・・野盗に襲われたということらしいが 真相はわからんよ それじゃな・・・ ▲村人 舞台右(上手側)に出て行く 幼馴染 どういうことかしら・・・ ・・・とりあえず、もこに教えてあげなきゃ! ▲幼馴染 舞台右(上手側)へ退場 <第四幕 祖母の願い> ▼うさぎ 合図により、自ポタで語り位置へ転送 合図 うさぎ登場 うさぎ ・・・まだ彼のおばあ様が生きていらした時の事。 おばあ・・・先生から私は頼まれたんだ。 ▼祖母 舞台右(上手)から登場し、中央へ   祖母 うむ・・・ それが最後の手紙じゃ・・・ これを月の伝承の通り、蒼き月の夜に届けておくれ きっとあの子の事じゃ 1人になったらしばらくは家に閉じこもるかもしれん・・・ この手紙を読むことで少しでもあの子が元気になるなら 私は・・・あの子のためを思って嘘をつこうと思っとる うさぎ 嘘でも、先生の嘘は間違ってないよ! あたしも一人になったら寂しいもん・・・ 手紙が届いたらちょっとは嬉しいもん 祖母 すまないね・・・ こんなことを頼めるのはお前たちしか居らんからの ▲祖母 蝶の羽で退場 → 次の登場までに 舞台右(上手)近くの桜側へ うさぎ 先生が亡くなる前にあたしたちに頼んだ事。 それは死者は蒼き月の夜に地上へ帰ってくるという 蒼き月に隠されたもう一つの伝承になぞらえて 先生の書いた手紙を届けるというものだった でも・・・ 先生が亡くなった直後に、私の両親が・・・ ■うさぎ うさヘアバンドを装備。 ▼少年 合図で家から登場 合図 少年登場 <第五幕 真実> うさぎ 騙していてごめんなさい・・・ 少年 ・・・ 全部嘘だったの・・・ うさぎ 手紙は・・・本当に先生が書いたものなの 生前、うちに来ていろいろと書いていたわ 少年 ばあちゃん・・・ だから、毎日いなかったのか・・・ うさぎ 先生はいつもあなたのことをあたしに話しながら 手紙を書いててね いつも帰る前に「あの子を頼むよ」って言って帰って行くの 先生が亡くなった後、両親といつ持って行こうかと 相談していた矢先・・・両親が・・・居なくなって・・・ ・・・ あたしね・・・ 一人でいるのが耐えられなかった・・・ そんな時に先生の手紙を見かけて ここに来れば先生の願いも・・・ あなたの為にも役に立てるって・・・ そう思うことで寂しさを紛らわせてた でも、所詮は自己満足だったのかも 今日で終わりだね もう・・・、ここに来る理由がなくなっちゃった 少年 ・・・ライラさん ■少年 次にうさぎが手紙を置いて去りますので、     手紙を拾うように座って、うさぎがいなくなるまで 絶対に動かないように。 うさぎ これが先生・・・ あなたのおばあさまが残した手紙です ここに置いておきますね それじゃ・・・さようなら ▲うさぎ 舞台左(下手)へ退場 祖母 客席から台詞を言い始め、まず下の位置へ移動する □□□□□□□□□ □□□□□□□□□ □□□□□少□□□灯篭    語□□□□□□□□祖 少年 上記の位置で朗読し、祖母の台詞中は    エモ( /… )を何回か出し続ける 少年 ・・・ ・・・「もこ」へ 「これが最後の手紙となります。」 「お前がこの手紙を読んでいるということは・・・」 祖母 きっとおばあちゃんが残した最後のいたずらが ばれてしまったのでしょうね。 でもね、もこや。 彼等を責めないでおくれ・・・。 お前は両親に先立たれ、そしておばあちゃんも お前を残して月へと旅立とうとしている。 そんなお前のために何か残してあげたいと思ったんだよ。 それで、昔の教え子夫婦にお前のことをお願いしてきた。 ■祖母、少年の近くへ移動する □□□□□□□□□ □□□□□□祖□□ □□□□□少□□□灯篭    語□□□□□□□□□ 祖母 願わくば・・・ 彼等と一緒になって、幸せにおなりなさい・・・。 それがおばあちゃんが残せるただ1つの贈り物だから もし、寂しくなったら・・・ 少年 「昔、おばあちゃんと行ったあの山へ登って」 「頂上から月を眺めてごらん」 「きっと、伝承の意味が理解るから」 「おばあちゃんより」 ・・・あの山って ▲少年 舞台左(下手)に退場 祖母 気をつけていくんだよ・・・もこ・・・ おばあちゃんはいつも 空からお前を見守っているからね・・・ ▲祖母 蝶で消える <第六章 月の伝承> ▼少年 舞台右(上手)からゆっくり登場し、中央へ移動 ▼幼馴染 舞台右(上手)から少年より後に入場 幼馴染 お〜い、ちょっと待ってよ〜 少年 ほら、早く早く! 幼馴染 早くって、急に山に行こうなんて 女の子に言うもんじゃないでしょ! まったく・・・ 少年 早く確かめたいんだ 山の頂上で何が見えるのか・・・ ▲少年 舞台左(下手)に退場し、家の上を通って舞台右へ移動 幼馴染 もぉ〜! 綺麗な蒼い満月が見えるだけじゃない・・・ 何を期待しているのかしら・・・ ▲幼馴染 舞台左(下手)に退場し、家の上を通って舞台右へ移動 ▼少年 舞台右(上手)から入場し、舞台中央へ 少年 はぁ・・・、はぁ・・・ ■少年 客席を向いてから発言 少年 !? ・・・ ▼幼馴染 舞台右(上手)から入場し、少年の近くへ(1行 ずれる) 幼馴染 はぁはぁ、やっと追いついた・・・ ねぇ、何が見え・・・たの・・・ 少年 お、ばあちゃんだ・・・ 幼馴染 エモ( /! ) そんなことあるわけが・・・ 少年 ほら、見てよ! 満月にばあちゃんの姿が映ってる! 幼馴染 ! うそ・・・ (しばらく間を空ける) 幼馴染 あ・・・、もう見えなくなっちゃった それに月も・・・いつもの色に・・・ 少年 やっぱり、ばあちゃんは月にいるんだ! ライラさんが届けてくれた手紙は言い伝えのとおり 蒼き月に帰って来たばあちゃんからの手紙なんだよ! 幼馴染 まだ言ってる・・・ それは、事前に・・・ 少年 分かってるよ でも、ばあちゃんの言っていたことは正しかったんだ だから、僕はライラさんのしていた事を信じたい! 幼馴染 もこ・・・ 少年 ねぇ、ゆうきちゃんはライラさんの家を知っているよね 今から連れてってよ! たしか、隣村だったよね? ▲少年 舞台右(上手)に退場 幼馴染 ちょっと待てよ! エモ( /あの ) ・・・あ〜ぁ、敵わないな〜 先に行ってもわからないでしょうがぁぁぁ! ▲幼馴染 舞台右(上手)に退場 (しばらく間を空ける) ▼少年と幼馴染 舞台右(上手)から登場 少年 ライラさ〜ん! ねぇ、ライラさ〜ん! 幼馴染 はぁはぁ・・・ お前、体力あるな〜 ライラさん、いないの? 少年 いないみたい・・・ どこにいっちゃったのかな・・・ 幼馴染 ・・・ ▼村人 舞台左(下手)から登場 幼馴染 あ、すいません 村人 ほいほい・・・ おや、以前どこかでお会いしたかいの? 幼馴染 あ、先日はどうも 村人 あ〜、先生を訪ねにきたお嬢ちゃんか ま〜た、朝早ぐがらどうしたんじゃ? 幼馴染 えっと、ここに住んでいる方に逢いに・・・ 村人 ! 先生の娘さんなら、もう家にはおらんよ 少年 ! 幼馴染 どういうことですか? 村人 よくわからんが・・・ 昨夜、村長宅に挨拶に来ていたそうじゃから 少年 そ、そんな・・・ (間を空ける) 村人 数日後には戻ってくるじゃろういうちょったな・・・ 幼馴染 数日で戻ってくるんか〜い! 村人 さぁ〜な〜? ただ、数日家を空ける場合は連絡するのが村の決まりなんじゃよ だから帰ってくるじゃろ 家の中は特に整頓されておらんし 戻ってくる証拠じゃよ ほっほっほ・・・ 少年 戻ってくるんだったら・・・ ■少年 家の階段前で座る 村人 それじゃ、わしも畑にいくとするかの 幼馴染 ありがとうね〜 ▲村人 ゆっくり舞台右(上手)に退場 → チャントにCCして、舞台左で待機 幼馴染 ねぇ、何やってるの? ■少年 舞台中央に戻ってから台詞 少年 ん? 手紙を残しておこうと思ってね よし、これでOK! 幼馴染 ねぇ、なんて書いたの? もしかして、帰ってきてくださいとか? それとも愛の告白だったりして・・・ 少年 へへへっ、内緒だよ! ■少年 「宛てのない手紙」を階段の上で落とす 少年 さぁ、帰ろう 幼馴染 教えてくれていいじゃないか! 少年 や〜だよ〜 ▲少年と幼馴染 舞台右(上手)に退場 ▼チャント 舞台左(下手)から舞台中央へ移動   もし「宛てのない手紙」がまだ落ちていたら拾って下さい。 チャント 少年の手紙にはただ一言 「・・・紅き月の夜に待っています」と書かれていました。 そして、少女が手紙を読んで 紅き月の夜に行ったかどうかは 皆様のご想像にお任せするといたしましょう 『紅き月は死者を迎え、蒼き月は死者を還す』 ・・・という言い伝えのある村で そんな不思議な出来事があった物語・・・ その蒼い月は泡沫の如く、儚い時間しか輝かないですが 信じていればきっと月は見せてくれるでしょう・・・ その月には夢を与えるウサギが住んでいるのだから・・・ (少し余韻を残すように間を開ける) チャント ・・・といった話なのですがどうでしたか? えっ、その物語が書いてある本が欲しいので? ・・・どうぞ、どうぞ! 毎度、ありがとうございました〜 ・・・ 売れたのは嬉しいのですが・・・ ■チャント カート側を向いて、在庫チェックをする チャント 本が売れてしまいましたね・・・ ま、まぁ、商売が出来たということで、今回は喜ぶとしますか とはいえ、次回、何をしよう・・・ ▲チャント 舞台左(下手)へ退場 (終了)