天の空音-アマノソラオト- 2017.7.22現在 登場人物 天使 カミュ=アンジェ(大天使の羽/蝶の羽/舞台上のポタ) 主人公 柊琉姫(大天使の羽/やわらかい羽毛/黒縁メガネ) ※大天使の羽とメガネは水代さんに返却 玄孫 かすみ(蝶の羽) 悪魔 ReZEL(サキュバスの角/蝶の羽) ※サキュ角はかすみん→あいかさんに返却 天使長♂ ジョニー社長(青石/蝶の羽/大天使の羽/舞台上のポタ) ナレ n人 演出 ベネ・水代 =================================【序章 慣れ親しんだ日常の中で】 ナレ 本日はご来場ありがとうございます 公演に先立って、私から1つ皆様にご案内申します 公演中に<暗転>と<溶明>というメッセージを発信いたしますが、 <暗転>というのは 舞台に照明が当てられていない真っ暗な状態を意味しており、 役者たちは次のシーンの準備をしている状態で動き回ります <溶明>というのは、 暗転の逆で、舞台に照明が当たられた状態、 すなわち次のシーンの始まりを示しています ご理解の上、最後までお楽しみくださいませ・・・ 劇団うたかた月夜 旗揚げ13周年目突入 第53回公演 「天の空音-アマノソラオト-」 ナレ <暗転>  ( PT案内 <暗転> ) 暗転中の準備---------------------- ▼天使 舞台に登場 ▼主人公 舞台に登場 立ち位置はこちら <テーブルの位置 ■がテーブルを示します。>     |  |  ×□□□□□□□□□× ●×□□□□□□□□カ×●  ×□□ル■■■□□□×  ×□□□□□□□□□× ----------------------------------- ナレ <溶明>  ( PT案内 <溶明> ) 天使 琉姫さん、今日の夕食は何がいいですか? 主人公 そうだね・・・ 和風ビーフストロガノフがいいかな 天使 そう言うと思って、もうすでに下処理は済んでいるんですよ! あとは炒めるだけだから、もうちょっと待っててくださいね! お肉さん人参さんタマネギじゃがいもささっと炒め~塩と胡椒で整える♪ 準備ができたらカットトマト水分飛ぶまでがんばろ~♪ ソース、ケチャップ、お出汁にサワクリ~決め手はこの子お醤油さん♪ さぁ!いっくよ~どばばばばばばばばばばっ!♪ 主人公 おいおい・・・ せめて減塩にしてくれよ 天使 出来ました~♪ 主人公 こちらの食材にもだいぶ慣れてきたみたいだね 天使 えぇ! 向こうだと生き物の殺生が自由に出来ませんから どうしてもお肉という素材を手に入れることが難しくて・・・ 主人公 でも、食べたことあるんでしょ? 天使 う~ん、個体数増加に伴う、世界のバランスを調整するという目的で 十数年に1度、生物を狩ることはありますけど 食料にするとなると浄化、熟成と・・・かなり時間を要するので 最後に食べたのは・・・10年以上前かと・・・ 主人公 で、今は気にせず食べていると? 天使 お肉がこんなにも美味しいものだと改めて知りました! 主人公 修行中とか言ってたのに、本当にいいのかな・・・ 天使 下界でこうした命の尊さを学ぶのも、天使としての役目だと思ってますよ あ~、ほんと美味しい~♪ ナレ <暗転> 暗転中の準備---------------------- ▼天使 舞台右(上手側)へ退場 ⇒ 客席から登場となるため、客席待機へ(ポタで移動) ▼主人公 語り位置近くへ移動     立ち位置は後日 ----------------------------------- 主人公 突然、やってきたこの女の子はカミュ 自称「神様に仕える天使・・・の修行中」だと彼女は言った そんな彼女がやってきたのは、新緑まぶしい5月のころだった ■■■主人公 舞台奥(家)の中へ移動 主人公 ( PT案内 <準備完了> ) ナレ <溶明>  ( PT案内 <溶明> ) =================================【1章 空からの落としモノ】 ■■■主人公 舞台奥(家)から登場 主人公 行きたくないな・・・仕事・・・ 嫌いではないけど、モチベーションが維持できないし・・・ このまま異世界へ旅立つとか、今の感情をそのままに子供に戻れるとか 羽が生えてどこか遠くへ飛んでいけるとか・・・ 21世紀だし、出来てもおかしくないご時世だと思うんだけどね (間を開ける) 主人公 ・・・って、今日も独り言してしまった 妄想はラノベだけにしろってことかな さて、今日も肩身の狭い職場に行ってくるか ■■■主人公 舞台右(上手側)へ退場 ナレ 12時間後 ■■■主人公 舞台右(上手側)から登場 主人公 今日も疲れたなぁ~ ったく、当てつけのように毎回一言多いんだよ ■■■天使 客席中央最前列で発言 天使 おかえりなさいませ、琉姫さん 主人公 はい、ただいま ・・・ (かなり間をあける) ・・・・・・ははっ ついに幻聴が聞こえるようになったか・・・ 天使 幻聴じゃないですよ? ■■■天使 客席から舞台に登場 天使 こほんっ では、改めまして・・・ おかえりなさい、琉姫さん 主人公 ・・・ えっと・・・ こんばんは・・・ 天使 こんばんは 主人公 ・・・ 天使 ・・・ 主人公 私に何か・・・・・・ 天使 はいっ!お世話しにきました! 神様のいいつけで!! 主人公 はぁ? 天使 なので、3か月ほど試用期間を設けさせていただいて それ以降もお世話してもいいなら本契約の手続きに・・・ 主人公 待て待て待ていっ! 天使 はいっ? 何かご不明な点でも? 主人公 ご不明も何も勝手に押しかけてきて、しばらくお世話するって 天使 しばらくじゃなくて、3か月ですよ 主人公 そこじゃねぇ 私の意思は無視なのかということを言いたいんだ 天使 だって、神様の言うとおりですよ? 人間が守らなくてどうするんですか・・・ あっ、琉姫さんって ♪どれにしようかな~、天の神様の言う通り~♪ ・・・で選ばれた方ではないのを選択する派ですか? もうっ!天邪鬼なんですから~♪ 主人公 なんで私は小馬鹿にされてるんだろう 天使 あぁ、わかりました! あたしの言うことが信用出来ないってことですね 主人公 単刀直入に言うとそうだ 天使 では、これならどうですか? ■■■天使 白い天使の羽を装備する 天使 これ以上、証拠になるものはないでしょう 天使の象徴たる純白の・・・羽! 主人公 マジか 触っても? 天使 えぇ 主人公 ワサワサ・・・ 天使の羽ってもっとフワフワしていると思ってたけど ごわごわしているんだ 天使 安物ですから 主人公 へっ?安物? 天使 よいっしょ ■■■天使 装備を解除する 天使 これは脱着式なので・・・ 主人公 おもちゃかよ! 天使 いえ、天界で正式に販売している修行中の天使が身に着ける 「立派な天使(に見えるでしょ)の羽」なのです! ■■■天使 天使の羽を装備する 主人公 ・・・あのね、自分の身分を証明するためにその羽を見せたのに 購入できるって話したら意味がないんじゃ・・・ 天使 何言いますか! 今、あたしがこの羽をカバンから取り出しましたか? 主人公 エモ /! そう言われれば・・・ 天使 それに空も飛べるんですよ ほら! 主人公 ・・・たしかに 飛んではいないが浮いてはいる 天使 これで信じてもらえました? 主人公 にわかに信じられないけど 脱着式ってことは、私も空も飛べるってことだよね? 天使 どうでしょう 人間が使ったことはないので・・・ 主人公 試してみていい? そうしたら信じてもいいかな・・・ 天使 どうぞどうぞ! ■■■天使 主人公に近づいて渡す動き 主人公 ・・・ 天使 ・・・あ、装着する時、一時的に神経や筋肉に接続される痛みがはし ■■■主人公 天使の羽を装備するとともに、セリフを発言する 主人公 ああぁんっ! 天使 ・・・ 主人公 ・・・( ̄▽ ̄;) 天使 結構かわいい声、出せるんですね、むふっ 主人公 うるせぇ!!! ナレ <暗転> 暗転中の準備---------------------- ▼天使 舞台奥(家の中)へ退場 ⇒ 家から登場となるため、そのまま待機 ▼主人公 語り位置近くへ移動(立ち位置は後日) ----------------------------------- 主人公 こうして、カミュは私の家に「試用期間3か月間」住むことになった 最初は人間の生活に対して無知なことが多くて大変だったけど 教えればすぐに覚えられるのは天使だからなのか・・・ 独りの生活ではなくなったけど 仕事が終わって家に帰ると出迎えてくれる誰かが家で待っている そんな生活はこそばゆくもあったけど、何よりも嬉しくもあった そして・・・ なんだかんだで2か月ほど経ったある日 ■■■主人公 語り位置から舞台左(下手側)に退場 ナレ <溶明>  ( PT案内 <溶明> ) =================================【2章 天使の羽に願い事を】 ■■■天使 舞台奥(家の中)から登場 天使 ♪歌(4節でオリジナルを考える)♪ ♪歌♪ ♪歌♪ ♪歌♪ 今日も空はドン曇りですね~ コインランドリーへ行ってきますかね~ ■■■天使 舞台右(上手側)に退場 →     時間経過を表すため舞台左(下手側)へ移動 ■■■天使長 舞台に「ポタ」で登場        この時点では羽は装備していない。 ナレ ( PT案内 天使長登場 ) 天使長 やっと見つけた こんなところで何をやっているんだ 後をついていってみるか・・・ ■■■天使長 舞台右(上手側)に退場 (間をあける) ナレ ( PT案内 天使登場 ) ■■■天使 舞台左(下手側)から登場 天使 さぁて、今日は左から3番目の乾燥機で乾かしちゃいますよ! ■■■天使 舞台奥(家側)へ移動、向きを変えず、しばらく動かず ■■■天使長 舞台右(上手側)から登場し、舞台右端で待機 天使長 衣服を乾かしているだけか・・・ ・・・声をかけるべきか いあ、下手に声かけて、またいなくなってしまうのは困る しばらく動向を調べてみる必要があるかもしれんな ■■■天使長 舞台右(上手側)に退場 天使 ・・・このニオイは ■■■天使 舞台面(客席側)を向いて2歩移動   あたりを見回す 天使 やっぱり・・・ 焼き鳥の移動販売車じゃない! 乾燥にまだ時間がかかりそうだし 今日の夕食にしましょう!そうしましょう! ■■■天使 舞台右(上手側)に退場 ナレ <暗転> 暗転中の準備---------------------- ▼天使 舞台中央より右側で座る。左側に食卓テーブルがある感じ ▼主人公 舞台中央より左側で座る。右側に食卓テーブルがある感じ 立ち位置はこちら <テーブルの位置 ■がテーブルを示します。>     |  |  ×□□□□□□□□□× ●×□□□□□□□□カ×●  ×□□ル■■■□□□×  ×□□□□□□□□□× ----------------------------------- ナレ <溶明> 主人公 焼き鳥といえば 店先に置いてある焼き鳥を勝手に食べてもいいお店があって 食べ終えたら串の本数で伝えて支払いするんだ 天使 変わったシステムですね 主人公 全部値段が同じだから串の本数×値段というわけさ 今度行ってみるかい? 天使 わぉ、それは楽しみです! 絶対ですよ!嘘ついたら針一千万ですからね! 主人公 千本で勘弁してくれ・・・って、それも困るか ・・・あ、そうそう この間、本屋で子供の頃に読んでた懐かしい絵本を見かけてさ 「願いを羽に託して」って言うんだけど・・・ 天使 ほへ、どんなお話なのです? 主人公 えっとね・・・ 空から見た地上がとても面白そうに見えた天使の子供が 母親の目を盗んで地上に降りて行ってしまうんだ 地上で楽しく過ごした後、空へ帰ろうとしたんだけど あまりに高すぎて飛んで帰ることが出来なくなったんだ 地上で泣いていた天使は 自分の羽で地面に「帰りたい」と願いを書いたところ 母親が降りてきて一緒に空へと帰った・・・だったかな 天使 へぇ~ 主人公 私も小さい頃、そこらへんに落ちてた白い羽を拾っては 「天使の羽だ~」ってよく願い事を書いてたけどね・・・ 別に願いが叶ったことはなかったな~ 天使 きっとその白い羽はシロサギか、シロバトだったのでしょう 主人公 ・・・夢がないなぁ 天使 だって、天使の羽なんて落ちてないじゃないですか しかも、取ってつけたように願いが叶うなんてまぁ~ 誰が書いたか知りませんが、欲望もここまでくると お粗末なものですね! 主人公 絵本なんだから夢を持たせてあげようよ ねぇ、ちょっと試してみてもいいかな? 天使 あたしの羽でですか? 別に構いませんけど、これって天界で売られている羽ですよ? 主人公 ・・・それでもさ・・・人間の世界では・・・ ・・・手に入らないじゃない・・・だからね! (少し間をあける) 天使 で、なんて書いたんですか? 欲望の赴くままに願いを書いてみたんですか! オータムジャンボ宝くじですか!! 安定した転職先ですか!? 主人公 ん? 天使 「明日の天気を晴れにして」 なんですか、これ・・・ 主人公 自分の力ではどうしようもない天気が変わったらいいな・・・って 天使 なんて欲のない・・・ 明日の天気予報は・・・雨ですか・・・ とりあえず、明日の結果を楽しみにしていましょう ナレ <暗転> 暗転中の準備---------------------- ▼天使 舞台右(上手側)へ退場 ▼主人公 語り位置近くへ移動(立ち位置は後日) ----------------------------------- 主人公 予報では雨だった天気予報は大きく外れ 季節外れの雹が降ってきましたとさ ■■■主人公 語り位置から舞台左(下手側)に退場 ナレ <溶明>  ( PT案内 <溶明> ) =================================【3章 何やら不穏な動きをする天使】 ■■■天使 舞台右(上手側)から登場 天使 たしかこの辺りだったかな ■■■悪魔 舞台左(下手側)から入場 天使 久しぶり・・・ですね 会うのは2年ぶりくらいでしょうか 悪魔 そうね まさか、下界に降りていたなんて 天使 ・・・えぇ、誰にも言わずに降りてきましたから 悪魔 相変わらずですわね それで・・・ あなたの知りたい事はわかったのかしら? 天使 いえ、まだ・・・ 悪魔 それならわたしが少し手を貸してあげようか? 同居人を不幸にさせることなんて簡単なこと そうですわね まずは職場の奴らから無視されるというところから・・・ 天使 あ、その愚痴なら頻繁に聞いてますので大丈夫です もう少し別の方法でなら・・・ 悪魔 不幸っていうのはな、小さな事からコツコツと積み重なるもんなのよ で、次第に闇の感情を強めていけば・・・ ふふふっ、きっとあなたの知りたいこともわかるでしょうよ (わたしも人間の魂を奪える絶好の機会だし・・・くっくっく・・・) 天使 そんなものですかね 悪魔 良い報告を待ってるわ ■■■悪魔 【蝶の羽】でログアウト 天使 わかってますよ あたしがここに来た理由は・・・ ナレ <暗転> 暗転中の準備---------------------- ▼主人公 舞台左(下手側)から登場し、語り位置へ移動 ▼天使 舞台右(上手側)から登場。舞台中央付近で待機 ----------------------------------- 主人公 そして、カミュがやってきて3か月目が近づいた頃・・・ ナレ <溶明> 天使 そういえば、もうすぐ試用期間の3か月が終了ですよ! 更新ですか!? 更新しますよね!? 更新しろよ!!(#゚Д゚) 主人公 迫るな!騒ぐな!顔が近いっ! それに、なんで最後は威嚇なんだよ・・・お前は・・・ ・・・3か月もいるなら、もう少しパーソナルスペースというものをだね (少し間をあける) 主人公 まぁ、いいや 更新する場合、年契約になるの? 天使 年契約というより、あたしの修行が終わるまでですかね 主人公 うわっ、なんてアバウトな ちなみに契約更新の費用とか、面倒くさい書類とかは? 天使 ありませんよ どこかの役人と違って 口約束でも立派な契約になりますから大丈夫です! さぁさぁ、どうしますか? 主人公 それじゃ2年ごとに更新するか考えるという契約でなら・・・ ■■■天使 身体が光るようなアイテムorスキルを使用 主人公 ・・・ 天使 契約完了です! ・・・さぁ、夕食の準備始めちゃいますよ! ■■■天使 舞台右(上手側)に退場 主人公 ・・・ん? なんか今・・・変な感じが・・・ ナレ <暗転> 暗転中の準備---------------------- ▼主人公 舞台奥(家の中)に退場 ▼天使長 舞台右(上手側)から登場。天使の羽を装備し、舞台中央付近で待機 ▼悪魔 舞台左(下手側)から登場。悪魔の羽を装備し、舞台中央付近で待機 ----------------------------------- =================================【4章 天使と悪魔の衝突】 ナレ 同日 某所にて <溶明>  ( PT案内 <溶明> ) 天使長 まだあいつのそばをうろうろしていたとは・・・ 悪魔 えぇ、こちらもノルマが未達成なのよね 天使長 悪魔は悪魔らしく欲まみれで腐った人間の魂でも喰らっていればよいのだ 悪魔 天使長ともあろう御方が酷い言いぐさだわ~ ふふふん、腐りかけの魂もなかなかの上物だけど 天使の祝福で浄化された魂は極上品として高く売れるのよ あいつは欲にまみれてはいるけど天使の端くれでしょ? そして、そういった魂を浄化するのがあんたらの仕事・・・ あはははん、一石二鳥じゃない! あいつが「人間の魂を浄化する」、わたしが「魂をいただく」 天使長 その魂を天に導くのが我々の役目 それをお前に渡すなど・・・ 悪魔 渡すさ その結果をあいつが知りたがっているから 天使長 まだ諦めてなかったとは・・・ まさか、お前がたきつけたのではないだろうな 悪魔 おいおい、そんな怖い目でわたしを睨まないでくださる? 地上に降りたのはあいつの意思ですし この要因を作ったのは・・・ お前らが原因だろう? 天使長 早まらずともいずれ知ることになる子だ まだ時期ではないだけだ 悪魔 くっくっく・・・ その考え方が誤っていることに気が付かないとは いや、むしろわたしにとっては好都合よん! 精々、その教育方針を変えずにいていただきたいですわ 天使長 貴様・・・ 浄化してくれるっ! 悪魔 あははっ、やれるものならやってごらんなさい! ■■■天使長 悪魔     バサポみたいな派手なエフェクトのあるアイテムかスキルを使う ナレ <暗転> 暗転中の準備---------------------- ▼悪魔 舞台左(下手側)に退場 ▼天使長 舞台左(下手側)に退場した後、客席ポタのある人からポタで客席へ移動                         ↑水代さんかな -----------------------------------   ナレ <溶明>  ( PT案内 <溶明> ) =================================【5章 天使の目的】 ■■■主人公 舞台上(家の中)から登場 主人公 それじゃ行ってきます! ■■■主人公 舞台右(上手側)に退場 ナレ 14時間後 ■■■主人公 舞台右(上手側)から登場 主人公 ・・・ やってられるか、ちきしょう! ■■■主人公 舞台上(家の中)に退場 ■■■天使長 客席にて発言 天使長 あれから2カ月・・・ 特に変わった様子はなさそうだな ■■■天使長 客席から舞台中央へ。セリフ発言後、家のほうを向く。 天使長 あいつが見初めたほどの人間ならば、さぞ優秀かと思ったが 早朝に家を出て、深夜に愚痴を言いながら帰ってくるだけではないか・・・ ★ナレ 主人公登場の合図 ■■■主人公 舞台奥(家の中)から登場     |  |  ×□□□□□□□□□× ●×□□ル□□□□□□×●  ×□□□□長□□□□×  ×□□□□□□□□□× 天使長 ・・・あ 主人公 ・・・へ (そろそろカミュが帰ってくると思って出てきたのに・・・) (玄関の前で仁王立ちしている人がいる) えっと・・・、こんにちは 天使長 あなたの名前を聞いてもよろしいかな? 主人公 は? えっと・・・柊・・・ですが・・・ 天使長 うむ・・・ では、柊さん 単刀直入に言わせていただくが カミュとの契約を今この時点をもって破棄させていただく 主人公 話がまったくわからないんですが・・・ 天使長 人間の言葉を使ってたはずだが、理解できなかったのか それはすまない もう少し稚拙な表現のほうがよかったか・・・ 主人公 いえ、カミュとの契約を破棄してほしいという言葉はわかりますが なぜ・・・ っていうか、誰ですか、あんた・・・ 天使長 私はジョニー カミュの事を知っている時点で何者かはわかりますよね? 主人公 ・・・理解したわ ■■■天使 舞台右(上手側)から登場 天使 たっだいまもどりました~♪ ・・・って、ジョニー様? 天使長 ・・・久しぶりだね 天使 なんで・・・ここに・・・ 天使長 その質問に対する答えは必要かな? 天使 いえ・・・ ・・・連れ戻しにきたん・・・ですか 天使長 いや・・・ 拘束だ!! ■■■天使長 何かスキルを天使に使う 天使 うぐぅっ! 天使長 さて、柊さん こういうわけだから、このまま失礼させてもらいます 主人公 ちょっと待ってください こういうわけも何も、説明無しに話が進んでいるだけど それを聞く権利くらい、私にあってもいいんじゃないですか? 天使長 人間の分際で私に権利を主張とは・・・ 天使 やめて・・・ジョニー様 戻るから・・・、天界に戻るから・・・ 主人公 ・・・ 天使長 天界から脱走したこの娘を連れ戻すだけですよ 主人公 脱走? たしか、神様のいいつけでって・・・ 天使長 ほほう・・・そんな事を言ってたのですか 彼女の本当の目的はあなたの・・・ ・・・というより「人間の魂の行方」を知ること 簡単に言えば「あなたが死ぬのを待っている」状態ですね 主人公 はぁ・・・ 天使長 嫌なものでしょう? 死を待ちわびている存在がそばにいるなんて・・・ 天使ではなく死使ですよ 主人公 死神ではないんですね ・・・人間の魂がどうなるかなんてわかるものですか? 天使長 私たちの役目は、人間の魂を天界に持ち帰ることですからね でも、カミュはその役目とは違う目的であなたに近づいたのですよ カミュ・・・ 私からこの人間に説明しましょうか? 天使 ・・・ 天使長 私たち天使は人間よりもはるかに長い寿命を持っていますが 決して永遠などではありません 人間でいう「命を失う」状態が必ずあります しかし、私たちにはあなた方のいう命という概念はなく 「魂の転生」を繰り返しているのです 主人公 つまり別人に生まれ変わると・・・ 天使長 少し違うな 肉体は変わりますが、魂・・・自分という存在は常に在り続けているのです どんなに時が変わっても私がつねに居続ける そのため、天使は命というモノに対する執着心があまりない 主人公 ・・・執着心 天使長 傷つき倒れても、生まれ変わればずっと 自分という存在が在り続けるわけだからね しかし、カミュはその事に疑問を持ってしまった・・・ であれば、人間の魂はどこへ行くのだろうと 主人公 私のところにやってきたのは・・・ 天使長 あなたの監視・・・というより、それまでの期間の観察対象といったところでしょう どのような生活をしていれば魂の行方に影響があるのか あなたの日常を私も観察させてもらったが・・・ よくもあのような劣悪な環境の中で仕事をしているものだ・・・ 人間の・・・なんだ、ロウドウキジュン法とか大丈夫なのか・・・と思うほどに 主人公 ・・・ほっとけっ 天使 琉姫さん・・・ 主人公 カミュ、その話は本当なのかい? ・・・ 天使 あたしたち天使にも喜怒哀楽といった感情はありますが 「死」という概念だけ少し違うと薄々気がついていました・・・ 誰かが傷つき倒れれば哀しい・・・それはわかるのに、その先の感情は・・・ 「新しい体へと生まれ変わるから導こう」なのです それが天使の使命でもあり、唯一無二の思考なのかもしれませんが あたしは、生物がすべてそうであるかのような教えに疑問を持ち 悪魔の声に耳を傾けた結果・・・ 私は天使としての力を神にはく奪され、拘束されてしまいました 主人公 ・・・私のところにやってきたのは 偶然・・・だったの? 天使 ・・・いえ 悪魔から琉姫さんなら知りたいことがわかると・・・ しゃ・・・ちく?とかいう存在であると 主人公 しゃちくで悪かったな・・・ つまり、私の寿命がもう長くないというわけか・・・ 天使が迎えに来るくらいだし 天使 いえ、寿命を示す蝋燭は図太く長いと悪魔から聞きましたので 寿命を全うするなら100は余裕だろうと・・・ でも、琉姫さんは・・・ 主人公 ・・・・・・ あ~、そういうことか・・・ 天使 あたしはそばにいて知りたかったんです 人の命の脆さ、そして魂を導いた先にある真実を・・・ ただそれだけのために、かりそめの羽を奪ってこの地上へとやってきました でも・・・途中から・・・わかりたくないと思ったんです 主人公 ・・・なんで? 天使 だって、毎日が楽しいんですもん 仕事から帰ってくると死んだような顔していますけど ごはんを食べている時や、一緒に出掛けている時はそんな顔も見せなくて・・・ だから、魂の行方を探ることより、限りある時間を大事にしたいって・・・ 主人公 私は辛い事があっても自ら命を粗末にすることはないよ 私には家族や兄弟がいて、離れていても繋がっている友達がいて・・・ そりゃ、仕事で嫌なことが多くて自暴自棄になることもあるけど 愚痴を聞いてくれる仲間もいる なにより、ラノベでしかありえない出来事が実際に起きたんだ! こんなに非日常的なことが面白いものなのかって改めて思ったんだ 今の日常はたしかに辛いことだらけだけど・・・ カミュのおかげで頑張っていこうって毎日思えるようになったんだよ (かなり間をあける 10秒ほど・・・) ■■■天使長 主人公のセリフにかぶせるように発言準備する 主人公 だから、私は・・・ 天使長 さぁ、もう時間だ カミュ、お前を天界法に基づき、強制送還する! ■■■天使長 もしくは演出 ME詠唱準備 ■■■演出 トワイライトファーマシー準備  天使長 「悔い改めよ、天界は近づいた」 「我は汝に天界の鍵を授けよう」 天使 待ってください まだあたしは・・・ ■■■天使長 もしくは演出 ME詠唱開始 天使長 「我は汝に昇栄を結び固めん」 「悔い改めよ、汝のすべてのとがを離れよ」 天使 琉姫さんに伝えてない!! 今までのお礼も!だましていたお詫びも! これからもずっと・・・ ■■■天使 MEのエフェクト天使が出たら【蝶の羽】で消える ■■■天使長 【蝶の羽で消える ★演出 トワイライトファーマシーを使う ■■■主人公 収集品の羽を落とす 主人公 これは・・・ ■■■主人公 収集品の羽を拾う ナレ <暗転> 暗転中の準備---------------------- ▼主人公 舞台左(下手側)へ退場 ----------------------------------- ナレ <溶明> =================================【6章 天使の目的】 ■■■天使 ポタで舞台に登場 天使 ただいま・・・戻りました・・・ ・・・って あれから120年経っているのだから、もう居ませんよね、えへへ・・・ ・・・・・・ 琉姫さん、ようやく天使の力を取り戻すことができました 短い時間だったけど、あなたが居てくれたから 私は天使に戻れたんです もっと早く戻ることが出来たなら あたしが琉姫さんの魂を天に連れて行けたのに~ そうすれば、転生させて! そうだ!前世の記憶も成人した頃に思い出すような状態で・・・ そこに私がぱんぱかぱーん♪の再登場! ・・・・・・・・・って そんな都合良くは行きませんよね、あはは・・・ ・・・そうしたかったな (少し歩きながら、間を開ける) 天使 それにしてもこの建物・・・変わってないな・・・ 周りはやけに近代化しているのに・・・ ■■■玄孫 建物の中から登場       ※玄孫については100年という時間経過を考えて、20歳前後の人を予定。           場合によっては経過年数を変えることも考える。 ★ナレ 玄孫に合図 玄孫? あの・・・何か・・・ 天使 あ、いえ、昔こちらでお世話になったことがありまして・・・ 玄孫? 昔・・・ じぃーーーーーーーー 天使 あたしの顔に何かついて・・・? 玄孫? あ、すいません えっと・・・お名前、聞いてもいいですか? あ、相手に名前を聞く前に、まず私から名乗らないとですよね! 私はかすみ、ここの大家です! 天使 あたしはカミュです 玄孫 カミュ・・・そうですか・・・ ようやくいらっしゃったのですね・・・ 天使 ? 玄孫 祖母より遺言を受けておりました たぶんあなたに伝えるものだと思いますので、どうぞ中に・・・ 天使 いあ、たぶんひと・・・違いかと・・・ あたしはあなたの祖母にお会いしたことがないので・・・ 玄孫 ・・・ では、ここで会ったのも何かの縁ということで お茶でも飲んで行ってくださいよ ちょうど一人で暇を持て余していたので ナレ <暗転> 暗転中の準備---------------------- ▼天使と玄孫  舞台右(上手側)へ退場 ----------------------------------- ナレ <溶明> ■■■玄孫と天使 舞台右(上手側)から登場。              玄孫から先に入場する。 玄孫 こちらでお待ちくださいね ■■■玄孫 舞台右(上手側)に退場 天使 この部屋は・・・ 琉姫さんが老けたような写真が・・・ ■■■玄孫 舞台右(上手側)より入場       舞台中央付近にテーブルがあると思って座る。 <テーブルの位置 ■がテーブルを示します。>     |  |  ×□□□□□□□□□× ●×□□□□□□□□□×●  ×□□カ■■■も□□×  ×□□□□□□□□□× このシーンではテーブルに座りながら会話するので、座り位置に注意して下さい。 玄孫 どうぞ 天使 ありがとうございます ところでこちらの写真は・・・ 玄孫 私の曽祖母です 「カミュ」という名前の人が来たら招き入れるようにと 祖母から母、そして私へと伝えられていまして・・・ 天使 それがあたしだと? 玄孫 違っていたらすいません でも、説明はできませんが、あなただと確信が持てるんです 天使 んで、招き入れて何を? 玄孫 こちらです 天使 手紙? 玄孫 えぇ 読んでもらえればわかると思います 天使 ・・・ ・・・・・・「アホのカミュへ」 なんじゃこりゃ 玄孫 私に尋ねられても・・・ 天使 「この手紙をあなたが手にするとしたら、 天に戻ってからどれくらいの年月が経ったのでしょうね。 この手紙をあなたが読むことがあるかわからないけど、 残りわずかな時間の中であなたに伝えたい。 あの短い時間の感謝を」 (かなり間をあける=読んでいる時間) 天使 ・・・馬鹿じゃないの こんなことのために、叶うかどうかもわからない手紙を残して 玄孫 ・・・ 天使 わざわざこれを渡すために、世代を越えて守ってきたの? あたしがここに来るかどうかなんてわからないのに 玄孫 そうですね・・・ 曾祖母の遺言ということだけで この家を守っていたのかと笑われるかもしれません 不動産屋にも馬鹿げていると笑われたことがありました でも、私たちはそれを反故しようとは思えませんでした 天使 なぜ・・・ 玄孫 なぜでしょうね・・・ (少し間をあける) 玄孫 きっと曾祖母の願いが叶うと分かっていたからかもしれません これは曾祖母から受け継がれているお守りなんですが この羽をペンにして願いを書くと叶うと聞かされました 本当かどうか・・・はもうおわかりですよね? 天使 えぇ なぜ神様が今日、下界に行くようにおっしゃったのか あなたがあたしの名前を聞いただけで全てを理解できたのか 今日この日こそ、琉姫さんの願いだったんですね 玄孫 ・・・かもしれません 天使 ということは、今日私が来ることも知っていたんですか? 玄孫 いえ、遺言はあなたの名前とその手紙を渡すことしか聞いてませんから 今日の出来事は偶然だったかもしれません でも・・・ 曾祖母の願いが叶った今日の出来事は必然だったような気がします 天使 神様のいたずら・・・か あのやろぅ・・・ 玄孫 私も曾祖母の願いがこうして叶いましたので ようやく肩の荷が・・・ 天使 おりませんよ? 玄孫 え? 天使 琉姫さんの遺言により、あなたのお世話することにしました! 玄孫 はい? 天使 なので、3か月ほど試用期間を設けさせていただいて それ以降もお世話してもいいなら本契約の手続きに・・・ 玄孫 ちょっと待ってください 唐突に、しかも、しばらくお世話するってどういう・・・ 天使 しばらくじゃないですよ 3か月です! 玄孫 いあ、問題はそこじゃなくてですね・・・ 天使 エモ ナレ <暗転> 暗転中の準備---------------------- ▼玄孫  蝶の羽 で舞台から退場(忘れた場合は歩いて退場) ▼天使 舞台中央へ移動し、客席側を向く ----------------------------------- ★演出 レノヴァティオ を天使にかける ※スポットライト的な扱い 天使 彼女が琉姫さんの生まれ変わりかどうかなんてどうでもいい 私が琉姫さんに出来なかったことをもう一度やっていきたい 神の気まぐれなのか、それとも琉姫さんの願いが叶ったのか・・・ でも今度は私の意思で下界にやってきた・・・ この世界で今日も元気に頑張ります! ■■■天使 【蝶の羽】の退場 ===== 終了 =====