タイトル:ホシの願いを 少年(男) :好奇心と生意気がたっぷり。ガンガンいこうぜ。 柊 少女(女) :おどおどしつつも芯は強い。いのちだいじに。 ミシェル ホシ(星) :男女どちらのキャラでも可能なボクっ子 ホシ (通常時、頭装備は星にちなんだものを身に着けること) 学園長(学) :厳しい態度の裏に優しい心あり。 すごろく 警備員(警) :警備員生活25年、尊敬する人物は銭形警部(むしろそのもの) コルリダ 語り手(語) :登場タイミング指示、看板設置 Greenlight その他 演出スキル :ロードオブヴァーミリオン、ルアフ、  ハイディング、レノヴァティオ、アスムプティオ 【序章】 ▼語り手、舞台@中央に登場。 語り手 どうも皆様こんばんは。 ナレーションのGreenlightです。 ここは、Trudrのどこかにあると言われる、 私立うたかた学園。 都会から遠く離れた場所に位置するこの学び舎は、 夜になると満点の星空に包まれます。 さて、 皆様は流れ星をご存知でしょうか? 1つの流れ星が輝いている間に願い事を3回唱えると、 その願いが叶うと言われています。 しかし今回は、 願いを叶える流れ星とのお話。 一夜限りのお話は、 果たしてどのような結末を迎えるのか? 第48回公演 劇団うたかた月夜『ホシの願いを』 最後までどうぞお楽しみください。 【第1章】  舞台@□□□□□□  □□□男□□□□□ ●□□□□□女□□□● 語<看板□□□□□□  ――――演<ヴァーミリオン    ―――客―席―――  ――――――――― ▼語り手、舞台@中央から下手側に移動。 語り手 流星群が見られる日の夜のことです。 エモ /! おや?誰かが走ってやってきますね。 ▼語り、待機セルへ退場。 ▼少年、上手より登場。 少年 ふぅ…やっと学園についた 母ちゃんには遅くなる前に帰ってこいって言われたけど 暗くなきゃ星なんて見えないじゃん 今日は雲一つないし これなら流れ星が見つかるかも… ってあれ? おーい、早くしろよー ▼少女、上手より登場。少年の近くで座る。 少女 はぁ…はぁ… 柊くん、早すぎるってば おいてかないでよ 少年 ミシェルが遅いんだろ それに今夜は流れ星が沢山見られるんだぜ もしかしたら願い事も沢山叶うかもしれないだろ? 少女 そんなに叶えたいことがあるの? 少年 おう、えーっとな…   【願い事】 ※少年役のアドリブでお願いします。 他にもまだまだあるぜ 少女 それはちょっと欲張りな気もするよ でも、こんな時間に学園へ来てもいいの? あそこの看板を見て ▼語り手、看板『夜間 立入禁止』 少女 夜は入っちゃダメだって書いてあるよ? 少年 大丈夫だって ▼語り手、チャット看板を閉じる。 ※ギルドチャット等で閉じる指示を伝えること。 少年 俺たちこの学園の生徒なんだし 宿直の先生とかに見つかっても 『宿題のノート取りに来ました』 こう説明すれば問題ないさ 少女 そうかもしれないけど… エモ /! ねぇ、あれ!! 少年 なんだよ、もたもたしてると流れ星が落ちて… うおっ!! エモ /ショック ▼スキル演出:ロードオブヴァーミリオン ▼ホシ、舞台A下手側へ隠れながら登場し、毒瓶を飲む。 少女 校庭の方に落ちていったね 今の光る物体ってなんだろう? 少年 わかんねぇ でも、もしかしたら… 少女 もしかしたら? 少年 本物の流れ星かもしれねぇ 行ってみようぜ ▼少年、下手へ退場。民家を回り、上手側灯篭にて待機。 少女 あっ、待ってよー ▼少女、下手へ退場。民家を回り、上手側灯篭にて待機。 ▼語り手、舞台@中央に登場。 語り手 突如として現れた謎の光る物体。 少年の柊は好奇心いっぱいに、 少女のミシェルは不安いっぱいに、 二人して学園の校庭に辿り着きました。 ▼語り手、待機セルへ退場。 【第2章】  ―――――――――  ―――客―席―――  ―――――――――  舞台A□□男□□□  □□星□□□□□□  □□□女<リザレクション ▼少年と少女、舞台A上手から登場。 少年 光が落ちてきたのはこの辺だよな? 少女 うん、けれど何か落ちたはずなのに どこも揺れたりしなかったね 少年 校庭にも大穴が開いたりしてねぇし… ん? あそこに誰か倒れてるぞ? ▼少年と少女、ホシに近づく。 少女 ねぇあなた、大丈夫? 少年 まだ息がある ミシェル、早く助けるぞ 少女 待ってて ▼少女、ホシにイグ葉でリザレクションを使用。 ※以下はホシ役がアサクロ系の場合  少女、ホシのそばで応急手当を使用。 少年 おい、しっかりしろ ホシ エモ /… う…うーん…… あれ、ここはどこ? 少女 ここはうたかた学園 私たちは校庭であなたが倒れているのを見つけたの どこかケガしてない? ホシ 大丈夫、どこも痛くないよ この通り平気だから ▼ホシ、その場(周囲1セル)を軽く移動する。 少女 ホントだ、無事でよかったぁ 少年 それで、どうしてお前はここにいるんだ? さっきここに光る物が落ちてきたんだぜ? ホシ えーと… あれはボクなんだ ▼少年と少女、同時エモ /ショック 少年 うっそだぁ お前どっからどうみても人間じゃねぇか  舞台@□□□□□□  □警<お前たち!! ●□□□□□□□□□●  □□□□□□□□□  ―――――――――  ―――客―席―――  ―――――――――  舞台A□□男□□□  □□星<ボクは…□  □□□女□□□□□ ▼警備員、舞台@下手から登場。エモ /!  ホシのセリフ発言直後に、警備員はセリフを発言すること。 ホシ あのね、ボクは流れ星… 警備員 こらぁ、お前たち そこで何をしとるかあああ!? ▼少年、少女、ホシ、同時にエモ /ショック 少年 やべぇ、警備員のコルリダだ 少女 警備員さん?だったら問題ないんじゃないの? 少年 アイツは見つけたら地の果てまで追いかけて 捕まえたら宿直室でずーっとお説教なんだぞ ついたあだ名が『とっつぁん』なんだから ★★★ここからノンストップ★★★ ※少年たちは警備員が会話中でも、会話は止めないこと。 警備員 眩しい光がしたから駆けつけてみれば 校内で無断花火大会という訳だな そこを動くなお前たち 大人しくお縄を頂戴しなさあああい ▼警備員、舞台@上手側へ退場。 少女 ど、どうしよう… 少年 とにかくここから離れるぞ お前も一緒に来いよ ホシ うん、わかった ▼少年、少女、ホシ、舞台A下手へ退場。 →民家を回って舞台@上手側灯篭にて待機。 ★★★ノンストップここまで★★★ ▼しばし間をおいて、警備員、舞台A上手から登場。 警備員 むむむ…逃げ足の速い奴らめ 警備員生活25年の名にかけて… 逃がしはせん、逃がしはせんぞおおお!! ▼警備員、舞台A下手へ退場。 【第3章】 ▼語り手、舞台@中央に登場。 語り手 柊とミシェル、そして謎の少年の三人。 彼らは警備員の追跡をなんとか振り切りました。 そして走り疲れた息を整えるため、 暗い校舎のとある教室に隠れていました。 ▼語り手、待機セルへ退場。   舞台@□□□□□□   □□□女□□□□□  ●□□男□□□星□□●  語□□□□□□□□□ ▼少年、少女、ホシ、舞台@上手より登場。 少年 ぜぇ…ぜぇ… ココならしばらくとっつぁんも来ないだろう 少女 もう…走るのは…いやだよ… ホシ ボクも…もうダメ… 少年 そういえば自己紹介がまだだったな 俺は柊、こいつは幼なじみのミシェル 少女 はじめまして、ミシェルだよ よろしくね ホシ ボクはホシっていうんだ さっきは助けてくれてありがとう 少年 それよりあの時、なにか言ってなかったか? 確か流れ星がなんとか ホシ う、うん… 実はボク、流れ星なんだ 少年 だから流れ星が人の形になる訳がないだろう? ホシ ボクら流れ星は誰かが願い事をすると その願いを叶えるため、いろんな姿に変身するんだ 少年 じゃあ、お前ってもしかして宇宙人? ホシ そういうことになるのかな 少年 マジで!? 俺たち未知との遭遇してるのかよ …もしかしてお前、地球を侵略しに来たのか? ホシ そ、そんなことしないよ 願う人がいなくなっちゃうからね 少女 それで、願い事をした人って誰なの? ホシ キミたち二人だよ ▼少年、少女、同時にエモ /ショック 少年 お、俺たち!? 少女 だけど願い事って言われても… ここへ来る前に願い事をしてた柊くんのかな? ホシ ううん、違うよ 願い事は言葉にしなくても 叶えたいと強く想うだけでいいんだよ 今回は二人が同じことを願ったから 一つの願い事としてボクが叶えることになったんだ 少年 同じ… 少女 願い事… ▼ホシのセリフ発言直後、少年はセリフを発言すること。 ホシ うん、二人がした願い事は… 少年 ちょっと待った!! 何か足音がする  舞台@□□□□□□  □□□女□□□□□ ●□□男□□□星□□● 語<『???室』□□  ―――――――――  ―――客―席―――  ―――――――――  舞台A□□□□□□  □□警<キョロキョロ&時折ルアフ  □□□□□□□□□ ▼警備員、舞台A下手より登場。  ルアフやエモを使用したり、向きを変えたりしながら、  ゆっくりと上手へ移動する。 少年 またコルリダのとっつぁんだ、しつこいなぁ 少女 でも、私まだ疲れて動けないよ ホシ ボクもこれ以上は走れないかも 少年 だけどこの場所にも見回りに来るぞ どうしたら… ▼語り手、看板『???室』 ※暗くて見えないため、『 』の通りに出すこと。 ▼少年、看板の方を向きながら、エモ /e13 少年 大丈夫、俺にいい考えがある 少女 柊くん、それは失敗しそうな言い方だよ? 少年 細かいことはいいんだよ 時間がない、俺について来い ▼少年、客席に飛び込み、ハイディングを使用する。  頭装備(あれば肩装備)をつけて着替える。 少女 え?ちょ、ちょっと〜 ホシ 待ってよ〜  □□□女□□□□□  □□男□□□星□□ ●□□□□警□□□□● 語<『家庭科室』□□ ▼少女とホシ、少年と同様に客席ダイブとハイディング使用。 →三人は着替え後、舞台@に戻る。 ▼警備員、舞台@上手より登場。 警備員 なにやらこの部屋で物音がしましたな 確かここは… ▼警備員、ルアフを使用する。 ▼語り手、看板変更『家庭科室』 警備員 そう、家庭科室でありましたな エモ /うんうん ▼語り手、チャット看板を閉じる。 警備員 確か我が校からもプロンテラで開かれる服飾コンテストで 優秀なデザインが何点か出展されると聞きましたぞ って、ん゛ん゛!? ▼警備員、ホシの前で立ち止まる。  ホシの見た目に関して、一行二行で褒める内容の感想を述べること。 警備員 ほほう、こちらの二つも力作ですなぁ ▼警備員、少年と少女の前で立ち止まる。  ホシと同様に感想を述べること。 警備員 いやはや、マネキン共々素晴らしい出来栄え 我が校は最優秀賞間違いなしですな 彼らの力作を守るため、何としてもワシが捕まえねば ルパーーン!!逮捕だーー!! じゃなかった 侵入者ーー!!御用だーー!! ▼警備員、舞台@下手へ退場。  少年、少女、ホシ、その場で座る。 少女 心臓が止まりそう ホシ 顔が目の前に来た時、見つかったかと思ったよ 少年 だけどバレなかっただろ? ああ見えて、とっつぁんはアホだから 少女 それは警備員さんに失礼だよ 少年 とにかく、危機は去ったんだ また来ない内に別の場所へ移動しよう 少女 ううん、しばらくここにいようよ 少年 え?どうしてだよ? 少女 警備員さんが見回りで次に来るまで時間があるでしょ だったらそれまで休んだ方がいいと思うの 少年 そうは言っても… (ぐぅ〜〜〜) ※お腹の鳴る音 少女 ほらね、お腹が空いてたら力が出ないよ? それにここは家庭科室だから調理室もあるし 持ってきたお弁当と料理部の冷蔵庫も使って ホシくんのご飯も用意できるよ 少年 おいおい、ガスや水道なんて使ったら学園にばれるぞ? 少女 わたし、料理部の部長さんだし 『勉強会の夜食を作ってました』 こう説明すれば大丈夫だよ エモ /ふん 少年 …女って、決まると度胸が据わるんだな ホシ あの、ボクは何かお手伝いできるかな? 少女 私がご飯を作るから ホシくんは食器を用意してもらえるかな あと、柊くんがつまみ食いしないか見張ってて 少年 しねぇよ!! ホシ うん、わかった 少年 ホシぃ…… ▼少女、ホシ、少年の順で舞台@上手へ退場。 【断章】 ▼語り手、舞台@中央に登場。 語り手 こうして三人はしばしの間、 調理室でささやかな食事会を始めました。 一方その頃、 警備員コルリダは学園長へ定時連絡を行うため、 学園長室を訪れていました。 ▼語り手、待機セルへ退場。 ▼学園長、民家から舞台@中央へ登場。 ▼警備員、舞台@下手から登場。        舞台@□□□□□□   □□□□□□□□□  ●□□警□□学□□□●  語□□□□□□□□□ 警備員 失礼いたします ICPOの銭形…じゃなかった 警備員のコルリダであります 学園長 どうかなさいましたか? 先程から学園内が騒がしいようですが 警備員 はっ、敷地内に侵入した輩を発見しまして 現在も追跡中であります 学園長 そして追跡を逃れた報告を私にされるのですね 警備員 はぁ…面目ありません 学園長 のんきに話す暇があるのなら その侵入者とやらを見つけ出しなさい さもないと、あなたの作り話とみなしますよ 警備員 ははっ、わっかりましたっ ただちに侵入者3名の確保に参ります ▼警備員、舞台@下手へ退場。 学園長 侵入者…『3』名… はて、学園の看板型警備システムには確か… 『2』名と表示されていたはず… これは私自身でも探す必要がありそうですね ▼学園長、舞台@下手へ退場。 【第4章】 ▼語り手、舞台@中央に登場。 語り手 大人たちが慌ただしく動く中、 柊たちはまったりと食事を楽しみました。 そして片付けを済ませた後、 ホシは柊とミシェルの案内で、 二人が通う教室へと入りました。 ▼語り手、待機セルへ退場。   舞台@□□□□□□   □□□□星□□□□  ●□□男□□□□□□●  語□□□□□女□□□ ▼ホシ、舞台@上手より登場。 ホシ うわぁ、ここが教室かぁ ▼少年、少女、舞台@上手より登場。  それぞれの座席セルに移動して座る。 ※座席の位置は要相談。 少年 俺の席がここで 少女 私はここだよ ホシ ねぇねぇ、授業って楽しい? 少女 難しいものもあるけれど楽しいよ 柊くんはいつも寝てばかりだけど 少年 うるせぇ、ほっとけよ 少女 それで、先生が私たちの前に立って授業をするんだよ ホシ せんせい? 少女 色んな事を教えてくれる人のことだよ エモ /! そうだ、ホシくんが先生になってみたらどうかな? ホシ え…ボクが!? 少年 俺たち、お前の事をほとんどしらないからさ 自己紹介する感じでやってみろよ 少女 がんばってホシ先生 ホシ じゃ…じゃあ…… ▼ホシ、舞台@中央奥に移動する。  見た目が先生に見える頭装備があると更に良し。 少女 起立 礼 ▼三人、エモ /e18 少女 着席 ホシ では、授業を始めます 前に話したとおりボクら流れ星は 願い事を叶えるため変身して手助けをします 本来は一つの願い事を担当するのですが 今回は二人が同じものを願いました さて、その願い事は何でしょうか? はい、柊くん 少年 ん〜、聞かれても思いつかねぇ… 先生〜わかりませ〜ん ホシ エモ /うんうん キミ達二人が願ったのは 『仲直りがしたい』でした ▼少年、少女、エモ /! ホシ 二人とも心当たりはありますか? 少年 そういえば俺達 おとといケンカしたんだよな 少女 うん、でも仲が悪いままはイヤで… そんな時、流星群が今夜やってくると知って 流れ星を探しながら謝れればいいなと思ったの 少年 俺もモヤモヤばかりしてるのはらしくねぇからな 思い切ってミシェルの誘いに乗ったんだ ホシ それじゃあ、この場でお互いに仲直りしようか? 少年 え、今かよ? ホシ いつやるの? 今でしょ!! 少女 どこかで聞いたようなフレーズだね 少年 しょうがねぇなぁ ▼少年、少女、立ち上がって互いに向かい合う。 少年 ごめんな、ミシェル 少女 こっちこそごめんね ホシ うん、これで仲直りだね 少年 こんなのでいいのか、ホシ? ホシ 流れ星は願い事を叶えるきっかけに過ぎないんだ 叶えるために一番大事なのは強い気持ちと行動だよ 何もしないでお金持ちにはなれないでしょ? 少年 確かにな 少女 ありがとうございます、ホシ先生 ホシ どういたしまして ▼ホシ、先生用頭装備をつけてたらこのタイミングで外す。 ▼学園長、舞台@上手より登場。 学園長 あなたたち、一体なにをしてるんですか? 少年 が、学園長… 学園長 夜間の教室を使用する許可は出されてませんよ 皆さん、学園長室についてらっしゃい 少女 はい… ▼学園長、少年、少女、ホシ、舞台@上手へ退場。 【第5章】 ▼語り手、舞台@中央に登場。 語り手 遂に見つかってしまった柊たち。 彼らは学園長室で今夜の出来事を話しました。 校則を犯し、風紀を乱したとして、 学園長は彼らを厳しく叱りました。 しかしただ一点、 ホシの話題になると様子が変わり始めたのです。 ▼語り手、待機セルへ退場。   舞台@□□□□□□   □□□□□□男□□  ●□□学□□星□□□●  語□□□□□□女□□ ▼学園長、ホシ、少年、少女、舞台@上手より登場。 学園長 ホシさん…と仰いましたね ホシ はい 学園長 あなたはご自身を流れ星だというのですね ホシ はい 学園長 同じ願い事をした二人のためにやってきたと ホシ そうです 少年 学園長、ホシは何も悪いことはしてません 少女 そうです、悪いのは私たちです 学園長 お黙りなさい!! ▼少年、少女、エモ /ショック 学園長 それでは最後の質問です あなたはこの学園をどう思いますか? ホシ え、どうって言われても… 学園長 ありのままに感じたことを話しなさい ホシ えーと… 色んな教室が沢山あって面白くて ここに通う柊くんとミシェルさんがとても楽しそうで 一緒に過ごすうちにボクも楽しかったです できるならボクもここで勉強したいな 学園長 そう…ですか…… ▼警備員、舞台@上手より登場。 警備員 来客中、失礼いたします 学園長、報告を受けて参上いたしました 学園長 おや、丁度良いところに 警備員 やややっ、お前たちは今宵の侵入者! ここで会ったが100年目よ、逮捕だー!! 学園長 お待ちなさい 彼らへの処分は今から私が下します ▼学園長、少年たちへ更に近づく。 学園長 柊さん、そしてミシェルさん あなたがたお二人には… 『ホシさんを無事に下校させること』 以上を今夜の一件における罰とします 少年少女 え? 警備員 が、学園長 それはあまりにも軽すぎやしませんか? 学園長 えぇ、分かっておりますとも きっかけがどうであれホシさんは我が校にやってきた そして柊さんとミシェルさんが学園を案内し 互いに友好な関係を築いて過ごした つまり今夜の出来事は 急遽行われた交歓会だったわけです 警備員 なんと!そうでありましたか そうとは知らず数々のご無礼を… 誠に申し訳ありません 学園長 ところでコルリダさん あなたは何故ここにいるのですか? 今度は学園の校門前が騒がしいですよ 警備員 はっ、野次馬から近隣住民の方々まで 学園で一体何が起こってるのかと集まっている次第です ですが私の優秀な部下たちによって ポリン一匹たりとも通しておりません 学園長 でしたらこのように伝えなさい 『今夜の一件は学園祭リハーサルの演出であり 事前に告知せず大変申し訳なかった この後もう一度お騒がせするがご安心を』と 警備員 …そんな言い分が通用するとでも? 学園長 通る通らないではなく通すのです さぁ、早くお行きなさい 警備員 ははっ、わっかりましたっ ただちに伝達と警備強化に当たります ▼警備員、舞台@上手へ退場。 少女 あの…学園長先生 学園長 なんですか?ミシェルさん 少女 先生は信じるんですか? ホシ君の正体がその… 流れ星だっていうこと 学園長 目の前にこうして存在している以上 信じないわけにはいきません それに… 少女 それに? 学園長 もう、長くはいられないのでしょう? 少女 え? ▼ホシ、ハイディングを使用。すぐに解除する。 少年 おい、ホシが一瞬消えたぞ!? 少女 どういうことですか?学園長先生 学園長 本来、流れ星とは 夜空に突如として現れる光であり 瞬く間に消えるものです 人の姿で長時間いられるなど奇跡に等しいのですよ 少年 それじゃあ、このままだとホシは… 消えちまうっていうのかよ!? 少女 そんな…… 学園長 悲しいかもしれませんが 出会いがあれば別れもあります でしたら、笑顔で見送る方がよろしいでしょう あとの事はお二人にお任せします 少年 ……… そう…だな… わかりました 少女 柊くん? 少年 こいつは俺たちの願いを叶えてくれたんだ それに今じゃ俺たちの大切な友達だろ だったら下校する時も一緒だ なっ、ホシ ホシ 柊くん… うんっ、ありがとう 学園長 もうすぐ夜明けになります あなた方の親御さんには私からご説明します くれぐれも気を付けて下校しなさい 少女 学園長先生、ありがとうございました ホシ あの…学園長先生 学園長 なんですか?ホシさん ホシ さっきやってきた警備員さんなんですけど ボクのこと… 学園長 あぁ、たぶん学園を訪ねた他校の生徒だと思ってますよ 何しろあの方は… ★★以下、三人のセリフは同時(学園長上記セリフ後)に発言すること★★ 少年 アホだからな ホシ アホ…なんですね 学園長 単純ですから 少女 皆、おんなじ認識なんだ… 学園長 さぁ、早く帰りなさい 少年 エモ /うんうん じゃあ帰ろうぜ 少女 学園長先生さようなら 学園長 はい、さようなら ホシさん ホシ はい? 学園長 また学園にいらしてくださいね ホシ はいっ! ▼少年、少女、ホシ、舞台@上手へ退場。 ▼学園長、蝶の羽でセーブポイントへ移動。 →次の出番までに、舞台@上手側で待機。   客席―――――――   ――――演<アスムプティオ&レノヴァティオ   ―――――――――   舞台A□□男□□□   □□星□□□女□□   □□□□□□□□□ ▼少年、少女、ホシ、舞台A上手より登場。 ホシ それじゃあ、二人とはここでお別れだね 少年 ホシ、お前と一緒でとても楽しかったぜ 少女 本当にありがとうね だけど、どうやって帰るの? ホシ もうすぐボクの仲間の流れ星たちがやってきて その光と共に合流することになってるんだ 少年 そっか お前の友達にもよろしくと言ってくれよな ホシ 柊もミシェルを泣かせちゃダメだよ? 少年 わ、わかってるよ… ▼スキル演出:ホシにアスムプティオを使用。 ホシ それじゃあ 少女 さようならホシくん 少年 またどこかで会おうな ▼スキル演出:ホシにレノヴァティオ使用。 ▼ホシ、蝶の羽でセーブポイントへ移動。 →次の出番までに、舞台@下手側で待機。 少女 ホシくん、行っちゃったね 少年 あぁ、そうだな… 少女 また…会えるのかな? 少年 会えるさ だって俺たち友達になったんだし それに… 少女 それに? 少年 あいつが言ってただろ? 願い事を叶えるには強い気持ちが大事だって だったら、また願い事しようぜ 少女 そうだね、流れ星が消えないうちに ▼少年、少女、エモ /e5 少年 よし、願い事終わり 早く帰ろうぜ 少女 柊くん、今度は置いていかないでね? 少年 わかってるって ▼少年、少女、舞台A上手へ退場。 【終章】 ▼語り手、舞台@中央に登場。 語り手 こうして、不思議な一夜が終わりました。 柊とミシェルは帰宅後、それぞれの両親にきつく叱られました。 しかし、学園長が間に入り、 『学園に多大なる貢献をされた』と褒められたことで、 ひどく責められはしませんでした。 (一旦、間を開ける) あの夜から数日が経ち、 学園にいつもの日常が戻ってきました。 柊とミシェルも普段通り授業を受けておりました。 ホシとの再会を願いながら……。 ▼語り手、待機セルへ退場。   舞台@□学□□□□   □□□□□□□□□  ●□□男□□□女□□●  語□□□□□□□□□   客席――演<ヴァーミリオン   ―――――――――   ――――――――― ▼少年、少女、舞台@上手より登場し、座る。 ▼学園長、舞台@上手より登場。 学園長 ………で、あるからして 【劇団うたかた月夜の団長は偉いのであります】 ※↑一文で済む授業の重要なポイント(アドリブ)を述べてください。 少女 柊くん、寝ちゃダメだよ 少年 眠いものは眠いんだよ…zzz…… 学園長 そこの二人!私語は慎みなさい 少年少女 はい、すみません 学園長 では、授業を続けま…… おや、あれは…? エモ /! ▼スキル演出:舞台Aにロードオブヴァーミリオン使用。  スキル発動中に、ホシ、舞台Aへ移動し、座る。 少年 校庭に何か落ちてきたぞ!? 少女 もしかして… 少年 行ってみようぜ ▼少年、少女、舞台@上手へ退場。 学園長 こら、お待ちなさい ▼学園長、舞台@上手へ退場。   舞台A男□□□□□   □□星□□□学□□   □□□□女□□□□ ▼少年、少女、舞台A上手より登場。 少年 やっぱり!! 少女 ホシ君!? ホシ いててて…… あっ、柊とミシェルだ 少年 お前どうしてここにいるんだよ? あの夜に消えちまったんじゃないのか? ホシ んーと、話せば長くなるんだけど 今日からボク、この学園の生徒になるんだ 少年少女 エモ /ショック えええええ!? ▼学園長、舞台A上手より登場。 学園長 その点については私からご説明しましょう 少女 学園長先生? 学園長 ホシさんと学園長室で話した際 ホシさんはこう仰いました 『できるならボクもここで勉強したいな』と 少年 あっ!? 学園長 願いを叶えるために大事なのは強い気持ちと行動 あなたがたの強い気持ちに 私は入学許可で応えたまでです ホシ これがその入学許可証だよ ▼ホシ、『許可証となる紙(候補として、なめらかな紙)』を落とす。  少女、紙を拾う。 少女 『セリューイ国エルカナ学園 学園生 ホシ殿…』 あっ、プロンテラ国王の判も押されてる 少年 じゃあ、ホシはこの学園の生徒なんですか? 学園長 ちなみに、あなたがたと同じクラスに編入されます 他の生徒とも仲良くしてくださいね 少女 さすが学園長先生… 国政からうたかたの新刊まで手腕が幅広い 学園長 さぁさぁ皆さん ホシさんの自己紹介も含めて授業を再開しますよ 少年少女ホシ はーい ▼学園長、少年、少女、ホシ、舞台A上手へ退場。 ▼語り手、舞台@中央に登場。 語り手 彼らの願いは意外な形で叶ったようですね。 皆さんにも叶えたい願いがあると思います。 強い気持ちと行動で、 あなたの願いは叶うかもしれないし、 あなた自身が誰かの流れ星になるかもしれません。 『ホシの願いを』 最後に、またどこかでお会いできることを願って、 お話を終わらせていただきます。 どうもありがとうございました。 ▼語り手、蝶の羽を使用してセーブポイントへ移動。 【以下余白】