「Letter 貴方へ・・・」 (更新日 2014.01.25) 登場人物(名前は置換の関係で、四季の偽名にしてあります。名前は変更可)  私 (ライカ)  Raika.(ReZEL)  友達 (カミュ) カミュ=アンジェ  彼 (ギル) ギル(団長)  仲間 (フィージェ) フィージェ  兵士 メグニーナ  父 エルスト(仮)<団長>  店主 〜チャント〜(コルリダ)  ガンスリ(音演出) メグニーナ  プリ(ポタ担当) メグニーナ(メグルート)  前座、宣伝 うるは 店長 副店長 ■========================  第1章 チャントサイド ■======================== ■■■「手紙」を読んでいるため、「、」や「。」がセリフに入ってます。    対話形式ですが、これは最後への伏線(予定)なので、    お客に向かって話しかけているような雰囲気を出してください。 ▼チャント 階段あたりに座って待機 SE エンジェランス(公演始まりの合図)) チャント ・・・早く貴方に会いたいです。ライカより」 ・・・あれからもう10年か エモ /! おや、いらっしゃいませ 全然気が付かず申し訳ない こんな時間に来客など珍しくて・・・ ▼チャント 立ち上がり、舞台中央へ移動する。 チャント ようこそ、「チャント古書店」へ 今日は・・・ はい? ・・・あっ、あぁ、聞かれてしまいましたか これは知人から頂いた古書に挟まれていた手紙と       友の形見を・・・失礼ながら集めたものです ▼チャント 中央から左端付近まで移動する。 チャント 手紙はいくつもありまして 彼女から彼へ、彼から彼女へ宛てられた手紙で・・・ え、勝手に読んでいいのか・・・ですか? エモ /あの この女性は ・・・すでに亡くなられているのです だからといって読んでいいわけではないですね でも・・・ ▼チャント 左端付近から中央へ戻る。 チャント 手紙には、彼等の記録・・・ いえ、彼等の想いが詰まっていました 彼女がしたためた感情、苦悩する気持ち 愛した人が赴く戦場・・・悲しい争い 彼が貫き通した思い・・・ そして・・・ (背中を向けて間を開ける) エモ /… チャント 気になりますか? エモ /うんうん それでは少しお聞かせしましょう ▼チャント 客席側を向いて発言 チャント 彼等の想いとその小さな物語の結末を ▼チャント 語り位置へ移動する。 ▼ライカ 客席待機 チャント 831年3月某日 彼女の書いた手紙です ライカ 「ギルさん、元気にしていますか? 私は元気です。 ようやく冬も終わり、暖かな春を迎えようとしています。 貴方はいま、何をしているのでしょう。 早く貴方に会いたいです・・・。 ライカより」 ▼ライカ 客席下から出て舞台左で待機(舞台裏のポタが取れませんでした)       ▼カミュ 舞台右から登場 カミュ ライカ〜いる〜 ・・・ お〜い (間を開ける) ・・・返事がない またどこかで倒れてるのかな・・・ ▼ライカ 舞台左からゆっくり登場 ライカ はーい カミュ な〜んだ、庭にいたの あんまり無理するとまた去年みたいに倒れちゃうよ ライカ ん・・・大丈夫 春だから・・・ 庭にいろいろと種を蒔いておいてね 彼が・・・帰ってきたら 一緒に見ようかなって カミュ エモ /うんうん エモ /あはは だったら、彼の好きな花を植えておけばいいんじゃない? ライカ えっ カミュ ねぇ、何が好きか聞いてる? ライカ ・・・ ・・・サクラだけど あと、たい焼きも好きよ カミュ エモ /ショック そういうメタ発言は控えようね ライカ そうよね・・・メタ発言はいけないよね じゃあ彼が好きな花を植えたほうがいいよね! 種、買ってくるね ▼ライカ 舞台右端に移動 ▼父 合図 カミュの演技中に舞台に入るようにする カミュ ち、ちょっと! ▼ライカ、立ち止まり1〜2マス戻る カミュ 咲くまでに何年かかると思ってるのよ・・・ まったく・・・ (ちょっと間をあける) せめて苗木にしなさいよ! ▼ライカ、カミュ 舞台中央へ移動 父 苗木でも咲くまで時間がかかるぞ・・・ ライカ あ、お父さん カミュ おじさま、こんにちは 父 あぁ、こんにちは ライカ、手紙が届いてるぞ ライカ ギルさんから? ▼ライカ 父に近づき1秒後舞台左側へ 父 ・・・差出人は書いてないが サクラの花が描いてあるな・・・ それじゃあ、父さんは仕事に戻るからね ▼父舞台右に退場 ▼カミュ、ライカの背後に立って発言 カミュ 噂をすればってことか・・・ どれどれ〜 ライカ ちょ、ちょっと! エモ /汗かき カミュ 冗談よ、ゆっくり読みたいんでしょ しばらくしたらまた来るわ じゃね〜 ▼カミュ 舞台右に退場 ライカ ・・・ ったく、カミュったら・・・ そうだ手紙を読まなきゃ ▼ライカ 舞台中央へ ▼ギル 客席(客席最前列にポタで移動しておく)より発言  ライカ セリフに合わせてエモ ギル 「やぁ、ライカ、僕は元気だよ。 君はどうだい?体調を崩したりしていないかな? 今は我が軍が領土を広げているところだよ。 この調子だと予定よりも早く帰れるかもしれない。 どうかそれまで待っていてくれ。 ギル」 ライカ ギルさん・・・元気でよかった・・・ 早く帰ってきて・・・ 神様・・・ ◎ポタ1準備 ▼ライカ 舞台左に退場後蝶でセーブポイントへ ■========================  第2章 ギルサイド ■======================== チャント ギルというのはライカさんの恋人のようです 帝国のために、彼は戦場へと赴いていき その中で手紙のやりとりを行っていたようなのです いつ届けられるかわからない手紙を待ちわびながら・・・ そして、いつ送れるかわからない手紙を持ちながら・・・ ▼フィージェ 舞台左から登場 フィージェ エモ /ふん しっかし、領土拡大とは 上層部も何を考えているんだか・・・ 裕福でなくても 幸せな暮らしが出来れば俺たちは満足なのに ▼ギル 舞台左から登場 ギル そう言うなって 土地とか、穀物とか 幸せのバロメーターなんて人それぞれだろ? きっと僕達とは違うんだよ・・・住む世界も価値観も フィージェ まっ、無事に帰れればそれで良しとするかね ギル あぁ でも、そのためにはまず・・・ 生き残るための戦いをしないとな! フィージェ あぁ! お前も早く会いたいだろ? その手紙じゃなくてさ ギル エモ /! あ、あぁ・・・この手紙か・・・ 事あるたびにメッセンジャーにお願いしているから ちょっと間をあけてようかな〜って エモ /… アイツ、心配してなければいいがな・・・ フィージェ エモ /くすくす 心配してるのはお前だろう? あぁ早く彼女の手を握りたいなってな あ〜ぁ、俺もそういう相手が田舎にいればなぁ〜 今の状況とかいろいろ書いて送ってやりたいのに! エモ /えーん ギル あはははっ ▼ギル、右側を見る ギル エモ /! お メッセンジャーが出発するらしい 手紙渡してくるよ フィージェ あぁ、行ってこい! ▼ギル 舞台右へ退場 フィージェ エモ /… こんな状況じゃなければ 幸せに暮らせてたろうにな〜 ・・・俺も田舎に手紙でも書くかなぁ〜 ▼フィージェ 舞台右へ退場 ■========================  第3章 ギルサイド ■======================== チャント 手紙のやり取りもかれこれ半年も続いたようです すぐに返事が来ることもあれば 半月以上音沙汰もないこともあったみたいで ライカさんの手紙にも書かれていました でも、ライカさんは信じていたんですね 彼からの手紙を・・・ ▼ライカ 客席から発言 ポタで移動しておく ライカ 「もうすぐ貴方が戦場へ行って半年が経ちますね。 怪我や病気はしてないでしょうか? 私はいつも貴方のことを考えてしまいます。 早く帰ってきて、あなたの顔が見たいです。 思い出のあなたではなくて、今のあなたの顔を・・・ライカ」 ▼ギル 舞台右から登場し、中央に座る ギル ふぅ・・・書けた・・・ 返事はこんなところかな ▼フィージェ 舞台右から登場して、ギルの背後に立つ フィージェ 見せてみな・・・っとぉ、どれどれぇ〜 ▼フィージェ 発言後、舞台左端へ移動してから手紙をよむ  1行ごとに移動するため、ちょっと大変。 ギル んなっ! エモ /ショック ▼ギル セリフのタイミングに合わせて仲間を追いかける   フィージェ 「君を置いて行ってもう半年も経ってしまう。」 ギル お、おいっ! フィージェ 「体が弱い君がとても心配だ。」 ギル 返せってばぁ! フィージェ あはははっ、お前もマメだなあ〜 ギル ・・・彼女を心配させたくないんだ それに手紙が返ってくれば 彼女の様子も知ることができるし・・・ フィージェ 茶化して・・・悪かったな あ〜あ、早くこの戦いが終わればいいな〜 ギル ・・・そうだな あいつの手紙に書いてあったけど、僕もそう思うよ 記憶の中にいるあいつじゃなくて 今のあいつの顔をみたい・・・ フィージェ ・・・ なぁ、俺のことも彼女に紹介してくれよ! 手紙を邪魔する憎いやつとかでさ! ギル ・・・インクがもったいない フィージェ んだとっ!? ギル 冗談だ エモ /笑い ■■■ カミュ、エンジェランス1回 フィージェ エモ /! 召集の合図だ そろそろ移動するようだな ギル また別の地へ移動なのか・・・ ▼ギル、フィージェ 舞台右へ退場 ▼フィージェ桜の辺りで待機 ■========================  第4章 ライカサイド ■======================== ▼ライカ 客席からのセリフ ライカ 「元気にしていますか? 少し肌寒い季節になってきましたね。 以前は好きな季節でしたが、今はとても苦しい季節になってしまいました。 でも私は大丈夫です。 貴方はどうか私を気にしないで王国のためにがんばってください。 ライカ」 ▼父 舞台右から登場 ▼ライカ 舞台へ上がる 父 ライカ また手紙を書いているのかい? あまり根を詰めると身体に障るから 無茶するんじゃないぞ ライカ 大丈夫よ、父さん 最近、ものすごく体調がいいの 父 そうかそうか・・・ 彼からの手紙にはなんて書いてあるんだい ライカ えっと・・・ 「元気にしているかい? 季節も変わり、すっかり寒くなってしまったね。   戦況が少しずつ良い方向へ進んでいるようだ。 この戦いももうすぐ終わるだろう・・・」 ・・・ 父 ・・・そうか もうすぐ終わるのか・・・ よかったな、ライカ ライカ うん だから、私も元気にならなくちゃ・・・ いつまでも弱いだけじゃ駄目だもの 父 そうだな ▼父 ギルにチェンジ ▼チャント 話しながら舞台2の方へ移動 チャント しかし・・・現実は・・・ エモ /… おっとすみません、続きをお話しましょう ▼WIZ(うるは)舞台2中央を避けてFW(3枚) ▼ガンスリ(メグ) 銃のスキル音がする範囲でスキル使用(2回) ▼ギル FWが消える前に右から舞台へ、中央より1セル左で座る  フィージェ 右から舞台へ彼に近づく(舞台中央) ギル うぐ・・・ぅ フィージェ おいっ、しっかりしろ! 故郷で恋人が待っているんだろう? こんなところで死んでどうする!!! ギル ・・・ああ、そうだ、こんなところで・・・ 死ぬわけには・・・いかない・・・ 僕は手紙を書かなくちゃいけないんだ・・・ フィージェ 今、衛生班を呼んでくる! それまで持ちこたえるんだ! ▼フィージェ 舞台右へ退場 ギル うぐっ・・・彼女に手紙を・・・書かなくてはだめだ・・・ ライカは身体が弱い・・・ ・・・僕にもしものことがあれば また体調を崩すかもしれない・・・ ギル ・・・・・・ 手紙を書かないと・・・またライカが心配して 帰った時に・・・怒られてしまうかもな・・・ だか・・・ら・・・手紙を・・・ ギル ・・・ラ、イ・・・カ・・・に・・・ ▼ギル 毒瓶使用 (フィージェさんに入場のサインを出す) ▼フィージェ 舞台右からギルの側へ フィージェ すぐに衛生班が駆けつける! それまで・・・ ギル・・・? エモ /… う・・・嘘だろう・・・? おいっ、返事をしろ! ギルっ! ギルゥゥゥゥっ! ◎ポタ1準備 ▼ギル、セーブポイントへ ▼フィージェ 蝶でセーブポイントへ ▼舞台1へ ▼父登場 父 さぁ、もう遅い時間だ ゆっくりおやすみ ライカ うんっ おやすみなさい ▼父、舞台右に退場 ライカ ・・・ギルさん 帰ってくるのを待ってます・・・ そして、あなたの言葉で聞きたいな・・・ 次の手紙・・・待ってます・・・ ◎ポタ1準備 ▼ライカ 舞台左に退場後蝶でセーブポイントへ  ライカ 客席ポタで客席へ移動 ▼チャント舞台2から舞台1へ移動、舞台中央で発言後定位置へ チャント 手紙には続きがあり、こう書いてあったのです 「帰ったら君に伝えるよ。 結婚しよう・・・ ギルより」ってね・・・ エモ /… しかし、それは叶うことはなかったのです ■========================  第5章 フィージェサイド ■======================== ▼フィージェ 舞台右からゆっくり登場(中央より右寄りで座る) ライカ 「ギルさん、元気にしていますか? 貴方がたの活躍はこんな田舎の村にまで届いています。 もうすぐ戦いが終わるのですね そうすれば貴方と私はまたこの何もない村で 静かに暮らしていけるのですね。 その時を私はずっと・・・ずっと待っています。 ライカ」 フィージェ ・・・ライカさん・・・奴は・・・、ギルは・・・もう・・・ チャント 戦況自体は良い方向へと進んでいたようですが、 多大な犠牲を払い続けた戦いとなりました ギルさんもその一人となってしまったんですね 実際、彼等が所属していた軍は勝利を収め、 新たな領土を手に入れることに成功したと 記録が残っていました フィージェ ・・・あいつの形見として手紙は俺が預かった 中身は見てしまってはいけないとわかってたのに・・・ でも、読まずにはいられなかった・・・ ギル・・・、俺は彼女になんて言えばいい? ◎台詞の間に魂準備 ポタ2準備  中身は〜辺りで魂使用 ■■魂使用後フィーネでポタ  ギル 彼女はさ、身体が弱いから・・・ 僕が手紙を書かないとまた体調を崩してしまいそうで心配なんだ だから、手紙を書かなくちゃ ▼ギル 舞台ログアウト(父にキャラチェンジしておくと楽かも?) ◎ポタ1準備 フィージェ エモ /! そうだ! ▼フィージェ 舞台左に退場後、蝶でセーブポイントへ ▼フィージェ ポタで客席に移動 ■========================  第6章 ライカサイド ■======================== ▼ライカ 舞台左から登場、中央付近まで移動 ▼フィージェ 客席から発言 フィージェ 「ライカ・・・元気かい? 体調を崩したりしていないだろうか? 戦争ももうすぐ終わります。 君に逢うのが今からとても楽しみです。 まだしばらく帰れないけど、どうか体には気を付けて。 それでは今回はこれで筆を置くことにします。 ギルより」 ライカ 何も咲いてない花壇って・・・ なんて寂しいのかしら・・・早く春にならないかな ・・・ 春までにギルさん帰ってくるかしら・・・ ▼カミュ 舞台右から登場 カミュ ライカっ!、大変だよ!! 軍の人から聞いたんだけど! ライカ エモ /! ま、まさか・・・ カミュ 戦地から怪我人がいっぱい運ばれてきてるって・・・ ライカ えぇ! カミュ ・・・大丈夫かな ▼ライカ、首を振る(視線をそらす) ライカ ・・・・・・大丈夫よ 手紙は届いているんだもの・・・ それに戦いはもうすぐ終わるって・・・書いてあったし カミュ ライカ・・・ ライカ 私は信じて待つしか・・・ 今まで信じてきたんだから大丈夫・・・ ・・・軍の人がいるなら手紙を持って行ってもらいましょう カミュ そう・・・ね、そうだよね ◎ポタ1準備 ▼ライカ 語り位置 近くへ移動して発言 ライカ 「今年は特に寒いけど私の方は大丈夫です。 それよりも戦いが激化してきたという話を聞きました。 貴方は無事なのでしょうか・・・ 早く・・・早く貴方に逢いたいです。 ライカ」 ▼カミュとライカ 蝶で退場 ▼ライカ、ポタで客席へ移動する ■========================  第7章 フィージェサイド ■======================== ▼フィージェ 客席から発言 フィージェ 「安心していいよ、僕は無事に生き残っている。 戦いは激しくなってきたけれど大丈夫。 僕は最後まで戦い、この戦いが終わったら 君の元へ・・・帰るから。 ギルより」 ▼そのまま舞台に上がる フィージェ ・・・うぅ 俺は・・・このまま続けていてもいいのか・・・ 彼女に嘘をついてまで・・・手紙を書き続けて ギルよ・・・ お前は・・・こんな俺をどう思う・・・? 俺を憎んでいるか・・・ それとも、喜んでくれているのか・・・ 教えてくれよ・・・ギル・・・ チャント フィージェさんは彼の代わりに手紙を書いていました 体の弱いライカさんのことを思いながら・・・ 彼が・・・ギルさんが既に亡くなっていると気づかれないように・・・ いつか知られてしまうとわかっていても フィージェさんは書かずにはいられなかったようです その度にフィージェさんは亡き友に、そして・・・ 彼を待ち続けている彼女のことを考えるたびに・・・ フィージェ 彼女からの手紙を見るのが辛い・・・ だが、届くということは元気でいるということだ・・・ そうか・・・ギルはいつもこんな気持ちで 手紙を待っていたんだな・・・ ▼ライカ 客席から発言 ライカ 「とうとう戦いが終わるのですね 貴方が戦場に行ってから一年。 やっと、やっと貴方に逢うことができるのですね。 この時をどれほど待ちわびたことでしょうか。 あなたの帰りを待っています。 ところで、今日の手紙は雨が降っている場所で書いたのですか? ところどころ濡れていて・・・ 風邪をひかないように気を付けてください。 ライカ」 ◎ポタ1準備 フィージェ エモ /! ・・・風邪をひかないように・・・・・・か・・・ ふふふっ、優しい子だな・・・ ・・・そうだ、戦いはもうすぐ終わる もうこれ以上嘘を書いても ただ彼女に期待を持たせるだけだ・・・ もう・・・書かなくてもいいか・・・ ▼フィージェ 舞台左に退場後蝶でセーブポイントへ、ポタで客席へ移動する ■========================  第8章 ライカサイド ■======================== ▼ライカ 客席で発言 ライカ 「貴方からの手紙が来なくなってひと月が経ちます。 もう季節は春になってしまいました・・・。 一体どうしたのですか、どうして返事をしてくれないのですか。 戦いも終わり貴方は帰ってこられるはず、やはり貴方は・・・」 ▼ライカ そのまま舞台へ登場 ライカ ・・・こんな手紙、出したくないよ ▼カミュ 舞台右から登場 カミュ ライカ・・・ だいじょうぶ? だいぶ顔色が悪いよ? ライカ ・・・だいじょうぶ エモ /汗かき カミュ そりゃ・・・ 返事が来てないだろうけど・・・ いろいろあるんだよ、きっと・・・ 戦いも終わったから 戦後処理とか・・・ ライカ ・・・・・・ カミュ ・・・ ライカ ・・・ギルさんの手紙ね カミュ エモ /? ライカ ところどころ濡れてたの・・・ カミュ 濡れてた? 雨が降ってたとか・・・じゃないの? ライカ 私達にとって手紙はね・・・ 唯一、二人を繋いでた手段だった・・・ とても・・・大事にしているものなの・・・ それなのに・・・ 彼の手紙は濡れていたの・・・ カミュ ライカ・・・? ライカ ・・・ ▼父 舞台左から登場 父 ライカ、手紙が届いたぞ ライカ エモ /! ▼ライカ 父親に急いで近づき、1秒後、広い場所(舞台中央付近)へ移動 ▼カミュ 父親に近づいてから発言 カミュ ギルさんからですか? 父 差出人には・・・フィージェと書いてあったが カミュ ・・・? ■■■ ライカとフィージェのセリフがうまくかぶるように発言する。 ライカの「・・・」が消えたら、フィージェは客席から発言する ライカ 「ギルの故郷で彼を待っている貴女へ。 ・・・       まずは謝らないといけない、本当に申し訳ない。 フィージェ まずは謝らないといけない、本当に申し訳ない。 彼・・・ギルはもう・・・ (かなり間を開ける) カミュ ・・・ライカ? ライカ ・・・どうか、お許し・・・ください・・・・・・ カミュ ・・・どうしたの? なんて書いてあったの・・・? ライカ ・・・彼はもう ・・・この世界にはいないんだって ▼ライカ 手紙を落として、舞台右へ退場。 カミュ エモ /! ライカ! ▼カミュ、手紙を拾って父の方を向く カミュ おじさまっ! 父 うむっ・・・すまないカミュちゃん、ライカを追いかけよう ▼カミュ 舞台右へ退場 ▼父 舞台右へ退場 ▼フィージェ 客席でモノローグ フィージェ 「ギルの故郷で彼を待っている貴女へ。 まずは謝らないといけない・・・ 彼・・・ギルはもう・・・ この世にはいないのです。 半年前の戦役で彼はこの世を去ったのです。 今まで手紙を出していたのは 彼の戦友である私です。 貴女を騙すようなことをして、本当に申し訳ないと思っています。 彼は最期まで 貴女に手紙を書かなければいけないと・・・ そう告げながら息を引き取りました。 私の愚かしい行為のせいで・・・ 貴女に期待を持たせ、そして・・・ 苦痛を与えてしまっている・・・。 どうか、お許しください・・・。」 ■========================  第9章 フィージェサイド ■======================== ▼フィージェ 舞台右から登場、左寄りで発言 フィージェ ・・・ギル 俺が今までしてきたことを恨んでくれてもいい いっそ、そうしてくれたほうが俺は楽だよ・・・ ▼メグ 舞台左から登場 メグ フィージェ、ライカさんって人から手紙が届いたわよ フィージェ ・・・ギル宛か? そんなわけないか・・・ メグ いや、貴方宛よ アイツ宛じゃない手紙を貴方に届けるなんてね・・・ 珍しいこともあるものね ▼メグ 舞台右へ退場 フィージェ ・・・! ライカさんから・・・俺宛に・・・? ▼フィージェ、舞台中央から2セル左、最前列で座る フィージェ ふふふっ、そうだろうな・・・ 今までギルだと思って手紙を書いてたんだ・・・ 憎まれても仕方ないさ ・・・・・・ 「私を気遣って手紙をくださった貴方へ。 ・・・・・・ ▼ライカ 舞台右から登場 ライカ 薄々は気がついていました・・・ 手紙が・・・涙で濡れていたから・・・ ・・・きっとお辛い気持ちで、書かれていたことでしょう。 貴方が手紙を送ってくだされなければ 私はこの冬を・・・彼を失った絶望感で・・・ 乗り越えることができなかったかもしれません。  やはり・・・ギ・・・ ・・・彼はもうこの世にはいないのですね。 私のために手紙を書いてくださった貴方を       どうして咎めることができましょう。 ですから、ご自身を責めることのないようお願いします。 ・・・ですが、教えてください。 彼は軍の、この国のためになったのでしょうか? 臆することなく戦ったのでしょうか?」 ▼ライカ、舞台右に退場 ◎ポタ1準備 フィージェ ・・・うううぅ 何故なんだ・・・ なぜこの俺を許した上に、心配してくれるんだ・・・ 手紙・・・ ▼フィージェ、立ち上がり発言 フィージェ 早く手紙を書いてあげなければ・・・! ▼フィージェ 舞台左に退場後蝶でセーブポイントへ ■========================  第10章 ライカサイド ■======================== チャント フィージェさんはギルさんの武勇や ライカさんの話を嬉しそうに話していたとか 全てを書きつづって手紙を送ったようです ■ライカにギルドチャットでGOサイン ▼ライカ 舞台右から登場し、中央に座る ▼フィージェ 客席から発言 フィージェ 「彼は勇敢な戦士でした 彼の活躍がなければ我々は勝てなかったでしょう。 彼はいつも貴女のことを話していました。 この戦いが終わったら故郷へ帰って 貴女を迎えにいくのだと。 その想いが戦場での彼に勇気を与え 臆することなく戦ったのです。 そして 我々に勝利をもたらしてくれたのです。 同封のペンダントはいつも彼が持っていたものです。 貴女に持っていてもらえれば、彼も本望でしょう。」 ライカ ・・・ギルさんはいつも私とともに戦ってたんですね ・・・ゴホゴホッ いつまでも・・・くよくよしていられない・・・ 彼のためにも・・・ 私が元気にならなくちゃ・・・ ・・・でも、やっぱり ギルさん・・・・・・ あなたのいない世界が・・・ こんなにも冷たく寂しいなんて・・・ ▼ライカ 舞台左に退場 ■========================  第11章 ジェノサイド ■======================== ▼フィージェ 舞台右から登場 フィージェ ・・・ 「彼の形見を受け取りました。 彼が祖国のために勇敢に戦い、その果てに・・・ 亡くなったのなら何も言うことはありません。 私も、彼も、本当に素晴らしい巡りあいをしていたのですね。 私のことを気遣い、彼が亡くなった後も 希望を与え続けてくれた貴方へ 本当にありがとう。」 ・・・か なぁ、ギル・・・ 彼女は強い子だな・・・ そして・・・ 優しい子だな・・・ チャント その後も ライカさんとフィージェさんの手紙のやり取りは続いたようです 手紙にはギルさんの話がたくさん書いてありました きっと思い出を風化させたくなかったんでしょうね でも・・・ 832年11月から、手紙のやり取りは止まってしまっているんです 翌年833年2月 フィージェさんの元に一通の手紙が届きました 差出人はライカさんの父親、その手紙の内容は・・・ フィージェ ・・・そうか、彼女は・・・・・・ チャント ・・・ライカさんが亡くなった旨を伝えるものでした (少し間を開ける) 翌年834年3月 たった1年の平和な時間も虚しく 再び新たな戦争が始まったのです そして・・・834年7月 ▼団長(クルセ) 舞台左から登場 ▼フィージェ BB使用(フィージェ→団長→フィージェ→団長毒瓶) フィージェ ・・・はぁ・・・はぁ・・・ ■ガンスリ(メグ)にGOサイン ▼ガンスリ(メグ) 効果音(チャントが座ってから) フィージェ うぐっ・・・ ▼フィージェ 舞台中央で毒ビン フィージェ ・・・俺もここまでか ギル・・・ ライカ・・・さん・・・ ちゃんと・・・あっちで逢えたかな・・・ ああ・・・眠い・・・ 俺もそろそろそっちに行っても良いよな・・・ ギ・・・ル・・・       ▼フィージェ 団長(クルセ) ログアウト        ▼チャント舞台中央へ       チャント ついつい長く話してしまいました つまらない話を聞かせてしまいましたかな? 彼等は幸せだったのか それとも不幸だったのか この小さな物語が私は好きでして 貴方にはどんな風に思えましたかな? 私は・・・ そうですね・・・ 彼等は幸せだったと信じていますよ さぁ、そろそろ閉店のお時間です ありがとうございました またのご来店をお待ちしています       ▼チャント家の中へ退場 ■■■団長 家から出て舞台中央へ ダンチョウ これで彼等の物語は終了します 冷たく優しい時間の訪れと共に・・・ 劇団うたかた月夜、第38回公演 「Letter 貴方へ・・・」 ▼団長挨拶、出演者全員舞台へ