「約束〜君の面影を待ち焦がれて〜」 公演日 平成25年1月19日公演 (修正 平成25年1月19日) [登場人物(敬称略)] 青年(ReZEL) 男子が成長した姿。髪型は違っていても色は同じにする。 あいかわらず直情的だが、子供のころに比べれば落ち着いている 男子(ブラフマー)   青年の幼少期   物事を自分中心で考えていく猪突猛進型の子供 少女(夜姫)  持ち物「月桂樹の冠」     幼少期の精霊を装備   男子と約束をした木の精霊 精霊(niki) 精霊が成長した姿。登場時は仮初のヘアバンドを装備 青年との約束を果たしたとき、月桂樹の冠を装備するが 消えると同時に月桂樹の冠のみが残る ※クロークフードが必要 木(氷雨琉輝) 持ち物 「毒ビン」 切られたり、倒れたり、時に燃やされたりする役 語りとして時々セリフをいうが、子精霊が成長したかなり未来の姿をイメージ。 子精霊(助っ人フィージェ)   精霊(♀)が生まれ変わった姿。   養子キャラが必須。最後に青年から月桂樹の冠を渡され、新たな約束をする 社長(ブラフマー)   工事現場の監督。かなり悪い 作業員(フィージェ)  まぁ・・・チョイ役(工事帽着用かね・・・) 撮影、演出指示 団長2PC(PTリーダー) sinさんが考えた物語を台本化してみました。 伝説の「木」役が復活! エンジェランスはアイテム「ビッシュ・ド・ノエル」を使うと詠唱音が聞こえず金がなる ■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ <準備> ポタ役以外→蝶を使う人は■■セーブ■■を忘れずに! 団長AB→前座前に■■毒ビン■■を持って木キャラを立ち位置においてログアウトする。 開演前で以下の注意事項を発言しておく。 ●公演中はオープンチャットを控えてください。 ●アイテムの使用やスキルの使用はお控えください。 ●チャット看板での声援はOKですが、大事なセリフが聞こえなくなるので ほどほどにしてください。 ●終了後に記念撮影がありますのでぜひ! 【学園祭挨拶】  <うるは> うるは うたかた学園の学園祭「泡沫祭」へようこそ! こちらのセカンドステージでは、学生有志による演劇が行われます 今日のために一生懸命練習してきた学生たちの成果をご覧ください なお、声援(オープンチャット)はご遠慮下さい ▼うるは 舞台左へ移動してポタで客席へ ■■■団長:ポタ■■■ 【序章 「それは男子と少女の話」】  <少女(月桂樹の冠)・男子・木・団長2PCプリSE(ビッシュドノエル×3)> ▼木  指定位置でログイン チャット「木」で待機。 ▼少女 公演前にログイン位置にて落ちておく      ログイン位置は舞台中央より左側寄りで、木の右下となる。 だるまさんの遊びはご存じの通り。 少女 だ〜るまさんがぁ〜こ〜ろんだぁ〜♪ ・・・ (間を開ける) だ〜るまさんがぁ〜 ■■■登場の合図=団長■■■ ▼男子 舞台右から登場      ゆっくりゆっくり左へ移動 少女 こ〜〜〜〜ろん〜だぁ! ▼男子 もちろん動きを止める 男子 エモ /… 少女 … だ〜るまさんがぁ〜 ▼男子 ダッシュして近づいて、少女の右側でストップ 少女 こ〜ろん〜だぁ! うわっ! エモ /びっくり 男子 えへへっ! 俺の勝ち〜! ※団長の知っている遊びは、鬼に触ったら逃げるんですが、ここは触って終わりにする 少女 あぁ〜、負けちゃったぁ〜 男子 最強の俺に勝てるわけないだろ〜! エモ /ふん 少女 あははぁっ それじゃあ、勝てないねぇ〜 誰かとこんなに遊んだのって初めてかもぉ〜 男子 ん〜?なんだ、お前・・・ 友達いないのか? 少女 ・・・ 男子 安心しなって! 俺と遊んだお前は、今日から俺の友達だ! これから俺が遊んでやるよ! 少女 エモ /! …で、でも 男子 遊ぶって俺が決めた! 約束するよ! 少女 や、やくそく… エモ /e5 あ…ありがとう… 男子 エモ /くすくす あ、そうだ・・・ ▼舞台右へ一度退場し、5秒ほどで帰ってくる 男子 これ、お前にやるよ 約束の印だ! ▼少女 月桂樹の冠を装備 少女 綺麗だねぇ〜 男子 気に入ったか? ・・・あっ お前の名前、聞いてなかったな 少女 名前? えっと・・・ エモ /あはは うん、私の名前は・・・ ▼男子&少女 その場で待機 ▼木 チャットを解除して、語り位置(舞台左下)へ 木 それは木漏れ日が降り注ぐ うららかな春のことでした。 私の下で出会った子供たちは 未来へと続く「約束」を交わしたのです。 それは明日、明後日と続いていくものでした。 そんなある日・・・ 少女は少年にある物語を聞かせたのです。 私はそれをじっと聞いていました・・・。 ▼木 元の位置に戻る 少女 ・・・でね、女の子は悪いことをするオオカミさん達が住む森へ 一人で行こうとするの! 悲しむ友達に女の子は・・・ 「私はみんなを助けるために行くんだから悲しまないで 私がいなくなっても、私は・・・」 ■■■団長2PC ▼エンジェランスを3回鳴らす■■■ 少女 あ・・・夕刻の鐘・・・ 今日はここまでねぇ〜 どうだった? 私が考えたお話は・・・ 男子 これからオオカミと闘うのか! あぁー!続きが気になるなぁ〜 少女 続きはまた・・・ ・・・・・・また・・・ 男子 また明日な! ぜぇったいに続きを聞かせろよ! 少女 う、うん! 明日もこの場所で待ってる! 男子 あぁ! それじゃまたな! ▼男子 舞台右に退場 客席ポタで客席待機 ▼少女 そのまま待機 少女 こんなに笑ったの・・・初めてかも・・・ うふふふっ ▼木、語り位置へ移動しつつセリフを発言していく 木 明日、明後日… 楽しい日々が永遠に続くものと信じて疑わなかった幼い2人 しかして、そのひと月後に少年は・・・ 私の下には現れなくなったのです それは・・・冷たい雨が降り注ぐ 夏めく春の終わりのことでした ▼少女 蝶でセーブポイントへ  団長の客席ポタで、客席待機すること。 木 劇団うたかた月夜 第35回公演 「約束〜君の面影を待ち焦がれて〜」 ■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 【第1章 「約束しているんです・・・」】  <精霊(仮初めの恋・ガードフード)・青年> ▼木 先程に位置へ戻り、チャット「木」を表示 ▼精霊 舞台左から登場し、木の右下付近に座る 精霊 今日もお空は泣いていますねぇ 田畑や木々たちには嬉しいことですが・・・ 精霊 雨が降っていても・・・ 町はいつもどおり賑やかですねぇ ▼青年 舞台右から登場 ナンパする気持ちで近づくので  すぐに近づかず、ゆっくり近づく。  精霊の1マス右で止まる ■■■合図■■■ 青年 よぉ、雨宿りかい? 精霊 ・・・え? え、えぇ、そんなところですよぉ 急に降り出してきたものですからねぇ・・・ 青年 ・・・今日の天気予報で降水確率85%だと言ってたけど? 精霊 /! き、きょうは天気予報見てなくて・・・ あは、あはははっ 青年 ・・・それに今は梅雨時期だから傘は必須だと思うぜ 精霊 ・・・ ・・・・・・わ、わぁ〜たしの事はお気づかいなく・・・ 青年 なぁ、雨宿りしているくらいなら、ちょっと俺と遊びにいかねぇ? 俺、おごっちゃうよ! 精霊 エモ /! ・・・せっかくのお誘いは嬉しいんですけど わたし、ここで人を待っているんですよ 青年 /! なんだ、彼氏いるのかよ 声かけて損した・・・ 精霊 エモ /汗かき そ、そんな滅相もない! そんな人がいるわけ・・・ エモ /… ただ、約束・・・しているんです・・・ 青年 ・・・ふぅ〜ん 雨なのにデートとはご苦労なこったな エモ /! 木の陰にいるのに濡れているじゃないか ほら、傘貸してやるから 精霊 エモ /汗なき だ、大丈夫ですよぉ それにあなたが濡れちゃいます 青年 心配しなさんな 俺の家、すぐそこだから じゃあな! エモ /パー ▼青年 舞台右端へ移動 青年 柔らかい手だったなぁ・・・ あ・・・ 名前教えておけばよかった・・・ エモ /e18 ▼青年 舞台右へ退場 精霊 ふはぁ〜、びっくりした・・・ 急に話しかけてくるんですもん・・・ これがナンパというものでしょうかねぇ〜 それに傘・・・借りてしまいましたぁ・・・ お名前・・・聞かなかったなぁ エモ /… 傘の柄に何か彫って・・・ Re・・・ZE・L・・ エモ /… あははは・・・ ・・・雨の降る日は不思議なものですねぇ〜 木々たちも喜ぶし、私も嬉しくなりましたからぁ〜 ▼精霊 「木」の上に移動してハイド ■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 【第1.5章 「作業員悩む」】  <作業員(工事帽)> ▼作業員 舞台右から登場 作業員 次の建設現場はっと・・・ ▼作業員 「木」に近づく 作業員 また立派な木が生えているな 予定ではエントランスの前になるのか? ふむ・・・どうしたものか 相談してみるか・・・ ▼作業員 舞台右へ退場する ※ハイドの効果時間によってセリフや動きを変更する。 ■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 【第2章 「幸せ・・・なのでしょうね」】  <精霊(装備自由)・青年(装備自由)※ただし中・下は何もなしで!> ▼精霊 ハイド解除して、右下で座る ▼青年 舞台右から登場し、右端にて 青年 エモ /! ・・・あの子は今日も誰かと待ち合わせしているのか? 毎日あの場所で見かけてるような… 精霊 今日は晴天ですねぇ〜 木々たちも光合成で大きく育っていくのです! エモ /うれしい 青年 ・・・はっ! いや、違うぞ、俺! べつに気になっているわけじゃ・・・ ・・・ ▼青年 精霊に近づく 青年 よ、よぉ! 精霊 エモ /! 青年 今日も待ち合わせかい? 幸せなこった・・・ 精霊 ・・・幸せ・・・・・・なのでしょうかねぇ? うん、幸せなのかもですね 毎日会ってますからぁ〜 青年 そりゃ毎日会えるなら幸せだな 俺も君みたいな可愛い子なら毎日声かけたいもんだ 精霊 私は毎日リゼルさんを見かけてますよぉ? エモ /笑い 青年 エモ /! なんで俺の名前を? 精霊 先日お借りした傘に名前が・・・ 青年 え、あぁ〜そっか・・・ エモ /汗かき 改めて、俺はリゼルっていうんだ 先週この町に引越し・・・というか戻ってきたんだ 精霊 私は・・・ アキと申します 青年 アキさんね アキさんはこのあたりに住んでるのかい? 精霊 エモ /… ・・・そうですねぇ 青年 俺も子供の頃に住んでいたんだけど まさか"村"が、十数年で"町"になっているなんて ずいぶんと変わっちまったもんだな 精霊 人も成長するように町も・・・成長するんですよぉ エモ /うんうん 青年 小さい頃のこと、あまり覚えてなくてさ・・・ この巨木も昔あったかな・・・って 精霊 エモ /… ・・・村のはずれにありましたね 土地の開発で、今は町の中になっちゃいましたけど 300年くらい前からあるみたいですよ ・・・人が住む前から、ずっとこの土地を見守ってきたんですねぇ 青年 ご神木みたいなものか ・・・っと、俺と話をしているところを彼氏に見られたらやっかいだ そろそろ行くわ 精霊 うふふ、大丈夫ですよぉ また来てくださいね 青年 あ、あぁ〜 ▼青年 舞台右端へ移動 青年 またってどういう意味だろう もしかして・・・ 俺に気があるとか・・・ エモ /e5 いや、まさかな ▼青年 舞台右へ退場 ▼精霊 木の上に移動してハイド ■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 【第2.5章 「作業員相談する」】  <作業員(工事帽)・社長> ▼社長と作業員 舞台左から登場 作業員 社長、これが先日お話した木です 社長 ん、これが建設の邪魔になっている大木か? 作業員 えぇ、作業に入る前にこれを撤去しないとなのですが・・・ 社長 ん、勝手に伐ればいいじゃないか そんなこと俺に聞くんじゃない! 俺は忙しいんだよ 作業員 あ、いえ・・・ 伐った木を建設材に使ってはいかがかと・・・ 結構しっかりした木材になりそうですし 社長 ん、おぉ、それは良い考えだな 来週には伐採作業を始めてくれ 作業員 了解しました ▼社長と作業員 舞台左に退場 ■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 【第3章 「どうしよう・・・約束が・・・」】  <精霊・青年・作業員> ▼精霊 ハイド解除して、木の右下に座る ▼青年 舞台右から入場 青年 引っ越してきてから1か月というもの・・・ ほぼ毎日あの子は見かけるなぁ・・・ どれだけ逢瀬を重ねているんだ? というか、何で俺はいつも待ち合わせの時間に遭遇するんだろうな・・・ 誰かの陰謀か? ▼青年 精霊に近づく 青年 よぉ、今日も約束かい? 精霊 /! えぇ、約束です 青年 なぁ、毎日ここにいて、そのたびに約束がって言っているけど この木が待ち合わせ場所に適しているとかなのか? 精霊 ・・・うふふ 適しているというか・・・ この木には待ち合わせの言い伝えがあるんですよ 青年 へぇ・・・ どんな話なんだい? 精霊 ・・・ 「むかし、むかし、この近くに幼い少女と少年が住んでました。 仲良しだった2人はこの木の下で遊んでいましたが、 いつの頃からかは来なくなってしまいました。 少女は毎日、この木の下で待っていました…。 いつまでもいつまでも… (文字が消えてから5秒ほど間を開ける) おしまい 青年 はっ!? ちょっとまて! その後に奇跡的な再会があって終わりになるんじゃないのかよ!? 精霊 おしまいですよ 青年 そんな場所で待ち合わせか? 言い伝えなんだろうけど、それは悲話って言わないか? 精霊 そうですねぇ・・・ まぁ、私が考えた言い伝えですからぁ〜 青年 もはや言い伝えでも何でもなかった・・・ というか、アキさんは・・・ そういう話を考えるのが好きなのか? 精霊 ・・・ ・・・そう、ね…好きですよぉ 物語は人に夢や希望を与えてくれますからぁ・・・ 青年 ・・・? 精霊 ・・・昔から大きくて目立つものは目印になるというか だから、私も昔、この木の下で約束を… 青年 彼氏って幼馴染なのかい うらやましいねぇ〜 精霊 …彼氏じゃないですよぉ でも、人と待ち合わせしていますがねぇ ▼作業員 舞台右から登場し、舞台中央へ 作業員 ちょっとすいません 青年 ん? 作業員 最近、この木の下によくいらっしゃるのを拝見していますが 来週からここにマンションを建てる工事が始まるのですよ もし、誰かとの待ち合わせ場所にしているようなら 別のところで待ち合わせしてもらえますかね 青年 /! マ、マンションって! この木はどうするんだ? 作業員 もちろん伐る予定ですよ 入口前にあったら邪魔じゃないですか あははははっ ▼作業員 ■■■舞台上へ退場■■■し、次も家から登場するため待機 精霊 ・・・ 青年 この土地を見守ってきた木なのにな・・・ 人が住むためとはいえ 簡単に伐るなんていう決断はしてほしくないよな あんたもそう思うだろ? 精霊 ・・・ 青年 ・・・アキさん? どうした? 精霊 どうしよう・・・約束が・・・ ずっと守ってきた約束が・・・ この木が伐られたら・・・私・・・ 果たされなくなっちゃいます・・・ エモ /… 青年 エモ /! ・・・別の場所で待ち合わせるとかさ そりゃ、この場所に何か思い入れがあるだろうけど・・・ 精霊 ・・・だ、駄目なんです この木の下じゃないと・・・私は・・・ (5秒以上の間を開ける) 青年 ・・・俺がかけあってくる 精霊 エモ /! ・・・こればかりはあなたでも無理ですよぉ 青年 無理なもんかよ この木はこの町をずっと見守ってきたんだろう みんなに声かけて、署名を集めれば・・・ 精霊 ・・・ 青年 それに住民の意見を取り入れない奴らになんて この町で仕事させられるかってんだ! ▼青年 舞台右に退場 精霊 あいかわらず直情的だなぁ、君は・・・ でも、世の中、覆せないこともあるんだよぉ ▼精霊 木の上に移動して蝶で移動 ▼木 チャットを閉じて舞台左に退場 ■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 【第4章 「ご神木みたいなもの」】  <青年・作業員・社長> ▼青年 舞台右から入場 青年 何をこんなに意地になってるんだろう 彼女の事情には俺、関係ないのに・・・ 何なんだ、この気持ち・・・ ここが事務所か? すいません〜 ■■■合図■■■ ▼作業員 家から出てきて舞台中央へ 作業員 はい? あ、さっきの・・・ 青年 あの木って伐らないと駄目なのか? こう・・・マンションのオブジェみたいに残しておけないものかな 作業員 ・・・そういわれましても 青年 ・・・あの木はこの町をずっと見守ってきたんだろ? シンボルとかで残しておくとか出来ないのかよ 作業員 ・・・申し訳ありませんね 青年 なぁ、何とかならないか あの場所は大事な・・・ (間をあける) 大事な場所なんだよ・・・ ▼社長 舞台左から登場 ■■■合図■■■ 社長 なんだ、騒がしいな 作業員 あ、社長 青年 社長? 社長 ん、なんだね、君は 青年 あの木を切らないでほしいと頼みに来ました 何とかなりませんか? 社長 あの木?どの木だ? 作業員 マンションの前の・・・ 社長 ん、あぁ、無理だな あの木は邪魔だ 青年 そこを何とか! あの木はこの町が出来る前からあるご神木みたいなものなんだ 社長 ん、ご神木だと? 近くに寺社がないじゃないか・・・ ▼社長 作業員に対して文句をいう 社長 お前が早く切らないから苦情が出るんだ さっさと切ってこい! 作業員 は、はいぃ〜! 青年 ふざけるな! 社長 ん、私はこの町の発展のためにやっているだがね もう話は終わりだ 青年 まだ終わってねぇ! ▼社長 作業員の近くに移動 社長 あとの対応は任せたよ 私は他の視察にいかねばならんのだ ▼社長 青年の近くor青年のほうを向いて 社長 あ〜、忙しい忙しい 作業員 ・・・おつかれさまです ▼社長 舞台左に退場 青年 ・・・くそぉ 作業員 あの場所に思い出がある人はたくさんいると思いますが よりよい生活空間を提供するためには必要なことなので・・・ あ、誰かと待ち合わせに使っているようであれば 少し先の公園などがよろしいかと・・・ 青年 なぁ、あんたも見たことあるだろう? 女の子が毎日、あの木の下で待ち合わせしているのを・・・ あの場所はあの子にとって大事な場所なんだよ! 作業員 ・・・はぁ? 青年 俺も気になって声かけたよ! そりゃ、気になるさ 毎日、あの場所に可愛い女の子がいるんだからさ! 作業員 ちょ、ちょっといいですか・・・ 女の子って何の話ですか? 毎日、あの場所にいたのはあなたじゃないですか だから待ち合わせに使っているのかと声かけたのですが・・・ 青年 はぁ??? さっきも一緒にいたじゃないか 髪の毛の長い・・・ 作業員 ・・・! まさか・・・ご神木だから・・・ ゆ、幽霊・・・ですか・・・ あは、あははは・・・ そんなウソ言っても木は伐りますよ・・・ ▼舞台左端へ移動したら発言 作業員 ・・・念のため、御祓いしてから伐採するようにしましょう ▼作業員 舞台左に退場 青年 ・・・あの子が見えていないのか? どういうこった・・・ ▼青年 舞台左に退場 ■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 【第5章 「私はこの木の・・・」】 最も長いシーン  <精霊(月桂樹の冠)・青年・木(毒ビン)・男子(蝶)・少女(蝶)> ▼木 ログイン チャットをたてて待機 ▼精霊 舞台左から登場して木の右下に 精霊 だ〜るまさんがぁ〜こ〜ろんだぁ〜♪ ・・・ (間を開ける) だ〜るまさんがぁ〜 ▼青年 舞台右から登場し、舞台中央あたりで発言 青年 アキさ〜ん! 精霊 転んだ! ・・・あぁ〜、このゲームは動いたら負けなんですよぉ もう忘れちゃったんですかぁ? 青年 はぁ? 何、言って・・・ (間を開ける) 精霊 ・・・ありがとうねぇ 私なんかのために・・・ でも・・・無理だったでしょ? (文字が消えてから3秒間を空ける) 精霊 私・・・ 君以外の人には・・・見えないはずだからねぇ 青年 ・・・その事なんだけど ▼青年 精霊に近づき、舞台右側をあけておく 青年 どういうことなんだ・・・ 君は・・・幽霊なのか・・・ 精霊 ・・・ 幽霊じゃないですよぉ 青年 それじゃ、なんで他の人には見えてないんだ? なんで俺だけ・・・ 精霊 ・・・ ・・・実は私は、このあたりの森を統べる大神様の怒りを鎮めるために 時の村長が若い娘を差し出して怒りを鎮めようと・・・ それが私だったです・・・ 青年 はぁ? 精霊 生贄となる私を、村の人や友達はひどく悲しんで・・・ 青年 ・・・ちょ、ちょっと待ってくれ 精霊 ・・・はい? 青年 それで命を落としたのなら、やっぱり幽霊じゃないか・・・? 精霊 ・・・ 青年 いや・・・、ちょっと待て 雨にうたれて濡れたり、傘も持つこともできたんだ・・・ 手だって・・・ ・・・ぬくもりを感じられるほど柔らかかった人の手じゃないか あ! 先日の言い伝えといい、それも作り話なんだろう? 精霊 ・・・えぇ、作り話ですよ でも、この作り話にはちゃんと結末があるんです 青年 結末って・・・ 精霊 ・・・村を出ていく時、悲しむ友達に私は言いました 私はみんなを救うため、大神様のいる森へ行くんだから悲しまないで・・・と 青年 作り話なのに、どこまで凝っているんだか・・・ ★▼客席内ポタで移動している少女○は客席から発言準備 少女○ 「・・・みんなを助けるために行くんだから悲しまないで」 青年 エモ /! ・・・その設定はどこかで聞いたような・・・・・・ おおかみ様・・・? 精霊 ・・・森のオオカミ様を鎮めるのは私の役目だから ■■■■■■ これが消えたら の合図がPTで表示され、一斉発言■■■■■■ 精霊 だから私は・・・ 少女 だから私は・・・ ----------------------- 少女 みんなを助けるために行くんだから悲しまないで」って 友達に言うの! ▼少女 客席から舞台インし、客席側を向く 青年 ・・・ 少女 私がいなくなっても、私は・・・ 青年 ・・・ 少女 木の上からみんなを見守っていくよ この木からならみんなの顔が見られるから だから泣かないで」って言うの! そうして、少女は村を出てオオカミさんのいる森へと向かって・・・ ▼男子 客席から発言をする 男子 ・・・俺は嫌だな 少女 え、えぇ〜 なにがぁ、どこがぁ〜 ▼男子 客席から舞台へ上がる 男子 だってさ〜 友達と会えなくなるんだぜ・・・ 俺なら行かないでって絶対に止めるね・・・! 精霊 生贄になる日、私を引きとめて彼は言いました・・・ 男子 見守るだけなんてつまらないじゃん! 一緒に遊べなくなるじゃん! 少女 ・・・ ・・・君なら大丈夫 遊べるよ 男子 なんでさ? (間を開ける) 少女 だってこの私は・・・ 青年 もしかして、君は・・・ ■■■■■■ これが消えたら の合図がPTで表示され、一斉発言■■■■■■ 少女 ・・・この木の精霊なんだもん! 青年 ・・・この木の精霊なのか? ----------------------------------------- 精霊 ・・・! ▼少女と少年 蝶で退場  少年はポタで客席へ戻っておく。 ■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 【第5.5章 「約束は叶っていたのです」】 練習用の便宜上の区切り 精霊 まぁ、信じられないのはしょうがないですねぇ〜 えへへへっ 青年 にわかに信じろというのが無理だと思うが・・・ 仮に君がこの木の精霊だとしても、なぜ俺だけが見えるんだ? 精霊 それは・・・ 青年 エモ /! ちょっと待て! この木の精霊なら・・・ 木が伐られたら、あんたはどうなるだよ 精霊 ・・・宿るモノがなければ、私はいなくなるだけですよぉ 青年 いなくなるって・・・ 約束は・・・ 精霊 ・・・ 青年 約束はどうするんだよ・・・ 毎日、ずっとここにいて・・・ 誰にも気付かれず、ただ約束だけを信じて・・・ ずっとここにいたあんたが信じてた約束はどうなるんだよ! 精霊 ・・・約束ですか 実は少しだけ約束は叶っていたのです 毎日・・・会いにきてくれてたから だから! もう約束は・・・守られたって・・・ そう・・・思うことで私は満足なのです エモ /笑い 青年 君が良くても、相手はどうなんだよ 精霊 ・・・相手? 青年 約束した相手は悲しむんじゃないのか? 精霊 あは・・あはは・・・ (間を開ける) 精霊 あ・・相手は・・・悲しまないですよぉ だって・・・私は・・・ あなた以外には見えてないから・・・ 青年 ・・・だったら 精霊 エモ /? 青年 ・・・だったら、見える俺がその約束を引き継ぐ! これからは毎日俺が会いに来る! 精霊 エモ /! …で、でも 青年 会いに来るって俺が決めた! これは約束だ! 精霊 やくそく・・・ エモ /e5 エモ /えーん ・・・あはは、君は馬鹿だねぇ 青年 はぁ? 精霊 ・・・もう約束してるじゃないですかぁ そして、果たしてくれてたじゃないですかぁ 青年 約束を・・・ ▼男子 客席からインして、下記に立って、精霊側を向き発言する。  2人の間に立つ感じ。 □□□□□□□□□ □□□男□□□□□ □□精□青□□□□ □□□□□□□□□ 男子● 大丈夫だ! 今日一日俺と遊んだお前は、俺と友達になったんだ! これからも毎日俺が遊んでやる! 精霊 うん・・・ 男子● 遊ぶって俺が決めた! これは約束だ! 精霊 エモ /えーん うん・・・うん・・・ エモ /えーん ▼男子 蝶で消える  客席ポタで客席待機 青年 そうだ・・・思い出した・・・ さっき、頭をよぎったのはこれだったんだ・・・ なんで今まで忘れていたんだよ ▼精霊 月桂樹の冠を装備 ▼青年 精霊が月桂樹を装備したのを確認してから発言 精霊 思い出して・・・くれましたか・・・? 青年 まだ持っていたんだな、それ・・・ 精霊 私の大事な物ですからねぇ・・・ 今の私になら似合うかな・・・ 青年 あぁ、小さい時よりもすごくよく似合うよ ・・・アキナ 精霊 名前、思い出してくれたんですねぇ リゼルくん・・・ 青年 もしかして・・・ 俺が来なくなった日からずっと・・・ この木の下で待っていたのか・・・ その・・・ 俺との約束を守って・・・ 精霊 ・・・うん いつかきっと・・・来てくれるって・・・ あの雨の日に声かけてくれた時はびっくりしたけど嬉しくて・・・ でも、君が私のことも、約束も覚えてないのが悲しくて・・・ 青年 すまない、何も言わずに・・・ 大きな怪我を負ってしまって・・・ 手術のために遠くの街へ行かなくてはならなくて・・・ あははっ、今さら話しても意味はないか・・・ 精霊 ・・・しょうがないよぉ でも、思い出してくれてよかったぁ これなら伐られても・・・ 青年 なおさら、ダメだ! 絶対に切らせない! 精霊 ・・・ 青年 絶対にだ! この約束は・・・絶対に守ってみせるから ▼青年 舞台右に退場 精霊 ・・・ありがとうねぇ でも、今度は私が約束を守れなくなっちゃうねぇ ▼精霊 舞台左下 語り位置に移動 ▼作業員 舞台右から登場 (プレイヤー相手に攻撃出来るスキル) 精霊 マンション計画上、この木を伐らないという案は通らず ▼作業員 木に対して攻撃 ▼木 チャットを閉じた瞬間に、毒ビンで倒れる 作業員 エモ /ふん ▼作業員 舞台左に退場 精霊 私が宿るこの木は・・・ 伐られてしまったのでした・・・ ▼精霊 倒れた木の下に立ち、客席に背をむけている ▼青年 舞台左から登場し、精霊の近くで座る 青年 ・・・ごめん 約束・・・また守れなかった・・・ 精霊 それは私のセリフですよぉ これからの約束が・・・守れなくなっちゃいましたぁ 青年 アキナ・・・ 精霊 ・・・もうお別れなのですねぇ でも、私は・・・ 満足・・・で・・・し・・・ ▼月桂樹の冠を外し、捨てた直後に蝶で消える 青年 アキナ・・・ ・・・ ・・・あぁ、今度は絶対に忘れないよ 君との約束を俺は守り続けるから・・・ ▼木の近くにいってから発言 青年 エモ /! これは・・・ ▼青年 舞台左に退場 ▼木 リログ ■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 【第6章 「今度は俺が守っていく」】 <少女(蝶)・男子(蝶)・青年(蝶)・子精霊(ガードフード)> ▼少女 アスムを背負って舞台右から登場し、セリフ言いながら左へ移動 少女 今日も来なかったなぁ〜 どうしたのかなぁ〜 明日は来るかなぁ〜 ・・・・・・もしまたこなかったら ううん、きっと来る! だから待ってるんだぁ リゼルくんとの約束だから 男子 客席から発言 男子 お〜い、アキナ〜 少女 あぁ〜、やっときたぁ〜 もうぉ〜、ずっと待ってたんだからねぇ〜! ▼少女 舞台右へ駆け抜けていく  客席ポタで客席待機 ▼子精霊 階段下にクロークで移動しておく 子精霊 ずっと・・・ 待ってたんだからね・・・ ▼青年 舞台左から登場して、舞台中央で止まる 青年 ・・・もう約束をたがえることはないよ だから、早く目覚めて姿を見せてごらん ▼子精霊 クローク解除 子精霊 ・・・リゼルくん? あれ?私・・・ ちっちゃい・・・ ・・・じゃなくて、宿る木が無くなったのに・・・なんで? 青年 この鉢を見てごらん・・・ 子精霊 小さな双葉・・・? って、まさかこれ・・・ 青年 伐られたあの日、木の下に落ちてたんだ・・・ 芽の出始めていた種が・・・ 子精霊 まさか、育ててくれてたの・・・ですかぁ 青年 エモ /うんうん また逢えたら・・・ いや、絶対に逢えるって思いながら、大切に育ててたんだよ・・・ 子精霊 ・・・ 青年 君がずっと守ってくれていた約束を 今度は俺が守っていくんだ 子精霊 リゼルくん・・・ 今度は私のこと、忘れないでくださいねぇ 青年 忘れるもんか これからは窓から見える場所に君がいるんだ 毎日俺がそばで見ててやる! 子精霊 ・・・新しい約束・・・ですねぇ エモ /あはは 青年 あ、そうだ いつか聞こうと思っていたんだが なんで、俺には精霊である君が見えるんだろうな 子精霊 ・・・忘れちゃったんですか? 青年 すまん・・・ 子精霊 君が・・・ 精霊と人間の間に生まれた子供だからです! 青年 エモ /ショック ぬわっ!? 子精霊 っていう作り話なら・・・面白いかもですねぇ〜 エモ /くすくす 青年 エモ /怒り お前、そんなこというと伐採するぞ・・・ 子精霊 ご、ごめんなさいですぅ 青年 ぷふっ! ▼青年 子精霊に近づく。 青年 ほらっ ▼子精霊 月桂樹を装備する 子精霊 エモ /! これは・・・ 青年 小さく作り直しておいたかいがあったよ よく似合うじゃないか 子精霊 あはははっ ・・・ありがとう ・・・ありがとね、リゼルくん (少し間を開ける) 子精霊 さぁて、私も復活したことだし・・・ 私と遊ぼうぉ! 青年 目覚めたばかりなのに元気だな! 何して遊ぶか! 子精霊 ・・・・・・! ▼舞台左端に移動してからだるまさんゲーム 子精霊 だ〜るまさんがぁ〜♪ 青年 エモ /! ▼男子 客席から発言(モノローグ) 男子 ねぇ、アキナ・・・ なんで、俺には精霊のお前が見えているんだろうな? 青年 お、最強の俺にそのゲームで挑むとは! ▼少女 客席から発言(モノローグ)  この時、男子と同じ位置に座っているため、セリフの表示位置は変わらないが  モノローグなのでいいかなと思います 少女 ・・・それはきっとねぇ 子精霊 こ〜ろんだぁ〜♪ 少女 私が君のことを・・・ 子精霊 あはははっ 少女 昔からずっと大好きだからだと思うよぉ〜 ▼少女 客席から舞台右下に上がる 少女 ずぅ〜っと昔からね! ▼全員 舞台からログアウト 木 明日、明後日と… 楽しい日々が永遠に続くものと信じて疑わなかった幼き約束・・・ その約束は十数年ののち、ようやく果たされようとしていたのです・・・ それは・・・ 雨上がりの空に虹が煌めく 本格的な夏の始まりのことでした。 <終幕> <<<<<----以降、ログで使うことにする---->>>>> ※なぜ青年には精霊が見えるのかという答えを演じる場面です。  劇中では何度も問題定義されていますが、その答えは明確に書かれていません。  うたかたらしくお客様に考えてもらうという終わり方でもいいと思いますが、  思いついたので記入しておきます。 ▼木 ポタで定位置にログアウト 「木」 ★▼精霊 舞台右から登場し、木に歩みながら発言。 ★精霊 今日もまた木々がざわついています・・・ 何かの前触れかしら・・・ ★▼精霊 木の近くで赤子を発見する ★精霊 エモ /! なぜこんなところに赤子が・・・ ・・・捨てられたのか? ・・・かわいそうに ★▼精霊 アイテム(手紙)を落とす ★精霊 エモ /? 手紙・・・? ★▼精霊 手紙を拾う (間を開ける) ★精霊 望まれぬままに生を受け、事実、捨てられたかわいそうなおのこ・・・ 唯一、両親からの愛情として授かった証は名前のみ・・・ 人の子・・・リゼルよ 木の精霊アキナが、あなたを守ってあげるから ・・・君を・・・心から愛してあげるから 君に生きる力を・・・あげるから ・・・早く元気におなり (間をあける) ★精霊 私と別れるその日まで・・・ ★▼精霊 ログアウト <<<<<----以上、シンさんの意見によって演じるかを考える---->>>>>