プレ公演「アドニスの花」  平成24年3月24日(土)公演 CAST 娘(ノビ)  柊琉姫(2PC) 忍者(姫乃)   〃(目隠し系の装備・事前にアマツセーブ)(1PC) 忍者(千万) ブラフマー(目隠し系の装備) 村人  〃 娘-変 sin お嬢  〃(事前にアマツセーブ) 領主様 代表(事前にアマツセーブ) 忍者長  〃 6月公演のメイン公演「うたかたの恋」のプロローグ的な公演となる。 おもに主人公である「姫乃」の幼少時代から始まり、忍者として成長する 過程と、組織として過ごすことに疑問を持つあたりまでやろうと思う。 準備 姫乃> ・目隠し系装備 ・FWスクロール準備 ・ハイドクリップとショートカット準備 ・ナレーション位置でログアウトしておく 千万 ・目隠し系装備 ・毒ビンを用意(劇団所有) ・ハイドクリップとショートカット準備 お嬢 ・毒ビンを複数用意(劇団所有) 領主 ・毒ビンを用意(劇団所有) <シーン1> 過去------------------------------------- 姫乃 > 舞台右から登場 姫乃 あれ?誰もいないよ・・・? たしか、ここへ行くように言われたのに・・・ 忍者長 > クロキンのままセリフ 忍者長 ようやく来たか・・・ 姫乃 だ、誰? 忍者長 > 姿を現す 姫乃 エモ /panic 忍者長 私か? ・・・私は文月 この忍者の里の頭をしている者だ それにしても不幸な娘だな よりによって、我らの元に来るなんて・・・ お主、名は何という・・・ 娘 ・・・ 言いたくありません 忍者長 ・・・あいつの入れ知恵か ふむ・・・ だが、良い心がけだ これからお前が暮らす世界では、名前なんて必要ない・・・ いや、今までの名前が必要ないと訂正しておこう 娘 ・・・ 忍者長 私がここでの名を決める 捨てるべきお前の名を言うがいい 娘 ・・・名前を言うなと言われた 忍者長 く・・・ くははははっ 娘 エモ /ショック 忍者長 いやいや、笑ってすまなかったな 本当に素直な娘だと思ってな 名前を口にすることで、体から名前を吐き出す いわば儀式のようなものだ それにこの場所には私たち以外に誰もおらぬ さぁ、かまわず言うがいい 娘 ・・・ ・・・琉姫です 忍者長 ルキか・・・ふむ・・・ では、これからは"姫乃"と名乗るがよい 娘 ヒメノ・・・ 忍者長 良いか、姫乃 これからお前は忍びとして生きていくことになる これまでの生活は全て忘れることだ 己を鍛え、技を磨き、自分自身の信念のみ信じて生きていく 娘 よくわからない・・・ 忍者長 ・・・まだ理解する必要はない ふむ、長旅で疲れておるだろうが 大事な話をお前にしておこう 決して忘れるではないぞ 娘 ・・・ 娘 > そのまま待機。 忍者長 > そのまま待機。 姫乃  > ナレーションでログイン 姫乃 これからこの場所で生きていくために 「忍びの掟」は絶対に守らなければならないという・・・ この里に引き取られた最初の日に教えられた あたしが生きていくこの忍びの世界では 「虚構こそ真実として世に伝え、 真実こそ疑念すべき事情として猜疑すべし」だという 忍者長 > 蝶で消える 琉姫  > ログアウト → 劇団キャラにチェンジしてログ取り 姫乃 あれから10年・・・ 忍者として未熟なあたしは・・・ これから仕える主人の役に立てるのだろうか・・・ あたしも齢15・・・ じきに里を出る日がやってくる・・・ 何か効果音を入れる(アイテムを使う) <Freya劇団>劇団うたかた月夜 第31公演 第37作 「アドニスの花」 この物語はフィクションです。 実在の人物及び団体とは一切関係ありません。 また、オリジナルの設定が存在するため、寛大なお心でご覧ください。 姫乃 > 蝶で消える。 =7分〜10分でここまで終えるようにする= <シーン2> 現在〜初めてのお買い物〜 娘-変 > 舞台左からナレーション位置の1つ右へ   ナレーションタイプにしてみた 娘-変 あたしの名前は姫乃! え、さっきと姿や名前が違うって? そりゃそうよ! 変装しているんだもの! 今日は初めてのお使いで里から降りてきたけど・・・ 変装しているとはいえドキドキだわ ・・・な〜んて あたしの素顔を知る人なんていないんだから 堂々としていればいいんだよね! 村人 > 舞台右から娘の近くへと歩いていく   サングラスやめがねで素顔を隠しておく 村人 おや・・・ 見かけない顔だね 娘-変 こんにちは、お爺さん 隣の村からお使いで来ました 村人 お〜、そうかいそうかい 行商人くらいしか来ないから 狸とか、狐とか、忍者とかが化けて現れたのかと思ったよ 娘-変 ぎくっ! エモ /ショック 嫌だなぁ〜 た、狸や狐じゃないですよぉ〜 あは・・・あははははははは・・・ それじゃあ〜、私はこれで・・・ エモ /パー 娘-変 > ゆっくりと舞台中央へ移動 村人 ・・・それじゃ忍者さんかね? 娘-変 ぎくり・・・ エモ /ショック な、何のことかしらぁ〜、あははは・・・ 村人 半信半疑で言ってみたんじゃが・・・ どうやら図星のようじゃな まだまだ甘いのぅ、姫乃さん 娘-変 エモ /! なんで私の名前を知ってるの・・・ おじいさん、いったい何者・・・ 村人 > めがねなどを外して正面を向く 村人 俺だ・・・ 娘-変 誰だ・・・? 村人 わからないのか? 娘-変 まったくわからん・・・ 村人 藤原千万だよ 娘-変 なんだ、お前だったのか! 村人 本当に気づかなかったのか? 娘-変 わからなかった・・・ 村人 ・・・暇を持て余した 娘-変 に、忍者たちの? ★★★これが消えたら★★★ 村人・娘> 同時に発言 村人 悪戯! 娘-変 悪戯・・・ 村人 エモ /e13 娘-変 ・・・って、何をやらせるんだ!千万! 村人 くはははは! 昔はノリノリでやってたくせにぃ〜 エモ /e8 まぁ、俺様の変装に気づくわけないか 仲間内にばれるようじゃ、まだまだ半人前だぜ、姫乃! まぁ、素顔がばれていたら、お前は死ななければならんがな ばれたのが俺でよかったな、姫乃! 娘-変 は、初めてのおつかいなんだ・・・ ちょっとだけ変装が甘かったんだよ ・・・ぶつぶつぶつぶつ・・・ ところであんた、何でこんなところにいるんだ? 任務はどうしたんだ? 村人 今も任務中だよ 万病に効くという薬を探しに近隣の村をまわってたんだが・・・ こそこそしているお前を見かけたから ちょっと遊んでやろうと思ってな! 娘-変 この野郎・・・ エモ /? 薬って・・・主が病気なのか? 村人 ・・・お前が気にすることじゃないさ それよりもっと変装の修行をしてこい! この俺さまがわからないくらいにな! (好きな笑い方で) 村人 > 舞台左に退場 CCして忍者へ 娘-変 へ〜んだ! 言われなくたってばれないようになってやるよ〜だ! チクショー!いつか見返してやる・・・ ・・・っと、頼まれた火薬を早く買って帰らないと また親方様に怒られちゃう! ・・・それにしても、万病に効く薬なんて いったい誰のために探しているんだろう・・・ 娘-変 > 舞台右に退場 → お嬢にCCする おおよそ10分〜13分で行うようにする <シーン3> 忍者 > 舞台左から登場 歩きながら台詞 中央付近で立ち止まる 忍者 ふははははっ 姫乃のビックリした顔は見物だったな〜 それにしても、今日が初の任務である「火薬調達」だったとはねぇ〜 あの様子だと今頃、お頭に怒られている頃だろうな さて・・・ かふぇおれお嬢様の薬も手に入れたし、そろそろ戻るか・・・ お嬢 > 舞台右から登場し、中央へゆっくり近づく お嬢 エモ /e15 忍者 エモ /! かふぇおれお嬢様! こんなところまで来るなど、なんて無茶な・・・ お嬢 あ、兄様・・・ ふふふ・・・今日は身体の調子が良いのですよ だから、少しでもいろいろと見ておきたくて ここまで散歩して来ちゃった・・・ 忍者 来ちゃった・・・ではありません! まだ顔色が優れないじゃないですか お嬢 ・・・だって、兄様が突然いなくなって 寂しかったんだもん・・・ エモ /e5 忍者 ・・・お嬢様 ・・・ そんなこと言っても駄目です 苦い薬でも絶対に飲んでもらいますからね お嬢 ・・・やっぱり飲まなきゃ駄目・・・なのね 忍者 飲まないと駄目です! わかりましたか! 俺はもう少し効く薬をまた探しに行きますから しっかり飲むんですよ お嬢 ・・・そんなに強く言わなくてもわかってます もう子供じゃないんだから・・・ お嬢 > ゆっくり舞台右へ退場 6分〜8分で動く <シーン4> 忍者 俺がなぜ万病に効くという薬を探しているのか・・・ それは俺が仕える領主様の娘・・・ さっき散歩していた娘なのだが 病に伏せているからだ 俺が領主様にお仕えしたのは10年前 彼女は生まれつき身体が弱かったが、 ここ最近の悪化には著しいものがあった そんなある日のこと・・・ お嬢 > 舞台右から登場し、忍者に近づく お嬢 兄様は運命(さだめ)って信じますか? 忍者 忍者が運命なんて信じたら終わりです 信じられるのは己の信念のみ お嬢 強いですね、兄様は・・・ 私はね・・・ 一人一人に運命というものがあるのなら それを受け入れる覚悟でおります 忍者 お嬢様・・・突然何を・・・ お嬢 自分の身体のことだからわかってるんですよ 私の命はもう長くないと・・・ 忍者 エモ /! 何を言い出すかと思えば・・・ 悪い冗談はやめていただきたい お嬢 ・・・兄様ならわかっているはずです 忍者 たしかにあなたは亡くなった奥方様に似て病弱ですが・・・ 奥方様の分まで生きると誓ったじゃないか お嬢 エモ /キョロキョロ ・・・私にとってこれは抗えない運命なの ゴホゴホッ 忍者 それに領主様・・・あなたの父上が万能薬を探している それさえ飲めば元気になります お嬢 薬・・・ですか・・・ そうですね・・・ 父が私のためにと用意した薬はきちんと飲まないと・・・ 忍者 そうですよ! 運命だの何だのとおっしゃる前に、薬を飲んでゆっくり休んでください 俺も里に伝わる丸薬を取りに行ってきます 早めに戻りますから、ゆっくり休んでいるんですよ 忍者 > ナレーション位置へ移動 お嬢 ありがとう、兄様・・・ でも・・・もう手遅れなんです 母が・・・亡くなったあの日から・・・ 運命の歯車はすでに狂い始めているのです・・・   お嬢 > 舞台右へ退場 上の家を回って舞台左へ 忍者 > 舞台左から登場し、ナレーション位置で発言 忍者 そうして俺は薬を取りに行ってきた お嬢様のため・・・ そして、領主様のため・・・ お役に立つことが俺の務めだから 忍者 > 舞台左に退場し、上の家を回って、舞台右から入場 忍者 これならお嬢様の病気も治るに違いない ・・・早く良くなってくれ お嬢 > 舞台左から登場し、舞台端で毒ビンで倒れる 忍者 > エモで気がつき、急いで駆け寄る 忍者 エモ /! お、お嬢様!! おい、しっかりしろ! お嬢様あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!! 忍者 > お嬢のそばにかけよったら お嬢とともに 蝶 でセーブポイントへ ※ストームガストを使う、エンジェを鳴らすなどして、死に至るお嬢と忍者のシーンを 目に焼き付けるようにする。 8分〜12分で進めていきます <シーン5> 姫乃 > 舞台左から登場 忍者 > 姫乃が一人で話をしている間に、セーブ位置から舞台右へ戻る 姫乃 最近、千万を見かけないな〜 忍者の里にも戻ってきてないし・・・ ぶぅ〜 せっかく私が修行がてら薬探ししてやったというのに・・・ エモ /あはは そうだ〜、戻ってこないなら、こっちから行っちゃえばいいんだ! くひひひひっ! エモ /くすくす 姫乃 > 舞台右へ退場 領主 > 舞台右から逃げるように入場 忍者 > スキルで攻撃 領主 > よろよろしながら舞台中央で毒ビンで倒れる 忍者 はぁはぁ・・・ 領主 くっくっく・・・ これで全てが終わるんだぁ! 私も、娘も・・・ そして、お前も未来もな! 忍者 もう、黙れ・・・ ・・・黙ってくれ 忍者 > スキル(FWスクロール)で死体を燃やす 領主 ふっははははははははぁ〜! (少し間をあける) 忍者 > 領主の右側に立つ 忍者 ・・・ぅ様・・・これが・・・ ・・・あなたが望んだ結末だったのか 姫乃 > 舞台左から登場し、領主の左側に立つ 姫乃 エモ /! なっ!何をやってんだ・・・? この人・・・お前の雇い主じゃないのか・・・? 忍者 姫乃か・・・ ・・・あぁ、俺が10年間ずっと仕えていたご領主様だ 姫乃 あんたほどの人が主を殺すなんて・・・ 信じられない・・・ 忍者 ・・・姫乃、一つ頼みがある 姫乃 な、何よ・・・ 忍者 後生の頼みだ・・・ 俺を・・・殺せ・・・ 姫乃 はぁ? 突然何を言いだすんだよ! なぁ、いったい、何があったんだよ わかるように話してくれよ! 忍者 ・・・ 5分〜10分で進める <シーン6> 領主 > セーブポイントから舞台へ戻る 姫乃 > ハイドで隠れて影とびで舞台外へ 忍者 > 客席に背を向けてから台詞を発言 忍者 丸薬を持っていた矢先・・・ お嬢様は息を引き取った・・・ だが、俺は知ってしまったんだ お嬢様が日に日に弱っていった原因が・・・ 領主様が・・・実の父親が・・・ 薬と偽って毒を盛っていたなんて・・・ 領主 > 舞台右から登場 忍者 お嬢様に毒なんて正気ですか!! 領主 私はいたって正気じゃないか ・・・それにあれは毒じゃない 私たち・・・家族を繋ぐ万能薬だ 忍者 家族を繋ぐだと・・・ 奥方様をご病気で亡くし、忘れ形見であるお嬢様にまで手をかけて・・・ いったい何を繋ぐというんです! 領主 > 落ち着きながらも、イライラするように動き回る。   お嬢様が登場する時点で、舞台の左側にいるようにする。 領主 来世でも一緒にいられるための・・・家族の絆だよ 忍者 何を馬鹿なことを・・・ 領主 貴様に・・・ 何がわかる!! 妻が流行り病で先立たれ、悲しむ私に娘はやさしく寄り添ってくれていた・・・ 私にはもう娘しかおらん・・・ 娘の成長が、これからの楽しみとなったのに・・・ 忍者 なら、なぜ毒など盛ったのですか!? 領主 娘は忍者であるお前に好意を寄せているではないか 私の飼い犬でしかない貴様をだぞ・・・ 渡してなるものか・・・ 私にとって、あいつだけが残された全てなのだ 妻に・・・成長していくあの娘はまさに妻と瓜二つなのだ! ずっと一緒にいることを望んで何が悪い! 忍者 ・・・本気で言っているのか お嬢様が俺にそんな感情を抱いてたとしても、俺には関係のない話だ 俺とお嬢様とでは生きる世界が違いすぎる・・・ それに・・・ お嬢様が亡くなる直前、おっしゃってましたよ・・・ お嬢 > 舞台右から登場し、右端で毒ビン 忍者 > お嬢のほうを向く お嬢 逝く前に・・・私のお願いとわがまま・・・聞いてくださいますか・・・ 忍者 逝くなどと言わないでください・・・ これから先も理不尽なわがままを聞いてあげますから・・・ お嬢 ありがとう・・・ こ、この先・・・何があっても・・・父を・・・ 兄様の主である父を守ってくださいますか? 忍者 無論です それにお嬢様だって いつもそばでいて守ってあげます お嬢 うふふ・・・頼もしいですね それと最後に・・・ 兄様の・・・素顔を・・・見たいな・・・ 駄目だよね・・・忍者は素顔は見・・・せちゃいけないって いっつも兄様は言ってたもん・・・ね 忍者 ・・・お嬢 1度しか・・・見せませんよ 忍者 > お嬢の左下に座り、背を客席に向けて仮面をはずす 忍者 ・・・これが俺の素顔だ あまりのイケメンで驚いただろう お嬢 ・・・やっぱり 思い描いてたとおり・・・優しい顔してる・・・ わたしの・・・ ・・・大好きな兄様 父を・・・ ・・・救って・・・あげて 忍者 お嬢様・・・? ・・・・・・! おじょうさまあぁぁぁぁぁぁぁ! お嬢 > ログアウト 忍者 > その場から動かずに次のセリフを言う。 忍者 そう言って・・・お嬢様は息を引き取ったんです 領主 くははははっ! 何を言い出すかと思えば・・・ そんな戯言に私が騙されるとでも思ったか! 忍者 ・・・戯言だと? エモ /e1 愛する娘の・・・今際の言葉でさえ信じられねぇのか! そこまで気が触れてしまったか!? 領主 くっくっく・・・ 私はいたって正気だと言っただろう 忍者 貴様・・・ 領主 愛した妻は死んだ・・・ 愛する娘も逝った・・・ 後は貴様さえ葬れば・・・ 領主 > 近づいて 攻撃スキル 忍者 > ハイドで隠れて、すぐに解除する  (もしくは影とびで2マス下がる離れる) 忍者 エモ /! 紙一重で避けたつもりだったが・・・ 領主 くはははっ その程度の力で私を護衛するなど片腹痛いわ! もっと早い段階でお前など捨ておけば 娘に薬と偽って毒など飲ますこともなかったろうに 忍者 薬・・・ エモ /! まさかお嬢様は全てを知っていて・・・飲んでたのか!? だから、父を救ってなどという願いを・・・ ならば、俺がやるべきことは1つ 領主様を狂気からお救いするために・・・ 忍者 > 目隠し装備を外す 領主 忍びが素顔を晒すなど・・・気でもふれたか? くっくっく・・・愚かだな 忍者 領主様・・・ 我ら忍びの者にとって素顔を晒すことは 自らの死を意味すると昔お伝えしましたね 実はもう一つ意味があるんですよ・・・ 領主 ほほう・・・言うてみよ? 忍者 これは決意であり、忍びの掟です 「素顔を見せた相手は確実に殺せ」 俺はお嬢様の願いを叶えるために・・・ 領主様をお救いするために・・・ ご乱心されている貴様を始末する 逃げても・・・地の果てまで追いかけて殺す ご覚悟・・・なさいませ・・・ 領主 ・・・ ふっ、返り討ちにしてくれる! 領主 > 舞台左へ退場 忍者 > シーン6直前の立ち位置へ移動する 姫乃 > ハイドからの影とびで舞台に入る 18分〜24分で進めていく <シーン7> 姫乃 そんなことが・・・ 忍者 親が子に手をかけるなど許せるものか・・・ だが、お嬢様との最後の約束は領主様を守ること 狂ってしまったあの方を守るには・・・もう・・・ 姫乃 ・・・殺すしかないと ・・・だからって、なぜあんたが死ななければならないんだ 忍者 ・・・忍びの掟は絶対だ 俺たちが仕えた主を守るのが役目であり、それが掟だ だが、結果的に俺は主を殺したんだ 姫乃 千万・・・ 忍者 なぁ、姫乃・・・ お前は運命(さだめ)って信じるか? 姫乃 忍者は己の信念のみ信じる・・・ そう教えてくれたのはあんたじゃないか・・・ 忍者 ふっ、俺もそう思ってたよ だが、お嬢様を亡くして、領主様を殺した・・・ これが俺の信念だと思うか? 姫乃 ・・・ 忍者 そして、俺の信念は・・・ 「忍びの掟はいついかなることがあっても絶対に守る」ことだ 一時の感情に負け、お嬢に素顔を見せてしまった・・・ そしてご領主様に手をかけた・・・ 掟をやぶったものは制裁を受けなければならない 姫乃 ・・・だから、あんたは死を選ぶのか? そんなの間違ってる! 忍者 ・・・武器を取れ・・・姫乃 そして、掟どおり同胞たるお前が・・・俺を始末するんだ 姫乃 い、嫌だ! そりゃ、あんたは嫌な奴だけど・・・ 今は感謝してるんだ・・・ 親に売られそうになったあたしを・・・あんたは救ってくれた だから! 忍者 お前がそれを遂行しないというなら 俺は「掟」を遂行しないお前を・・・「掟」どおり殺すだけだ・・・ 死にたくなければ・・・俺と戦え!! 殺陣の説明---セリフは適当にアドリブで-------------------------- @ 離れる姫乃に、小すいとんで足止めをして、氷落とす千万 A 影とびで逃げる姫乃、追う千万 B 千万、もう一度小すいとんと氷落とし C 逃げる姫乃、火炎陣でけん制 D 大すいとんで火炎陣を消す千万、身動きが取れない姫乃 E とどめを刺すためににじり寄ってくる千万 F 姫乃にとどめを刺すセリフ後に、姫乃は電撃を使って叫ぶ G 千万 毒ビンで倒れる・・・もしくは、セリフを進めてから良いタイミングで倒れる ------------------------------------------ 姫乃 千万・・・ 忍者 強くなったな・・・姫乃・・・ 姫乃 ・・・最後の雷撃は・・・避けなかったじゃないか 忍者 違うよ・・・避け切れなかったんだ なぁ、姫乃 これが俺の運命だったんだよ 姫乃 運命・・・ 忍者 人は死を覚悟したとき、それを「運命」だと割りって受け入れるか・・・ それとも、あがき続けるだけの「希望」を見出せるかだと思う 俺には希望なんて見えてなかった だから、お前が悔いることはない・・・ それが忍者として生き続ける者の運命・・・いや宿命なんだ お前に・・・頼みがある・・・ この俺を・・・ (間を空ける) 姫乃 ・・・ 忍者 頼んだぞ、姫乃・・・ お嬢様、俺もそばに逝くよ 向こうの世界でも約束どおり ずっとそばで守ってやるから・・・な 姫乃 ・・・ これで本当に良かったのかな・・・ わかっていても・・・、切ないよ・・・ でも、・・・幸せそうな顔してる 忍者 > ログアウト 姫乃 里に戻ったあたしは・・・ 掟に背いた千万を始末したと忍者長に報告をした これは彼が残した今際の言葉通りの行動であり 罪状は・・・ 「主の家族を私利私欲のために利用し、あげく始末に至った」である 「虚構こそ真実として世に伝え、真実こそ疑念すべき事情として猜疑すべし」 ・・・彼は最後の最後まで、忍びの「掟」を守ろうとしたんだ あたしは掟破りという大罪を犯した仲間を始末したことで 里のみんなから賞賛されたんだ・・・ 姫乃 > 舞台左から退場し、上の家をまわって右側へ 12分〜15分で動く <シーン8> 未来 姫乃 > 舞台右から登場 舞台中央にて家のほうを向く 姫乃 ・・・幸せに過ごしているかい、千万 今日ね・・・私が仕える主様に謀反を企ててた家臣から 主様を守ったんだよ 私、また強くなったよ・・・ 誰かを守れるくらい・・・強くなったよ・・・ 姫乃 > 客席側を向く 姫乃 あの出来事から5年の歳月が過ぎた 私は今でもあいつが眠る場所へ行っている 今にして思えば、ご領主の娘を亡くした時点で あいつはもう「希望」を失っていたのかもしれない ・・・永遠に叶うことのない感情を持ちながら そばで仕えることが唯一の幸せだった一人の忍者 でも今は・・・永遠にこの場所で一緒なんだ この場所は、あいつが愛した娘とその家族が眠る墓所 これはあいつが最後に望んだ、たった1つの希望 掟などに縛られぬ世界でいつまでも一緒に過ごしてくれ・・・ エモ /! こんなところにも綺麗な花が咲くんだな・・・ これは・・・ 忍者長 > クロキンで隠れて登場し、姫乃の背後に立つ 忍者長 ・・・姫乃 こんなところにいたのか・・・ 姫乃 親方様・・・ 忍者長 > 姿を現す 忍者長 ・・・あいつの墓か 姫乃 あ、いえ・・これは・・・ 忍者長 毎年、この日に姿を消しておったから気にはしていたが・・・ ・・・掟とはいえ、お前も十分苦しんだだろう もう気にするな 奴もそれを願っての・・・結末なのだよ・・・ 姫乃 !・・・ 忍者長 この花は・・・アネモネか? お前が添えたのかい? 姫乃 いえ・・・自生したようです 忍者長 ふむ・・・ アドニスの花・・・というわけか・・・ 姫乃 アドニス? 忍者長 あぁ、神話の話だ・・・ 詳しくは知らんが、嫉妬心からアドニスという青年が殺されて・・・ アドニスの血からアネモネの花が咲いたと云われている だから、花言葉は儚い言葉ばかりなのだよ 「はかない夢」「はかない恋」「薄れゆく希望」 そして「嫉妬の為の無実の犠牲」・・・ 姫乃 まるであいつのためにあるような花言葉ですね・・・ 忍者長 姫乃よ・・・ お前にやってもらいたい任務がある お前にしか出来ない仕事だ やってくれるか? 姫乃 ・・・私は忍びですから、親方様の命令は絶対です それが私の生きるこの世界の「掟」なのですから 忍者長 うむ それでは、里で待っておるぞ 忍者長 > クロキンで去る 姫乃 千万・・・私はここで生きていくよ 掟に縛られたがゆえに失った命があるとわかっていても・・・ 私、がんばるから・・・ バイバイ・・・また来るね 姫乃 > ハイドからの影とびで、舞台左端へ移動する 姫乃 これから受ける任務で私は・・・ 掟に背いてしまう事情に巻き込まれてしまうのだった・・・ ・・・劇団うたかた月夜7周年公演 「うたかたの恋」へ続く 姫乃 > ハイドからの影とびで退場 <終演>