少年 少女 母 爺 成長後少女 クロキンorトンドルルナティックでも可 悪ガキ 数人 全員ウサ耳装備 成長後少女客席より登場 成長後少女:これは昔、昔のお話。       月にまだなんの模様も無かった頃のお話。       私の思い出の彼のお話を少しだけさせてください。/e5 成長後少女客席へ退場 少年右より登場。 少年:よっ! スクワット何回か 少年:はっ! 悪ガキ達左より登場 遠くからアドリブで少年に向けてヤジを飛ばす。 少年、気にせずスクワット 少女右より登場 少女:こらー! 悪ガキA:うわ、やべ。[少女]がきたぞ! 悪ガキB:逃げろー! 悪ガキ全員左へ退場 少女/ふん 少女:[少年]・・・、あんたまたやってるの? 少年:/うんうん 少し、高く飛べるようになったよ! 少女:/e15 あたしらってそんなに高く飛ぶ必要ないじゃない・・・。 少年:/キョロキョロ だって、ほら! 少年観客席側を見る 少年:お月様にはきっと仲間が待ってるよ! 少女:/… あんた本気で言ってるなら、それは大馬鹿だわ・・・。    どんな兎だって月に仲間がいるなんて信じないよ! 少年:/… じゃあ、誰か見てきたの? 少女:見にいけるわけないじゃない!あんなに高いのよ! 少年:じゃあ、僕が確かめに行くよ! 少女:/e15 このやり取りも何回目かしらね・・・。 少年:月の皆、待ってて!僕は必ず行くから! 少女:何年かかるかしらね。 /くすくす 少年:/e13 僕には秘策があるんだ! 少女:秘策? 少年:そう!お祖父ちゃんから聞いた、丘の話! 少女:もうろく爺さんから何を聞いたのよ /汗 少年:この近くに月に繋がる丘があるんだって! 少女:あの爺、また出鱈目を /汗 少年:明日の晩に月までの橋が架かるんだ! 少女:明日っていうと、ちょうどお月様がまんまるになる日ね。 少年:そう、じゅうごやって言ってた!    じゅうごやにだけ架かる橋なんだ! 少女:あーはいはい。架かると良いね。    それよりもお腹空いたし帰ろうよ。 少年:…。うん。 少女左へ退場 少年名残惜しそうに左へ退場(何度か客席を見る) シーン2団欒 爺、右から登場 爺:母さんや…飯はまだかえ? 母、右から登場 母:おじいちゃん、もう少しまっててくださいね。   今日はご馳走ですから。/あはは 少年・少女左から登場 少年:ただいま! 少女:ただいまー 母:おかえりなさい。今日も遅かったわね〜 少年:ねえねえ。祖父ちゃん!    また、月の丘の話してよ! 少女:あたしはパス /汗    お母さん、何か手伝う? 母:あらあら、じゃあキッチンに来てもらえる? 少女、母、右へ退場 爺:ふむ・・・ /? 少年:/? 爺:どちら様かのう? /? 少年:/ショック ちょ、祖父ちゃん!孫の顔忘れないでよ! 爺:ほっほっほ、軽いジョークじゃよ /笑い   しかし、よっぽど月の丘の話が気に入ったんじゃなあ 少年:当たり前だよ!    祖父ちゃんから聞いて確信したんだ!    月にも僕たちの仲間がいるってね! 爺:ふむ・・・。 /…   明日は十五夜じゃ。お主の気持ち次第では   /…   本当に橋が架かるやもしれんのう。 少女 右から登場 少女:爺、適当な事いわないでよ! 爺:/! ほっほっほ   しっかりと手は離さないことじゃ 少女:/ショック 五月蝿い!バカ! 少年 /? 母、右から登場 母:あらあら、どうしたの? 少年:なんでもないよ? 少女/ショック 爺 /ショック 母:/笑い ほら、明日は十五夜でしょ?   本当なら明日なんだけどおじいちゃんがどうしても   今日祝いたいっていうからね。 少女:ニンジンステーキもあるよ! 少年:わーい! /笑い    僕もなんか手伝うよ! 少女:じゃあ、配膳手伝って /汗 少女、少年 右へ退場 爺/… 母:どうです? 爺:ほっほっほ   もうろく爺には何も見えんよ   しかし、覚悟はしておいた方がいいじゃろうな /… 母:そうですか・・・ /… 少女・少年、右から入場 少女:あー![少年]の皿多く盛りすぎ! 少年:早い者勝ちだよー! 少年ニンジン落とす 少女:あー…。 少年:あ・・・。 母ニンジン拾う 後ろを向いて/えーん(少年・少女に表情見えないように) 母:/笑い ほらほら、まだたくさんありますから。   ちゃんと食べなさいね。 少女:はーい。 少年:はーい! 少年・少女右へ退場 爺:さみしくなるのう… 母:そうですねえ… 爺・母右へ退場 シーン3 月の丘 少年・少女右から登場 少女:今日が十五夜なんだね。本当にまんまるだー。/ハート 少年:うん。身体がうずうずするね!/笑い 少女:/汗 それはあんただけだと思うけど。    …ていうか、本当にこの崖でいいの? 少年:うん、間違いないよ!何度も祖父ちゃんに聞いたもの! 少女家の方を見る。 少女:橋・・・見えないけど・・・/汗 少年:うーん、お月様がちょうどこの丘と重なる時、    橋が架かるんだって 少女:うさんくさいなあ/汗 少年:橋が架かったら[少女]も一緒にくる? 少女:…。爺の事も心配だし、    お母さんにはご飯までに帰るって言ってあるし・・・    それに/e5    私まで月に行ったら誰が此処で[少年]の事を待ってるのよ・・・ 少年:/? 少女:(鈍感だなあ…。)/e5 少年、家の方を再び見る。 少年:/! あ!ほら!月が丘と重なった! 少女:/… 本当に行っちゃうの? 少年:うん!長旅になるだろうけどきっと帰ってくるよ! 少年、家の方に一歩近づく。 少年:兎だもの。月に向かって跳ねなきゃ。 少年、家のWPに突入 少女追うように家の階段前へ。 少女:あ・・・橋・・・消えちゃった・・・。   /…   /えーん 少女蝶 成長後少女客席から登場。 成長後少女:その後、月への橋がかかる事はありませんでした。       彼の想いが橋をかけたのでしょうか・・・。       そして、崖の下や森の中。あらゆる場所を探しましたが       /…       [少年]はいませんでした。       それから、月には大きな兎の影が見えるようになりました。       彼が月に悪戯書きをしたのかもしれません。/笑い       月を見る度に、彼の事を思い出します。       /…       私は、今でも、待っています。       月に行ってしまった大好きな彼を。 終幕