この演目はとある学校の学園祭で、あるクラスが演劇を行うという趣旨のもと 台本を書いてあります。 <配役> 前座役 考え中 狐の神様 しゃな 狐娘 夜姫 青年 アスハ 木 カディン 妖狐 店長 少年 団長 少女 シン 雑魚 かりす・静歌・その他CC、2垢できる人 司会 月宮 [狐の嫁入り 公演日 平成22年7月○日] 前座は本番の準備が整うまで、ずっと前座を行い、 公演開始時間(22時or22時半)になったら次のことを前座の中に混ぜる。 公演中は次のことに注意して下さい。 ・公演中での声援(オープンチャット)はご遠慮下さい。 ・演出用の音楽・効果音がありますので音量にはご注意下さい。 ・スキルやアイテムの使用はご遠慮下さい。   ・ペットやホムは休ませてあげてください。 時間になったら退場する。 団長の舞台挨拶はなく、そのまま放送を入れる。 ■シーン0 [放送]位置:舞台左下 司会 ただ今の催しはフリートーク訓練科の学生による フリートーク[前座]でした。 続きまして・・・ 本日の学園祭メインイベント 演劇専攻学科による演劇発表です。 今日のために毎日残って練習した彼等の成果をご覧下さい。 なお、登場人物の設定には一部フィクションが含まれています。 それでは演劇専攻学科[劇団うたかた月夜]による演劇 [狐の嫁入り] 最後までお楽しみ下さいませ。 [放送]位置:そのまま ■プロローグ [狐様]舞台左から入場 → 左下へ移動 神様 楽しき時間というのはほんに短きモノじゃ ゆえに愛しきモノなのかもしれぬが あれからどのくらいの月日を・・・ ・・・太陽と月を仰いだのじゃろう おっと、がらにもなく感傷にひたってしまったな いや、おぬしたち人間がこんなにいると あの日を思い出してしまうのじゃよ うむ・・・それならば 今日はおぬしらに昔話をしてやろう・・・ 昔と言ってもほんの20年ぐらい前じゃ わしにしてみれば泡沫のような時間じゃが ぬしら人にとってはとても長い時間なのじゃろうな じゃが、わしにとって、その20年はなぁ〜 本当に・・・本当に楽しかったのじゃよ・・・ [狐様]舞台左へ退場 ■シーン1 村の噂 ※舞台に上がらない人は、客席の外側でガヤを行おう予定  (個性を出さないためにスマイルマスクのみ着用)  「ざわざわ・・・」とか「来たら怖いわね〜」とか、  九尾や狐という名前を出さない程度でセリフでもOK [狐娘]舞台右から入場    ※頭上段装備は何もなし 狐娘 何やら村中が騒がしいな・・・ [青年]舞台右から入場 青年 あ、よるひめさん 狐娘 エモ /! あ、こんにちわ ・・・何かあったんですか? 青年 あ〜、買い出しに来たばかりかい? 実はこの稲荷山の向こう側にある集落で 「狐の化かし合い」があったらしいんだよ 狐娘 エモ /? 狐の化かし合い・・・ですか? 青年 簡単に言えば、狐たちに村が襲われたということさ 狐娘 エモ /! 狐たちが・・・村を・・・ ですか? 青年 あぁ、かなり村への被害が大きいらしくてさ 農作物はもちろん、家の中まで荒らされたとか 狐娘 ・・・へ、へぇ 青年 それに襲われた村の人が複数の尾を持つ狐を見たとか言っててな 伝説上の九尾の狐が現れたとか噂になってるよ 狐娘 ・・・九尾の狐? 青年 俺たちに出来ることは被害を最小限に食い止めるのと この稲荷山の土地神様に祈ることだけかもな 狐娘 祈るだけ・・・しかないんですか 青年 ・・・[狐娘]さんは知らないだろうけど 実際に何百年か前に起きたという大かんばつの時に 村人は稲荷山の方角に向かって毎日祈りを捧げただって そしたら、狐の仮面をかぶった少女がふらっと現れて 村に恵みの雨をもたらした・・・っていう伝説が残っているくらいだ 結構信憑性はあると思うよ [青年]舞台右側を振り向いて祈る エモ /… [狐娘]青年とは反対方向を向いて発言 狐娘 そうなんですか・・・ 青年 村の人たちも対抗するためにいろいろと準備しているし あんたも帰りは"狐に化かされない"ように用心しなよ 狐娘 えぇ、"狐に襲われない"ように用心しておきますわ それじゃ、ごきげんよう [狐娘]舞台右に退場 青年 さて、俺も役目を果たしに行くか 今日は土地神様への奉納日だ [青年]舞台右に退場 ■シーン2 神様 [木の役]舞台右から登場し、舞台右寄りでチャット「木」 □□□□□□□□□ □□□□□□木□□ □□□□□□□□□ □□□□□□□□□ [狐様]舞台右から登場し、舞台中央の階段近くに鎮座 神様 エモ /e10 ふわぁ〜、退屈じゃの〜 そろそろあやつが帰ってくる頃じゃが・・・ [狐娘]舞台左から入場 神様 ほれほれ、遅いぞ〜 村からここまでの距離で疲れるなんて ぬしもまだまだじゃな エモ /くすくす 狐娘 うるさいなぁ ボクは生まれつきひ弱なんだよ! 神様 何をたわけたことを・・・ そのひ弱なぬしのために、わしが力を与えてやったじゃろうが・・・ [狐娘]黒いネコ耳か、ヒュッケ耳を装備 狐娘 勝手にこんな姿にして何が感謝だ、コノヤロー! 村に行くのにコレを隠すだけでどんだけ疲れるか・・・ エモ /! 誰か来る!? 神様 ・・・ お、やっとわしの食事が来たか 狐娘 ど、どうしよ・・・ どこかに隠れなきゃ・・・ [狐娘]木の右側に移動して座る 神様 ・・・隠れずとも、お参りとか言えばいいのに 要領の悪いやつじゃのぅ・・・ まぁ、いいか・・・ [神様]クローキングで消える [青年]舞台左から登場し、社のほうを向く 青年 稲荷山の神様・・・ どうやら九尾の狐が現れたようです この山を越えることがないよう我らをどうか護りたまえ [青年]舞台左に退場 [狐娘]木の陰から舞台中央へ 狐娘 ふぅ〜、びっくりした・・・ [神様]クロキン解除 神様 ・・・神様ねぇ〜 それにしても九尾の狐が現れたのか またやっかいなヤツが目覚めたものじゃ・・・ 狐娘 そういえば、村でもその話を聞いたよ それで村の警備を強化したとか そもそも九尾って伝説上なんでしょ? 本当にいるのかな・・・ 神様 ・・・信じる者がおるから実在することもある 伝説になるには何かしらの事情があると考えれば 居てもおかしくはなかろう? 用心はしたほうがいいじゃろうな 狐娘 うん、村が襲われると生活が不便になるからね ・・・って、やっぱり九尾の狐は存在するじゃないの! 神様 ・・・おぬし、気がつくのが遅いな そもそも最初から居る話で進めておったじゃろう 狐娘 ・・・うぐぐっ でもさっ 九尾の狐ってそんなに悪いヤツなの? 神様 ・・・悪いといえば悪いかもしれぬが 九尾の狐は、己の身を守るために人に 美女や幼子に化けては、争いに巻き込まれておってな 人伝に聞いた話だけでもかなりの数があるのじゃが 本当にぬしは知らんのか? 狐娘 知らな〜い 神様 妖狐となった狐は尻尾の本数でその力を誇示しておってな 九尾となった狐は、妖狐族で最高位と呼ばれておる 下僕の狐を操って村を襲うなんて造作もない・・・が・・・ [少し間を空ける] 神様 九尾のヤツが人間を恨んでいるとしても 村を襲うとは思えん ・・・ふむ 狐娘 ・・・本当に九尾の狐が出てきたらどうするのさ? あんたに何とかできるっていうの? 神様 ・・・まぁ 腹も減ったし夕餉にするかの〜 ちょうど供物の魚もあるしな! 狐娘 むぅ、なにやらはぐらかされた気がする 神様 ふくなふほも・・・ んぐっ! 少なくとも・・・ 人間よりは役に立つ存在じゃよ くっくっく・・・ エモ /くすくす [神様]社の中に入って待機 [狐娘]   〃   蝶でセーブポイントへ 頭装備を外す。 ■シーン3 狐と仲間たち [妖狐]舞台右から登場 [雑魚]動物系頭装備をして、登場できる人はご協力を! 妖狐 我々もいよいよ活動の時! 我ら動物を脅かす人間たちに鉄槌を! 伝説の九尾を封じ込めた殺生石のかけらは残りあとわずか 全て集まるまでに、少しでも人間たちに絶望を与えるのだ! さぁ、同士たちよ! 次の村へ出向こうぞ! [雑魚]動物関係の頭装備をして登場する。  >団長、シン、しゃな、カディン 雑魚 おぉ〜! ※物語に関係するアドリブ言いながら、舞台左に退場 妖狐 もうすぐだ・・・ もうすぐ我らの時代がやってくるのだ! 見ておれ・・・人間ども・・・ これからは動物たちの・・・ いや、狐が支配する時代になるのだ! ふははははは! (間をあける) ■シーン4 ばれた正体 [木の役]舞台中央より少し右側でチャット □□□□□□□□□ □□□□□□木□□ □□□□□□□□□ □□□□□□□□□ [青年]舞台右から入場し、木の右側でセリフ 青年 ふぅ〜、平和だな〜 本当に狐たちが襲ってくるのか? [狐娘]舞台左から登場 舞台左側を見ながら発言 狐娘 おじいさん、ありがとね うん、狐を見かけたらすぐに逃げるから 心配しないでね うん、じゃあね〜 [狐娘]舞台中央に移動しつつセリフ 狐娘 物知りじいちゃんなら九尾の伝承とか知っていると思ったのに・・・ ・・・とりあえず村の周辺に狐たちがいないかだけ確認しておくか あまりこの力を使いたくないんだけど・・・ エモ /キョロキョロ よし、周りには誰もいないな えいっ! [狐娘]黒いネコ耳か、ヒュッケ耳を装備    発光系アイテムを何度か使う 青年 エモ /ショック み、耳が頭に・・・ 狐娘 ・・・特に気配はないっと ・・・とりあえず、買い物だけして帰るかな [狐娘]頭装備を外して、舞台左に退場 [青年]木の陰から出て、舞台中央へ 青年 ・・・あれは動物の耳・・・だよな !・・・ まさか、彼女は九尾の狐の仲間!? どちらにしろ、村には出入りしているんだ 村のために何者なのかはっきりさせないと気がすまん・・・ [青年]舞台左に退場 ■シーン5 神様 [木の役]定位置に移動してチャット 神様へ登場の合図を行う □□□□□□□□□ □□□□□□木□□ □□□□□□□□□ □□□□□□□□□ [神様]社から登場 神様 ・・・どうやら雲行きが怪しくなってきたのぅ [狐娘]耳を装備して舞台左から登場 狐娘 ただいま〜 どうした? 神様 ・・・どうも妙な妖気を感じる これは九尾の・・・とは少し違うな 何者だ・・・ (間を空ける) 神様 ・・・! おぬし・・・何か失態を犯したのではないか? 狐娘 はぁ? どの口がそんな言いがかりを・・・ 神様 ・・・ 早くその耳を隠すことじゃな・・・ [神様]クローキングで隠れる 狐娘 あ、ちょ、ちょっと! ・・・な、なんなのよ! [青年]舞台左から登場 青年 はぁはぁ・・・ [狐娘]さん! 狐娘 エモ /! [狐娘]頭装備を外す 狐娘 な、なんでここに!? 青年 ・・・なんでって、逆に質問するよ なんでココにいるの? 狐娘 な、そ、・・・と、土地神様に・・・ お、お祈りに来たのよ 村をお守り下さいって・・・ 青年 ・・・そうか、お祈りか 狐娘 村が襲われたら大変だもの! ほら、村の人はいつもお祈りきているって聞いたから 私もお願いしようかなぁ〜って・・・ 青年 ・・・[狐娘]さん この社は村の伝承にある神様が住む神聖な場所 だから、村人は決して近づかないし 誰にも教えることはないんだよ それに・・・ 神様 エモ /… 青年 さっき村で君の姿を見た ・・・頭のアレは何だ? 君が・・・世間を騒がしている狐の仲間か? 狐娘 ・・・わ、わたしがぁぁぁぁ!? 青年 それとも俺たちが祀っている神なのか!? 答えによってはオレは・・・ 狐娘 ・・・ [狐娘][神様]上の文字が消えたら同時に発言する 神様 こんなバカ娘とわしを一緒にするでない! 狐娘 あんなヤツとボクを一緒にしないで! 青年 エモ /ショック な、なんだ・・・ どこから声が・・・ [神様]クロキン解除 神様 たわけが・・・ 青年 エモ /ショック 狐娘 バ、バカ! なんで現れるのよ! 神様 こんなバカ娘と同一視されて 黙っていられるほどわしの堪忍袋は頑丈ではない! 青年 な、な・・・ 神様 人間のオトコよ 驚いているところ悪いが・・・ おぬしたちが祀っているのはこのわしじゃ 金輪際、違えるでない! 青年 エモ /! 頭に耳が・・・! 神様 ん?んなにこの耳が珍しいか? それとも、ぬしらが危惧している妖狐に見えるか? 青年 ・・・ 神様 安心せい わしはたしかに狐じゃが・・・妖狐の類いとは違う 青年 エモ /汗かき そういわれても 信じろというほうが無理がある・・・ 狐娘 ・・・まぁ、そうよね 普通、人の姿に獣の耳があれば無理に決まってるわ 神様 ふむ・・・ ぬしよ・・・、あれはたしか今から15年ほど前じゃったか・・・ この辺で迷子になったのぅ 狐娘 と、突然何を言い出すんだ? 青年 ・・・!? 神様 この社で泣きながら真剣に祈っておったな 早く家に帰りたいと・・・ そのまま泣きつかれてこの場所で眠りおった 青年 あ・・! 神様 思い出したか? 青年 気づいたら家の前で寝ていた オレも当時はわけがわからなかったけど・・・ 神様 良かったの〜 わしに祈ったおかげじゃて 狐娘 ・・・ 神様 まぁ、それだけで信じろとはいわんが 世の中、不思議なことが多いほうが面白いじゃろう 青年 ・・・わかった 信じましょう 神様 今も昔も素直なヤツじゃな・・・ さて、狐たちが村々を襲っていることは知っておる この付近にただならぬ妖気を感じておるが どうやら九尾ではなさそうじゃ ふむ・・・そうじゃのぅ・・・ 明後日、もしくは数日の間に村を襲うじゃろう そこでぬしにいろいろと頼みたいことがある 青年 ・・・できることであれば 何でもするが・・・ 神様 ・・・ まず、おぬしは村に戻って皆に伝えるのじゃ 戸を閉めて、身を護るようにとな 青年 わかった [青年]舞台左に退場 神様 ぬしも一緒について行ってやれ ヘッポコな妖力でも何かの役にたつじゃろう 狐娘 ヘッポコいうな [青年]さん、ちょっと待ってよ [狐娘]舞台左に退場 神様 ・・・ さて、来客を出迎えてくるか・・・ [神様]蝶でセーブポイントへ [木の役]蝶でセーブポイントへ ■シーン6 妖狐 [木の役]定位置に移動してチャット 妖狐へ登場の合図を行う □□□□□□□□□ □木□□□□□□□ □□□□□□□□□ □□□□□□□□□ [妖狐]舞台右から登場 中央へ移動 妖狐 次はあの村だな くふふふ・・・ さて、どのように攻めようか・・・ [神様]頭の耳装備を外して、舞台左の木の陰から登場 神様 人間より優れていると自負する妖狐が 動物たちを操って人間を襲うなど・・・ なかなか楽しいことをするヤツよのぅ 妖狐 ・・・何者だ 神様 ん・・・ この山に住む者とでも行っておこうか 妖狐 人・・・ではないな 土地神の類か? まさか我らを退治しようとでも? 神様 退治なんて物騒なことをいうヤツじゃ ただ、おぬしに忠告にきただけじゃよ 妖狐 忠告だと? 神様 わしは争いは好まないのでな・・・ まぁ、あまりお痛をすると後悔するぞと言いにきただけじゃ 妖狐 ・・・いらぬ忠告だな 我らの住処を平然と破壊する人間たちに 己らの生活を破壊される苦しみを与えるだけだ 縄張りを侵すモノは狩る・・それが自然の摂理というものだろう それは土地を守るお前にも分かっているはず そして・・・ 九尾様が目覚めれば、それはさらに加速するだろうな 神様 ・・・ 妖狐 ・・・お前もこの自然を脅かす人間を懲らしめたいと思わないか? 神様 ・・・そうじゃな 山々が泣いておるのはわしとて気づいておる 妖狐 ・・・ 神様 じゃが・・・ わしならもっと手際よくやる 小物引き連れて優越感に浸るだけのぬしとは違ってな エモ /くすくす [神様]木の右側まで移動する 妖狐 土地神風情が・・・ 我らの邪魔をするなら容赦はしない 神様 エモ /… ・・・ぬしも成り上がりの「狐風情」ではないか 妖狐 くっ!我らを妖狐を愚弄するというのか! 神様 愚弄ではない、事実のを述べたまでじゃ 己の力量も知らず、ただ人に化けることしかできぬ四本程度じゃ ただの狐の化け物じゃ 妖狐を騙るなどあつかましいにもほどがある 妖狐 ば、化け物だと・・・ き、貴様・・・ 神様 さて、わしはぬしに忠告したぞ 次は顔を会わせたくないものじゃな 「神様」舞台左に退場 妖狐 お、おのれ・・・ このオレを"ただの"狐の化け物扱いしおって・・・ ただの土地神ごときがぁぁぁぁぁ! [妖狐]木に向かって攻撃スキル [木]毒ビンで倒れる 妖狐 くはははははっ・・・面白い・・・ 見ていろ・・・ オレの妖力を馬鹿にしたことを逆に後悔させてやる [妖狐]蝶で消える。 [木]リログ ■シーン7 妖狐と対決? [木]舞台左上に登場 [青年]舞台右から登場 [狐娘]耳装備を外して、舞台右から登場 狐娘 全員に連絡し終えたみたいね 青年 とりあえず村はこれで大丈夫かな? [神様]ポタで舞台上に登場する 神様 ふぅ・・・ 狐娘 い、いきなり空から落ちてこないでよ! あぁ〜、びっくりした・・・ 青年 どうしました!? 神様 いや・・・、今回の首謀者に会ってきた 狐娘 ちょ! 神様 ちょっと真相を確かめようと思ったんじゃが 少々火遊びをしすぎたようじゃ・・・ あは、あはははは・・・ 狐娘 あ、あんたはバカかっ!? 神様 まぁ、近いうちに現れるだろうから 村の衆を一箇所に避難させておいたほうがよかろう あとはわしが何とかする 狐娘 何とか・・・って、敵わないから帰ってきたんじゃないの? 神様 ・・・うるさいヤツじゃ わしの力はおぬしが一番身を持って知っておるじゃろうが! [妖狐]舞台右から登場 妖狐 ・・・見つけたぞ [3人]エモ /! 神様 ありゃりゃ、意外と早かったな・・・ やはり逆鱗に触れておったか 青年 ・・・! に、人間なのに尻尾が4本!? [妖狐]神様と2人の間にFWスクロール [青年・狐娘]炎に驚いて、舞台左端へ向かって移動する 妖狐 黙れ、小僧・・・ 青年 ひぃ! 神様 ・・・ 妖狐 オレの狐火は結構焼けるぜ 神様 ・・・ 顔をあわせたらただでは済まんとさっき言ったばかりじゃが 聞き分けのない仔には、少々お仕置きが必要かのぅ 妖狐 山に縛られた土地神ごときが・・・ 妖狐のオレを止められると本気で思っているのか [妖狐]FWのスクロール使用で神様の位置に使う 狐娘 あいつが妖狐なの? ふさふさな尻尾が4本もあるんじゃ勝ち目がないんじゃない! 同じ狐でもアイツ・・・尻尾すらないのに・・・ 神様 ぬしたちは隠れておれ そばに居ると火傷では済まんかもしれぬぞ 「青年・狐娘」舞台左にの木の影に隠れる [神様]耳を装備 神様 くっくっく・・・ ・・・青臭いヤツじゃのぅ そんな妖力で粋がりおって・・・ 妖狐 なんだと? ・・・! その耳・・・そうか・・・ 土地神などと偽りおって! まんまと騙されたぜ・・・お前も妖狐じゃないか はは〜ん、わかったぞ・・・ 1本程度の尾しか隠せぬ妖力しかないから オレの手柄を横取りして、九尾復活をもくろんでやがるな 低レベルの狐が強がりを言いやがって・・・ 神様 ・・・ やはり妖狐は力ばかり求めて世渡りする知恵が足りんな・・・ 伝説の九尾復活と人間への報復を狙っておるのはわかるが 玉藻前はそんなことを望んではおらんよ 妖狐 ・・・玉藻前!? 神様 ぬしが復活させようとしている伝説の九尾の名前じゃが まさか、名前を知らずに復活させよう・・・ な〜んて思っておるわけないじゃろうな? 妖狐 ・・・ 神様 はぁ〜 だから、妖狐はバカだと言ったんじゃ・・・ 妖狐 くそっ! オレより尾の少ない妖狐のメスごときがぁぁぁぁぁ! [妖狐]FWを神様の目の前に 神様 バカの一つ覚えの炎はぬるいのぅ 本当の狐火っていうのはこういうのを言うんじゃ・・・よ! [神様]FWのスクロール使用で妖狐の目の前に使う 妖狐 ふっ、ふははははっ! な〜にが本当の狐火だ こんな温度のどこかきつね・・・ [神様]妖狐の台詞をさえぎるように次の台詞を発言 神様 ・・・これがぬしレベルの狐火じゃよ 同じレベルじゃから熱かなかろう? 妖狐 なんだと・・・ 神様 ぬしは尻尾の数が力の差と思っているようじゃから教えてやろうかのぅ 尻尾九本が最高位というのは妖狐だけじゃ・・・ じゃが、神の使い姫となった我ら狐はのぅ 九尾を上回る神通力を持つことで徐々に尻尾の数が減っていくんじゃよ 妖狐 尻尾が・・・無くなるだと!? そんな話があってたまるかぁぁぁぁ!! [妖狐]FWのスクロールを3つ 神様 ・・・ ならば、とくと味わうことじゃな これが尻尾を全て無くしたわしの狐火じゃ [神様]FWを妖狐中心に置く 妖狐 ・・・くっ! 神様 わしの妖力をなめてもらっては困るのぅ ぬしとて妖狐を自負するなら この力の差が分からないでもあるまい・・・ それでもわしと一戦交えようと思うなら それなりの覚悟を決めてくることじゃな 妖狐 だまれ! ここで退いたら今までが全て水の泡だ! 負けてたまるかよ! 神様 ・・・ぬしは本当に聞き分けのない若者じゃ じゃが、わしに歯向かって来る奴は嫌いじゃないぞえ 僅少なりとも本気を出して相手をしてやるのが礼儀というもんじゃな [神様]白狐仮面を装備 妖狐 そんな仮面をつけて本気だと・・・ 神様 エモ /e9 ほれほれ、さっさとかかってこんか かかってこぬならこの石っころに封印して わしの社で祀ってやってもよいぞ? [神様]石を落とす 妖狐 エモ /怒り ふざけやがってぇぇぇぇ! [妖狐]1歩、神様との間をあけて、神に攻撃スキル [神様]避けるように移動 続いて、神様はFWで妖狐を攻撃 妖狐 ぐわっ! 神様 玉藻が復活したら伝えることじゃ あまり人を困らすでない・・・とな! [神様]上記台詞と同時にFWを妖狐に 妖狐 ・・・くそぉ、覚えていろ! [妖狐]蝶で消える [神様]仮面を外す 神様 ふぅ・・・ 終わったぞ、さっさと出てこんか 青年 神様、その仮面は・・・ 神様 あぁ〜、使い姫たちの正装といったところじゃ 久方ぶりに付けてみたが・・・ こいつは息苦しゅうてかなわんから好かん 狐娘 仮面をつけて戦うなんて冗談かと思ったじゃないか! 神様 そう怒るな 青年 ・・・昔、村のかんばつを救ったという白狐の少女は ・・・あなただったのか? 神様 ・・・ ・・・さぁ? わしはいつからあの社にいるのかすら覚えとりゃせんからのぅ わしか・・・はたまた別の姫か・・・ とにかく・・・ しばらくは狐たちも静かにしとるじゃろう 一件落着じゃな ■シーン8 神様の策略 狐娘 でも、あいつを逃がしたら九尾は復活するんでしょ それじゃヤヴァイんじゃないの? 神様 ・・・ん? まぁ、大丈夫じゃろう 青年 ・・・なんでですか? 最悪の妖狐なんでしょ? 神様 ・・・玉藻前はたしかに最悪かもしれぬが あくまでもそれはぬしら人間から見た一つの面、仮説にすぎんよ それに人間なら、これ以上は玉藻前のことは知らんほうがよい 狐娘 何でも知っている風な口ぶりじゃない 神様 ・・・ わしはアイツとは親しい仲でな ゆえに人間とは違うあいつの一面を知っておる ・・・狐と人、その越えられない壁がある以上 知らんほうがいいということじゃ 青年 ・・・改めて、あなたのすごさを知った気がする 神様 それに・・・もう何千年前か覚えとりゃせんが わしももとは九尾の妖狐じゃったからのぅ 狐娘 エモ /ショック 神様 まぁ、わしは神の使い姫となって神通力を極めたから 妖狐から空狐と呼ばれるようになったが 玉藻は人間と遊ぶのが本当に好きなヤツでな 問題が起きる度に姿を変えておったり 人間によって封印されておったりおったりしたから いまだ妖狐のままなんじゃ 青年 ・・・ということは、九尾が出てきても 何にも心配することなかったということか・・・ 神様 ・・・ 狐娘 な〜んだ! だったら、最初から「わしに任せておけ」って言ってくれたら こんなに不安にならなかったのにさ 神様 ・・・避けられるものなら避けたいということじゃ それに玉藻が襲ってくる可能性も想定の範囲内にある 青年 襲うって・・・ 神様 だいぶ長い間封印されておるからな それにわしの神通力は長くは持たん 全てお前に譲ってしまったからのぅ 狐娘 はぁ? そんなものボクは貰った覚えがないぞ・・・? 神様 ・・・覚えていないだけじゃよ まぁ、よい のぅ、人間の若いオトコよ・・・ 青年 あ、はい? 神様 妖狐退治の前におぬしは 何でも協力すると言ったのをわしは覚えておる 青年 ・・・あぁ、確かに 出来ることなら何でもって言ったけど 結局、村に注意を促すだけしか出来なかったな 神様 はっきりと申したな・・・ くっくっく・・・ それじゃ次の協力をしてもらうぞ! エモ /笑い 狐娘 ちょっと、何をさせるつもり!? 九尾問題は解決したじゃない! 青年 まぁまぁ オレに出来ることなら何でもしますが・・・ 神様 ふむ・・・簡単なことじゃ ぬしら、つがいになって子を育むのじゃ 狐娘 ・・・ 青年 ・・・ 神様 さっきも言ったがわしの神通力は全てぬしの体に宿してある ぬしがいるかぎり、わしは死ぬことはないが その力を繋げるためにも、ぬしは子を宿さねばならん ちょうど秘密を共有するオトコがそばにおるんじゃ さぁ、嫁に行って来い! 狐娘 ちょぉぉぉ! 簡単に嫁に行けっていうなぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ! 神様 ふはははははっ [神様]舞台右に退場 狐娘 おい、こら!待ちやがれぇ〜! [狐娘]舞台右に退場 青年 ・・・よ、嫁 え、オレの嫁は狐なのか・・・ [青年]ゆっくりゆっくり舞台右に退場 ■シーン9 狐の嫁入り [少年と少女]家から登場 少年 神様によって結ばされた二人は 数年後に子供を授かって、神様と4人で楽しく暮らしましたとさ おしまい・・・ っていう物語を書いたんだけど どうかな? 少女 そうね・・・ 伏線が多すぎて、ちょっと分かりづらいかも・・・ それに少し雑じゃない? 無茶な設定もあったし・・・ 少年 そっか・・・ 少女 でも、私は嫌いじゃないわ こういう出会いがあってもいいなって私は思うの 世の中は不思議なことが多いほうが楽しいしね 少年 だ、だよね! 少女 そういえば・・・ 題名って何なの? 少年 あ・・・、それがまだ決めてないんだ 良いのが思いつかなくて 少女 そうなの エモ /あはは ねぇ、私も一緒に考えてもいい? 少年 エモ /! う、うん! 少女 神様が狐の女の子に力を・・・ 九尾が村を・・・ う〜ん 少年 あ、雨が・・・ 少女 雨だぁ・・・ 少年 こんなにいい天気なのにね 少女 お天気雨ね あっ! エモ /! 洗濯物をお母さんに取り込んでって言われてたわ 急いで帰らなきゃ!!! 少年 僕も濡れて帰るとうるさいんだ〜 少女 それじゃまた今度ね! 少年 うん [少年・少女]エモ /パー で舞台両端へ移動しつつ 少女 あっ! 少年 !? [少女]少年のほうを向く 少女 この天気みたいに「狐の嫁入り」ってどうかな? 少年 エモ /あはは [少年・少女]エモ /パー [少女]舞台左へ退場   [少年]階段に座る [神様]ログイン or クローキングで指定位置へ    | 少 | □□□□□□狐□□ □□□□□□□□□ □□□□□□□□□ □□□□□□□□□ 神様 これがぬしの作戦かのぅ? ・・・結構可愛いムスメじゃな〜 少年 !? あ、静彗ちゃん 神様 ほれ、傘じゃ 雨が降りそうじゃったからのぅ 少年 迎えに来てくれたの? ありがとう ・・・作戦っていうわけじゃないけど 神様 ・・・ 少年 お母さんから受け継いだ神通力を維持するためにも この体を受け入れてくれる子を探さないとならないし [少年]耳を装備 神様 そうじゃな のう、ぬしよ その姿・・・嫌ではないのかのぅ? 少年 ・・・ボクは嫌いじゃないよ 静彗ちゃんの役に立つことが出来るし 狐火とかはうまく使えないけど・・・ この力は人や動物たちのために役立つと思うから 神様 おぬしの母に聞かせたい言葉じゃな この20年間、毎日あぶらあげを出せと言っているのに 豆腐とか大豆ばかり出しおって・・・ わしのために役立たないヤツじゃ [狐娘]舞台右から登場 狐娘 だ〜れが役に立たないって!? [少年]に変なことを吹き込まないでよね! そろそろ夕食だから帰っておいでよ ボク、もうお腹減っちゃったからさ〜 エモ /笑い 少年 は〜い! [狐娘]舞台右に退場 少年 お母さんはいつも静彗ちゃんには冷たいよね・・・ 神様 あやつは小さい頃からずっとわしに歯向かっておるんじゃ 本当にむかつく奴じゃよ・・・ エモ /笑い 少年 静彗ちゃん、何だか嬉しそう 神様 ん? そう見えるかのぅ? 少年 うん! さぁ、ご飯を食べに帰ろう〜 神様 あぁ、先に戻っておれ [少年]舞台右に退場 ■エピローグ 神様 楽しき時間というのはほんに短きモノ わしにとってこの20年は本当に楽しいものじゃった これからもずっと楽しむためにも [少年]には早くつがいを見つけてもらわねばな・・・ さて、夕食じゃったな 今日こそは油揚げを出してもらうぞ! まだまだわしはぬしらに世話にしてもらうのじゃからな〜 [神様]舞台右に退場 司会 以上で演劇専攻学科[劇団うたかた月夜]による演劇 [狐の嫁入り]を終了いたします。 なお、感想などありましたら劇団BBSへお願いいたします。 HPは『劇団うたかた月夜』で検索してください! お忘れ物のないよう、またごみはお持ち帰り下さいね ご清聴ありがとうございました。 終幕 -----------------------------