プレメッセンジャー 平成21年11月21日(土)公演予定 流れ台本 [メインキャラクター] トム    :ブラフマン(檻) イングリッド:もみ〜 アレックス :ありんちょ エリック  :夜姫(ありんちょ) メイベル  :静歌 ルナ・ユイ :琉菜(琉姫) ジェフ   :かりす(琉姫) ガラント  :柊 琉姫 [オリジナルキャラクター] パティシエ :飲子(静彗) シャナ   :静彗 ヒツギ   :檻 シン    :song of sin 語り    :待宵 [コンセプト] メッセンジャー1章と2章のダイジェストに近い物語。 台本の流れを組みつつ、アドリブを多様して話を進めて行って下さい。 [序幕] ▼語り 舞台左より登場し、舞台中央で語り始める 語り かつて、偉大なるメッセンジャー・・・ ウォーレス・テイラーは云いました 「我々が運ぶのは、手紙か?・・・小包か?・・・それは違う 我々が運び届けるのは、夢であり・・・希望であり・・・ この閉じられた世界に生きる人々の・・・ 想いそのものなのだ・・・」 彼の言葉は、多くのメッセンジャー達が心に刻んでいる・・・ なぜなら、 汚染された世界をその身一つ渡り歩くメッセンジャーにとって、 それは、誇り高きことだと知ったから・・・ ・・・ 『閉じられた世界』・・・ いつの頃からか、そう呼ばれるようになった世界では、 大気は汚染され、水は濁り、 人々は、保護区の中での生活を強いられている 保護区の外に出られるのは、生命維持のための装備をした者か、 『メッセンジャー』と呼ばれる、 特殊な能力を持つ選ばれた職業だけ・・・ 皆様、ごきげんよう 今宵もまた・・・彼らの物語を聞きにいらしたのですね ・・・よろしいでしょう さぁ、目を閉じて・・・ まずは思い出しましょうか・・・ あの日の出来事を・・・ ▼語り 舞台左下付近へ移動して待機 [1幕] エリックの憂鬱 ▼エリック 舞台左から登場し、舞台右よりで発言    エリック トム・・・今日でもう丸6年だ お前が村を出て行ってから・・・ それからというもの・・・ ハンナは畑を見に行くのが日課になっているよ いつかお前が帰ってくると信じてな・・・ 保護区の外へ出て、お前が生きているとは思えない それでも、俺も願っていたいよ トム・・・ お前が生きて帰ってくると・・・ ▼シン 舞台左から登場 舞台中央で発言開始 シン おぉ〜、やっぱりここにいたか 今日はトムのめいに・・・ エリック エモ( /! ) シン おっと、すまん・・・ エリック ・・・ シン しかし、トムがいなくなって6年間音沙汰なしだぜ エリック ・・・ シン お前らしくないぞ、エリック あの日だって・・・ エリック 黙れ! シン ・・・すまない、言い過ぎた エリック ・・・いや、俺も怒鳴って悪かった シン、少し一人にしてもらえないか・・・ シン ・・・ エリック、あとで一緒に飲もう エリック あぁ、あとで寄るよ ▼シン 舞台左へ退場 エリック ・・・なぁ、ユイ メッセンジャーってのは、そこまでしてやる価値があるのか? 俺は今でもずっと思っているよ・・・ お前たちがメッセンジャーじゃなければ こんな思いを2度も・・・ しないはずだと・・・ ▼エリック 舞台左に退場 ▼語り 舞台中央へ移動してから語る 語り 皆様・・・思い出されましたか・・・? 6年前のある日、少年トムは大好きなハンナの願いを届けるため おじいさんの形見であるリングを持って 保護区となっている村を出てしまったのです そしてトムは途中で行き倒れてしまいましたが 偶然にも通りかかった2人のメンセンジャー イングリッドとアレックスに助けられ 一命を取り留めたトムは、メッセンジャーに成るために 2人のもとで修行していました。 ▼トム 舞台左から登場 語り 街から街へ、村から村へ トムはメッセンジャーになるまでは村に戻らないと決め 6年間、彼らのあとをついていきながら旅をしていました ▼語り 定位置へ戻り、語り始める [2幕] トムの憂鬱 語り ここはある街 メッセンジャー見習いのトムはここで修行していました トム ふぅ〜、今日の修行はここまでにしようかな〜 ▼シャナ 舞台右より登場 シャナ ト〜ム〜く〜ん! トム ! シャナちゃん? よくここがわかったね シャナ はぁはぁ〜 街の人に聞きまわったらここで見たっていう人が・・・はぁはぁ トム 僕って、そんなに目立つかな・・・ シャナ 違う違う! ほら、メッセンジャーの人って珍しいから みんなすぐに覚えちゃうだけよ トム 僕はまだメッセンジャーじゃないけどな〜 シャナ 街の外から歩いてきたんだから トムくんは立派なメッセンジャーよ トム あははっ そういってもらえると嬉しいな シャナ 私も練習が終わったから またトム君の旅の話を聞きたくて急いで来ちゃった そういえば、いつまでこの街にいるの? トム ん〜 イングリッドさんたちの仕事が決まるまでかな この街から届けるものが集まり次第出発だと思うよ シャナ そっか・・・ ・・・ トム そういえば、シャナちゃんのほうはどうなの? シャナ 私? もうそろそろかな・・・ トム そっか・・・ 出来れば見てみたいな〜 シャナちゃんの初舞台・・・ シャナ 私もトムくんに見てもらいたいな・・・ トム ん?何? シャナ ううん ねぇ、今日もトムくんの旅の話を聞かせて! トム うん、いいよ! ▼イングリッド 舞台右から登場 イングリッド あ〜、いたいた〜 お〜い、トム〜 トム あ!イングリッドさん シャナ ・・・!? イングリッド おっと、これはお邪魔したかな? トム いや、大丈夫ですよ! どうしたんですか? イングリッド 次の街へ出発が決まったからね 早めに教えておこうと思って シャナ ! イングリッド あと10日くらいで目的地への集配物がまとまりそうだから トムも身の回りの片づけを始めておいてね トム 10日ですか わかりました イングリッド よろしく〜 さて、邪魔者はこれで〜 ▼イングリッド 舞台左に退場 シャナ ・・・あと10日でお別れなのね トム ・・・ 違うよ、シャナちゃん・・・ "まだ"10日もここに居られるんだよ シャナ トムくん・・・ トム いつもなら「明日出発!」とか言い出すからね シャナちゃんの初舞台が見れないのは残念だけど・・・ シャナ あっ、そうだわ! ちょっと私の演技を見せてあげる! トム えっ? ▼シャナ 何か1曲披露する トム シャナちゃん、すごいや! 歌も踊りもすごい綺麗だよ シャナ ありがとう、トム君 それじゃ私、練習に行ってくるね トム 僕も戻るから送っていくよ ▼2人、舞台左に退場 [3幕] メッセンジャーの憂鬱 ▼イングリッド 舞台右から登場 ▼アレックス イングリッドと同じように舞台左から中央へ イングリッド まったく近頃の子供たちは・・・ アレックス ん、どうした? イングリッド いや、何でもないよ ! そうそう、トムに伝えてきたよ 10日くらいで出発するってさ アレックス おいおい、出発は明後日じゃないか・・・ なんだって1週間も延ばしたんだ? イングリッド 野暮な事を言いなさんな アレックス はぁ? 俺たちはまだ行く場所がたくさんあるんだぜ 少しでも早く手紙を届けるのがメッセンジャーである俺たちの・・・ イングリッド アレックス! 偉大なるメッセンジャーであるウォーレス・テイラーは 私たちになんて言葉を残したっけ? アレックス なんだよ、急に・・・ えっと・・・ 我々が運ぶのは、手紙か?小包か? それは違う 我々が運び届けるのは、夢であり、希望であり、 この閉じられた世・・・ イングリッド は〜い、ストップ! アレックス はぁ? イングリッド 私はトムにメッセンジャーの先輩として伝言を届けてきた それと同時にトムと一緒にいた少女にも届けてきたのよ アレックス はぁ? 何を届けてきたっていうんだよ イングリッド メッセンジャーとして・・・夢や希望をね アレックス 意味がわからん・・・ イングリッド まぁ、そんなわけで・・・ トムにも青春を味わってもらおうじゃない アレックス まぁ、お前がそういうならしょうがない イングリッド さすがアレックスね! さっさと仕事してきますか〜 さっき8日後にこの街で劇団の公演があるって聞いたし! アレックス イングリッド・・・ お前、まさかそれを観たいから延ばしたんじゃ・・・ イングリッド ぎくっ・・・ さ、さぁ〜、さっさと荷物をまとめちゃおうか〜 アレックス ・・・まったく ▼2人 舞台左に退場 [4幕] エリックの憂鬱 part2 ▼エリック 舞台右から登場 語り こうしてトムが修行に明け暮れていた頃・・・ トムの生まれ故郷では・・・ エリック 今日もハンナはトムの畑に行ったか・・・ そろそろ収穫とか話していたな 今年もしばらくはニンジン料理に埋め尽くされるのか・・・ ▼シン 客席下にて発言し、客席を突っ切って舞台へ シン エリック〜 エリック おう、シン 飲みのお誘いか? シン 飲みの誘いでもあるんだが 今日はうちの畑でカボチャが採れてな かみさんがいろいろ料理を作ったから 食べに・・・というか飲みにこないか ハンナちゃんも一緒に エリック ・・・あ、あぁ おいしそうだな・・・ シン なんだ、エリック あまり乗り気じゃないみたいだな エリック いや、そういうわけじゃないんだ ・・・ハンナは予定があるとか言ってたから 俺一人で寄らせてもらうよ ちょうどうまい酒が出来上がったんだ シン お、それはいいな それじゃ帰ってかみさんに伝えてくるよ ▼シン お好きなほうへ退場 エリック カボチャか・・・ トムが毎日作ってたな・・・ よし、気を取り直して、うまい料理と酒を飲んでくるかな〜 ▼エリック お好きなほうへ退場 [5幕] メイベルの憂鬱 ▼メイベル 語り中に舞台右から入場、舞台の右寄りで座る 語り ここは『ウォーレスカンパニー』 偉大なるメッセンジャー『ウォーレス・テイラー』が創設し 現在はメイベル・テイラーが総帥となっています。 すべてのメッセンジャーがここから始まるといわれるほど 大きな企業であり、メッセンジャーを目指す者にとって 憧れの場所でもあります。 そんな社長室では・・・ メイベル ・・・zzz ▼ルナ 舞台左から登場 ルナ ・・・ルさま メイベル う、う・・・zzz ルナ ・・・イベルさま メイベル ・・・? ルナ メイベルさま? メイベル ・・・ん〜、なに? ルナ そろそろお茶の時間です 頭をはっきりさせる為に糖分をお摂りにならないと・・・ メイベル もうそんな時間なのね・・・ ▼パティシエ 舞台左から登場 パティシエ 失礼いたします お嬢様、お目覚めいかがですか? メイベル ・・・おはよう、ノン パティシエ おはようございます 本日のおめざは、街で流行りのスイーツをご用意いたしました メイベル ・・・流行りのスイーツ? ルナ 私も先日食べてみましたが 見た目は苦そうに見えるのに、ほんのり甘くて それでいてしつこくなく、食べた後は・・・ メイベル ・・・ルナ、その話、長くなりそう? ルナ あ・・・、申し訳ございません 手短にいいますと・・・ メイベル様にはちょっと甘さが足りないかと・・・ パティシエ ルナ様からそのように聞いておりましたので 私なりに趣向を凝らしてみました ぜひ、メイベル様に食べ比べていただきたいと思いまして お店で売られているものと 私が再現して、少々甘めにしたものをご用意いたしました ルナ 食べただけでそのお菓子を再現できるなんて さすがはノンさんですね パティシエ これもお嬢様のお口に合うお菓子を作るため・・・ それが私の仕事ですから メイベル それじゃいただくわ ルナ メイベル様、紅茶もどうぞ 本日は5種類の茶葉をブレンドしたものをご用意いたしました メイベル ・・・ パティシエ お嬢様、いかがでしょう メイベル ノンが作ったほうが美味しいわ そうね・・・、あと少し甘さが欲しいかしら パティシエ では、ハチミツで補ってみます メイベル 紅茶はちょうどいいわね ルナ、次のお茶の時間もこれがいいわ ルナ わかりました (ルナは動きながらエモ、メイベルは・・・エモで少し間を作る) パティシエ それではお嬢様、失礼致します。 ▼パティシエ 舞台左に退場 メイベル ・・・ ルナ メイベル様、本日のご予定ですが・・・ メイベル ・・・変な夢を見たわ ルナ は?夢・・・でございますか? メイベル えぇ、ウォーレスが出てきたのよ ルナ !・・・ 亡くなられたウォーレス様が・・・ メイベル もう見ることないと思っていたのに・・・ 忌々しい限りだわ・・・ ウォーレスがいなくなってからずっと探している 「オリジナルリング」も未だ見つかってない まったくどこに隠したのかしらね あれさえあれば・・・ ルナ 心中お察しいたします メイベル せっかく諜報部を立ち上げたというのに・・・ ・・・何て名前だったかしら・・・えっと・・・ガ・・・ ガ・・・ラ・・・ン・・・ そう、ガラポンさんも各地を回って 情報を集めてくれているというのに・・・ ルナ ・・・ ▼ガラント 舞台左から登場 ガラント 失礼致します メイベルさま、少々ご報告がございます メイベル ちょうどあなたの事を話していたところよ 何の報告かしら? えっと・・・ガランコさん ガラント ・・・ガラントでございます ルナ ・・・おしい! エモ( /汗かき ) ▼ガラント メイベルの近くでエモ メイベル わかったわ その件についてはこちらで何とかしておきましょう 下がっていいわ ガラント ありがとうございます では・・・ ▼ガラント 舞台左に退場 ルナ ・・・ メイベル はぁ、未だリングの行方はわかってないようね 夢の中でもウォーレスが嘲笑していたのが忌々しいわ あぁー!もう!! ルナ ・・・メイベル様 落ち着いてください メイベル そ、そうね・・・ 今は私がここの総帥 あとはオリジナルリングを見つけるだけ 見つかりさえすれば・・・ 失くしたモノがすべて私のものに・・・ ルナ そうですね メイベル様、茶器を片付けますね 次は90分後でよろしいでしょうか? メイベル 次は東洋のお茶がいいわね ルナ わかりました ご用意いたします メイベル お願いね さて・・・、シャワーでも浴びてこようかしら ▼2人、舞台右に退場 [6幕] ガラントの憂鬱 ※店長がアレックスを行った場合はガラント一人芝居 ▼ガラント 舞台右から登場 ガラント ・・・ウォーレスリング アレさえ見つかれば、カンパニーは私のものになるというのに くっくっく・・・まぁいい あの日以来、メイベルは私の意のままに動いてくれる・・・ カンパニーが我が手中にあるといっても過言ではないが しかし、これでは満足出来ないな やはりウォーレスリングを手に入れなくては・・・ しかし、メイベルめ・・・ なぜ、私の名前を覚えんのだ・・・ ▼ヒツギ 舞台右から登場 ヒツギ ガラント様 ただいま戻りました ガラント ヒツギか 長旅、ご苦労だったね ヒツギ いえ・・・ 距離こそ遠いですが、カンパニーの仕事自体は・・・ ガラント くっくっく・・・ お前も言うようになったじゃないか ヒツギ 恐れ入ります ところでガラント様、例の情報ですが・・・ 仕事で行く先々で尋ねまわってみましたが・・・ ガラント ・・・ ヒツギ やはり、めぼしい情報、目撃等もありませんでした ガラント ・・・なぜだ これだけ探してもなぜ見つからない! ヒツギ ・・・やはり5年以上前のことですから 記憶が薄れていることも考えられます ガラント 必ず誰かがリングを持っているはずなんだ! どれだけ私をコケすれば気が済むんだ、ウォーレスめ・・・ ヒツギ ガラント様、いずれ伺おうと思っていたのですが 必死に探しているそのウォーレスリングにはいったい何が・・・ ガラント ・・・ ヒツギ・・・ ウォーレスリングは社長であるメイベル様の大事な物 そしてカンパニーの象徴だ そのリングはメイベル様が持つにふさわしいのだよ 言っている意味、わかるな・・・ ヒツギ !・・・ わかりました・・・ メイベル社長のため、ひいてはカンパニーのために ウォーレスリングについて明日よりまた調査してまいります ガラント いや、せっかく戻ってきたんだ 今日はゆっくり休むがいい ヒツギ はい ・・・次の任務時には必ず情報をお持ちします 失礼します ▼ヒツギ 舞台右に退場 ガラント ・・・くっくっく 次があればいいけどね〜 ヒツギは真面目なんだが・・・ これは・・・そろそろ潮時ですかねぇ〜 ヒツギが何か嗅ぎ付ける前に手を打っておかねば・・・ さぁて・・・ そろそろメイベルから連絡が来る頃だ 私もたまには仕事でもしてくるか・・・ くっくっく・・・ ▼ガラント 舞台左に退場 [7幕] エリックの憂鬱 part3 ▼エリックとシン 舞台右から登場 語り トムの村ではエリックとシンが酔いつぶれていました。 シン なぁあ〜、えりっく〜 おぼえているかぁあ〜? エリック んあ? オレはなんっでも!おぼえているぞぉ〜 シン さすがだなぁ〜 おれはこうしてのんでいるときのきおくは まったくといっていいほどおぼえていないんだよぉお〜 エリック ぷはっ! そりゃおまえののみがたりないからだ〜 ほらぁ〜、もっとのめ〜 シン そういや〜、むかしはナカマうちでよくえんかいしてたなぁ〜 ジェフもユイもまだげんきでさぁ〜 エリック ・・・ジェフ・・・ユイ・・・ シン あの日いらい、エンカイらしいことはやらなくなったぁあ〜 2人が無事に帰ってきたらみんなで祝おうって〜 けっきょく帰ってこなかったなぁ〜 おっと・・・かわやいってくらぁ〜 ▼シン 舞台右に退場 エリック あの日・・・幼いトムを爺さんに預けて ユイはジェフ探しに行ったんだよな・・・ あの出来事がなければ・・・ 昔みたいに楽しめただろうな・・・ ▼エリック 回想シーン そのままで装備を昔風に ▼ユイ 舞台右から登場 ユイ あ、エリック! ここにいたのね エリック あ〜、なんか用か? ユイ 何か用か!?じゃない! 今日はジェフが隣町から戻ってくる日だから 出迎えようって言ったのはあなたじゃないの エリック おっと、そうだった お前たちはいつも一緒のイメージがあるから すっかり忘れてたよ ▼ジェフ 舞台右から登場 ジェフ おいおい、せっかく楽しみにして急いで帰ってきたのに ユイしかいなくて切なかったぞ、エリック・・・ エリック あぁ〜、もう帰ってきてたのか あ、あはは・・・ ジェフ 罰として、何かメシ食べさせてくれ ユイ ジェフったら・・・ エリック 出迎えなしの恨みが、食い物の恨みに変わったら大変だ さっそく宴会の準備でもするか! ジェフ おっしゃ! ちょうど隣町で干物をもらったんだ 今日はみんなで飲むか! ユイ ジェフ〜、お酒はほどほどに! エリック そんなこというなよ お前だって今日の為に料理をたくさん作っているんだろ! ユイ そ、それはお父さんが・・・ 作れって言うから・・・ エリック あいかわらずな爺さんだな〜 ところでジェフ しばらくはここで過ごせるんだろ? ジェフ あぁ〜、1ヶ月くらいは休暇をもらったからな メッセンジャーの仕事をしていると 帰ってこられるのも稀だからな〜 時々、こうした休みをくれるんだよ たまには義親孝行でもしないとな ユイ 義親不孝の間違いじゃない? ジェフってば、ぐ〜たらして いつもお父さんに「ぬあっ!」って怒られてるくせに ジェフ ユ、ユイ! エリック まぁ、いつものことだしな それじゃ、今夜はユイのご馳走を食べに行くとするか! ジェフ おいおい、オレが持ち帰った干物はいいのか? ユイ ひがまない、ひがまない! エリック 俺はもう少しここを整理してからいくよ ジェフ 先に行ってるぞ ユイ あ、エリック 来る時にシンのところでお酒買ってきてくれる? エリック あぁ、買って行くよ ついでにシン君も連れて行こうか あいつがいると宴会は盛り上がるぜ ユイ わかったわ それじゃシン君の分も用意しておくから よろしくね〜 ▼エリック 回想終了 そのままで装備を現代に エリック ブルーボトルに書かれた3人の友情の証は 10年経ってもまだ消えてはいない・・・ きっとどこかで2人はメッセンジャーとして 旅をしているに違いない そう思っていたい・・・ ▼シン 舞台右から登場 シン なにゃらきゅうににサムくなってきたな〜 そろそろおひらきにするか〜 エリック そうだな なぁ、シン・・・ シン ぬあぁ? エリック 最後にお前の宴会芸を見せてくれよ シン お〜、お〜け〜だ ▼シン スキルを思う存分使ってください エリック ※反応はアドリブでお願いします ▼2人 舞台左から退場 [8幕] トムの旅立ち ▼3人 舞台右から登場 トム いよいよ出発か〜 イングリッド あ、そうだ、トム トム はい? イングリッド 途中からトムは別行動ね トム ・・・はぁ? イングリッド 途中といってもずいぶん後だけどね 今のうちに心積もりしておいたほうがいいと思ってね トム はぁ・・・ で、僕はどこに向かえば・・・ イングリッド それは目的地が近くなったらね ここからだと・・・ たぶん数ヶ月以上かかると思うから トム そんなに遠くですか・・・ アレックス 遠いと思えば遠いが 近いと思えば近いぞ 要は気の持ちようだ 遠いと思っていたらメッセンジャーは務まらないぞ トム アレックスさん・・・ アレックス さぁ、明後日には出発するから 身支度を急いでしてこい トム はい! ▼トム 舞台右に退場 イングリッド かっこいいこと言うじゃない アレックス ・・・イングリッド 別行動の話はもっと後に話せばよかったんじゃないか? イングリッド あは、あはははは・・・ アレックス さて、俺たちも準備するか 配達物が結構あるからちょっと大変だぞ イングリッド は〜い ▼2人 舞台左に退場 ▼トム 舞台右から登場 トム もうこの街ともお別れか〜 早いもんだな・・・ ▼シャナ 舞台左から登場 シャナ トム君・・・ トム あ、シャナちゃん 昨日はおつかれさま〜 よかったよ、初舞台〜 シャナ あ、ありがとう ものすごい緊張したけど、トム君にも見てもらえたし・・・ あ、それで・・・ 明後日だよね・・・この街から出発するの・・・ トム えっ、うん だいぶ遠くへ行くみたいだよ シャナ 次に会えるのはいつだろうね トム いつだろうね・・・ でも、またきっと逢えると信じていれば 必ずまた来るよ シャナ トム君・・・ トム 僕はずっとメッセンジャーになりたいって思っていて ・・・6年かかったけど、ようやくなれる だから、また逢えるって信じてれば・・・ シャナ ・・・私は6年も待てないよ 私はトム君が好き・・・ トム ・・・ありがとう でも、僕はもうメッセンジャーだから 誰かが待っている手紙を届けに行かなきゃ シャナ そ、そうだよね ぐすっ・・・ でも、すっきりしたわ さぁ、トム君、また逢いましょう! トム うん、またね シャナ いってらっしゃい〜 ▼トム 手を振りながら舞台右に退場 シャナ さようなら・・・トム君・・・ ▼シャナ 舞台左に退場 語り それからいくつかの街を訪れ たくさんの手紙を届けていった3人・・・ ▼3人 舞台右から登場 トム はぁはぁ〜 だいぶ街から離れましたね イングリッド そうだね〜 よし、着いたよ 久々に来たな〜 トム イングリッドさんたちはいろいろな場所を旅しているんだから 見覚えがあってもおかしくないでしょ イングリッド あ、あったあった〜 ここには昔、メッセンジャーが書いた道標があって 私たちも書いたんだ〜 アレックス あ〜、あれか たしか・・・トムを拾う少し前だったな イングリッド そういうこと〜 さぁ、トム・・・ここから別行動だ トム こ、ここでですか!? イングリッド うん トム ぼ、僕はここからどこにいけば・・・ アレックス ここから10日ほど東に進んだところでお前を拾ったんだ つまり、お前の村が近いという証拠だろう トム ! イングリッド メッセンジャー最後の試験は自分の村にたどり着くこと! さぁ、いっておいで! トム イングリッドさん・・・ アレックス お前のメッセンジャー登録は俺たちが報告しておくさ カンパニーに一度戻らないといけないしな お前は俺たちが戻ってくるまで故郷を懐かしんで来いよ トム アレックスさん・・・ それじゃ行ってきます! ▼トム 舞台右に退場 イングリッド さ〜て、私たちも行きますか! アレックス あぁ、出発しよう イングリッド いざ、ウォーレスカンパニーへ! ▼2人 舞台左に退場 語り そして、トムは村に戻り、エリックやハンナたちに迎えられます。 なぜ7年間も生きていられたのか なぜメッセンジャーになれたのか 長かった7年間を全部説明するのは難しいですが トムは一生懸命村人たちに説明するのでした。 一方、イングリッドとアレックスはウォーレスカンパニーへ出向き トムをメッセンジャーとして登録することの報告をしていました トムがウォーレスリングらしき物を持っていることを知ったメイベルは アレックスを拘束し、イングリッドに奪ってくるように命令しました この先、ウォーレスリングを巡り、何が起きるのか・・・ メッセンジャー最終章へ続く・・・