「青空〜君が見た空をもう一度〜」Ver.0912 脚本:カディン 演出・編集:柊 琉姫 イラスト ちぐり 燐 <登場人物> ・アレス      →ルキ(騎士・クルセ) ・カイ       →かりす(クロークアサ) ・カイ(人間)   →かりす(ハイプリ) ・11幕のペットカイ →ブラフマー(アサ) ・ユリ       →ありんちょ(アコライト) ・ルーク      →シン(剣士→騎士) ・黒子さん     →静歌(ハイプリ) ・パステル     →琉菜(プリ) ・バスタ      →飲子(騎士) ・騎士団員1    →夜姫(アチャ) <小道具> ・毒ビン→ユリ ・花冠→ユリ ・トライデント→アレス ・デビ卵→カイ(アサ) ・孵化器(たくさん)→カイ(アサ) ・クリップ(テレポートスキル使えるもの) <序幕> 団長挨拶の後、シンさん(バード)の演奏「林檎」が流れます。 曲終了後に、語りを始めます。 ◆黒子 舞台中央で挨拶  終了後、語り位置へ 黒子 空を見上げることはありますか? 貴方が本当にキレイだと思った青い空を 最後に見たのはいつですか? この物語は・・・ 空を見上げることがなくなった青年と 青空を見たいと願いながらも叶うことのない少女      そして・・・ 初めて空を見ようとした魔物の物語です・・・ 【陽の光が差し込める騎士団長の部屋】 ◆アレス 舞台左から中央へ アレス 私の名はアレス ルーンミッドガルツ地方 セレテア騎士団隊長をやらせてもらっている まだなりたてで仕事も溜まる一方・・・ 一向に片付かない毎日さ   ←(エモ /笑い ) 仕事以外考える余裕もないよ・・・ −−−−−舞台中央で家の方を見る アレス ・・・ でも、時々思い出すんだ、君のことを・・・ そして、この空を見て想うんだ あの時・・・ 私がもっと早くあの場所にたどり着いていれば・・・と 君はこの空を見て、何を感じただろう…? ◆パステル 舞台左から登場 パステル たいちょー! 一昨日の旅宝石商人強盗事件の報告書は終わった!? アレス あぁ、さっき終わった (エモ /うんうん ) パステル んじゃ、春の新年会企画案をお願いしますね! (エモ /ハート ) アレス     …それも私がやるのか (エモ /汗 ) パステル    もちろん!         でも急ぎじゃないですよ〜 では! ◆パステル 舞台左に退場 アレス     ふぅ…         騎士団隊長の仕事というものは         本当に片付かないもんなのだな・・・ ◆アレス 舞台右へ退場 <第1幕> −−−−−黒子、語り位置で発言 黒子 遡ること3年前・・・ 場所【騎士団ルーンミッドガルツ ゲフェン地区担当グループ寮】 −−−−−語り位置へ ◆パステル、バスタの順に右から登場  舞台中央でパステルが振り返る パステル 聞いた?リーダーのこと… バスタ 20回目の昇進試験おちたことぉ〜?? パステル かなりへこんでるみたい・・・ そりゃそうよ 騎士の優秀な家系で未だ出世できてないのってリーダーだけだし バスタ そういえば… あのカタブツ面、帰ってこないね〜 パステル (エモ /… )        まさか・・・ショックで変なコト考えてない・・・よね・・・? −−−−−2人とも(エモ /汗 ) バスタ さ、探しに行きましょか・・・ パステル もぉー!! 部下に心配かけてどーすんのよぉ〜! ◆2人 舞台右に退場     ◆アレス 舞台上部左から登場し、一歩ずつ右へ移動し  舞台中央へ行ったら発言 (図 参照) ★→→→↓□□□□ □□□□↓□□□□ □□□□★□□□□ □□□□□□□□□ アレス はぁ・・・ 私には素質がないというのか (エモ /… ) あいつらに合わす顔がない・・・な −−−−−少し間をあける アレス ・・・おや いつのまにかゲフェンの近くまで歩いてたのか・・・ −−−−−アレス 座り込む。デビルチは舞台右側から左側へ移動 アレス ・・・ん? (エモ /? ) −−−−−座ったまま振り返る  デビルチは(エモ /! )をだす。 アレス   ・・・ なんでこんなところにデビルチが・・・ −−−−−5秒ほど沈黙  アレス、デビルチから視線外し (エモ /e14 ) カイ 珍しい奴だな・・・ 我を見て無視する人間がいるとは・・・ アレス お前こそ人を見て襲ってこないとは珍しい ・・・人が怖いか? カイ (エモ /ショック ) 失敬な! 誰が貴様ごときに!! アレス はいはい・・・ なんでもいいからほっといてくれ −−−−−カイに背を向ける カイ なんだ人間 嫌なことでもあったか (エモ /くすくす ) 人間は感情に左右されやすい どうだ、取引をせぬか? 死後の命を我に差し出すならなんでも叶えてや・・・ アレス 断る!    ←間いれず即答 カイ ・・・判断が早いな (エモ /汗 ) だめならしょうがない −−−−−アレス デビルチの方を向く アレス 意外とあっさりだな・・・ だいたい取引で私の命をとったところで 何の得があるんだ? カイ 取引の数だけ我は強くなれる・・・ バフォメットになれるのも夢ではない! (エモ/ふん) アレス つまり昇格、ね あれ? デビルチくん・・・ ひとつ聞くけど カイ (エモ /? ) アレス バフォメットJrが成長すると バフォメットになるんじゃ・・・ カイ (エモ /ショック ) そ、それはだな・・・ その進化こそ間違いで・・・  (エモ /汗かき ) そ、そうだ 我の進化系こそ! ドッペルゲンガー! アレス いや、無理でしょ・・・ 人間な姿だし カイ ダークロード!!! アレス いや、もっと無理 カイ エンジェリング! アレス そもそも悪魔じゃない・・・ カイ (エモ /… ) ぬああ・・・我の成長後の姿は一体・・・!? アレス ふ、憎めないやつだな ◆ユリ 舞台右上から登場 カイより右側にいること         一歩、一歩じくざくに進みながら発言 ユリ カーーイーー! カイ ば、馬鹿! こっちにくるな!! −−−−−ユリが足をとめる ユリ (エモ /? ) だって、カイの声がこっちからしたんだもん 途中でいなくなると不安だよ アレス ・・・この娘は? それに、カイって・・・ カイ ・・・俺の名だ ユリ (エモ /! ) ・・・カイ?他に誰かいるの? カイ 大丈夫、害を与える者ではなさそうだ アレス ・・・害? ユリ (エモ /うんうん ) そっかぁ、よかった〜 アレス 私の方が怖がられるなんて心外だな ・・・ん? −−−−−アレス、ゆっくりユリに近づく アレス エモ( パー )を何回か もしかして・・・ 彼女、なにも見えてないのか? ユリ あ、うん・・・ 物心ついたころから目がみえないの アレス じゃあカイが何者かも知らないのか? ユリ カイ? 知ってるよ! カイ ・・・ほんとうかよ(エモ /e27 ) ユリ 大切なお友達! アレス ・・・ カイ 絶対質問の意味わかってないだろう、オマエ コホン、人間よ 気が変わったらいつでも魂の取引に応じようぞ・・・ ユリ、行くぞ・・・ ◆デビルチ 舞台右へ動く アレス ま、まて! カイ もう取引しようというのかい? アレス その娘をどこへ連れて行く!? 誘拐まで見逃すわけには断じていかん! ユリ 誘拐? (エモ /キョロキョロ ) 違うよ? カイ (エモ /ショック ) (エモ /e32 )  ←以降ユリのせりふ中は常に出す ユリ カイは助けてくれたの ひとりぼっちだった私を アレス ・・・助けた? ユリ 厄介者扱いされてた私を受け入れてくれたのがカイなの アレス ・・・そうなのか? カイ 勝手についてきただけだろ! ユリ いいじゃない カイと一緒にいると楽しいんだから アレス ふっ 面白いな、おまえ達 そうか・・・友達・・・か  なら、その娘に免じて今回は見逃してやるよ カイ ちっ、助けられたなんて思わないからな! ほら、行くぞ! ユリ そうだ、お兄さんならまたココに来ていいよ! カイ ば、ばか・・・!(エモ /ショック ) なんてことを! アレス く・・・あははは ありがとうな、ユリ ◆ユリ、デビルチ 舞台右に退場 アレス 微笑ましいな・・・ 人が魔物を友達だと思って仲良くしているとは     こんなに笑ったのも、もう何年ぶりだ・・・ ・・・せっかくここまで来たんだ ゲフェンに寄って行くか −−−−−アレス、舞台左に退出 <第2幕> 黒子 【翌日の夕方・・・ゲフェン城壁前】 ◆アレス 舞台下へ登場 アレス 今にして思えば・・・ 昨日はすっかり気を許していたよ ◆カイとユリ 舞台右から登場し、舞台中央でエモケンカ中 アレス 市民を守るべき立場にいる騎士の私が 魔物と一緒にいてもいいなどと・・・ どうにかあの娘を説得して・・・ ん・・・?あれは・・・ カイとユリか? ◆アレス 舞台右袖で待機 カイ なんで俺サマが自由な夜の時まで お前と一緒にいなきゃいけないんだっつ〜の! ユリ なによ! ユリいなくても寂しくないってワケっ!? カイ いないほうがせいせいするさ! ほらっ、さっさとその壁つたって帰りな! ユリ いーだ! カイなんてもう知らないんだから!     ◆ユリ、舞台上部(家側)に沿って舞台左へ退出 ◆アレス ユリが舞台から退場したら登場 アレス ・・・お前 カイ (エモ /ショック ) な、なんだ貴様!突然に・・・! アレス 素直じゃないな〜 大事に想ってなきゃ・・・ 無事に街へ入るまで見送ったりしないだろ? カイ (エモ /… ) アレス カイ・・・? ◆デビルチ、出来る限り舞台中央へ移動させる。  アレス、デビルチのいる場所近くに座る 黒子 【湖畔―森の動物達が寝静まる夕の刻】 アレス いつも暗くなる前に彼女を街に帰すのか? カイ あぁ、狩りの邪魔だからな! アレス いくら平和な森でも夜は危険ってことか カイ 勝手に解釈するでない! アレス ほっんと素直じゃないな・・・(エモ /汗 ) カイ あの・・・だな、人間よ・・・ た、頼みがある アレス ほほ〜、悪魔のお前が人間に頼みとはねぇ〜 何だね? カイ その、だな・・・ あいつの・・・ユリの様子を探ってはきてくれぬか? 今日は妙に帰るのを渋ってたのだ・・・ 無理やり帰したら、今までにない怒り方をしやがって・・・ アレス 明日きてくれないかも・・・って意味で心配? カイ な!(エモ /ショック ) アレス く、あははは・・・ ハイハイわかったわかった 行ってやるよ カイ (エモ /e27 ) オマエ、ヤな奴だろ・・・ アレス ふっ、こんな親切な男、なかなかいないぞ?(エモ /くすくす ) それじゃ行ってくる ◆アレス 左に退場 そして次の登場に合わせて右へ カイ ・・・済まぬ ◆デビルチ、右に退場 黒子 【場所―ゲフェン孤児施設前】 ◆アレス、右上から登場。セリフを言いながら舞台左下へ立つ □□□□□□□□□ パ□□□□□□□□ □□ア□□□□□□ □□□□□□□□□ アレス 最初は引き離すつもりで行ったが 彼らをみてると助けてやりたくなるな なぜだろうな・・・ ◆パステル 舞台左から登場 パステル (エモ /! ) あれ、リーダー? 何でココに? アレス パステルこそ仕事かい? パステル えぇ、ここのコに用があって ◆ユリ 舞台右から登場 パステル あ、ユリちゃん・・・! アレス ユリ・・・? ユリ その声・・・  ←セリフのあとに首だけ動かす あの時のお兄さんとパステルお姉さんの声だ! パステル え?お兄さんって・・・ リーダー知り合いだったの? アレス あ、あぁ・・・ 以前ちょっとだけ話したことが・・・ ユリ どうしたの? −−−−−アレス ユリに近づいてから話す アレス さっき、カイと君の姿が見えたから気になってね ユリ ・・・ あのね、カイとケンカしちゃったの でもね、心配してくれてたんだと思う 明日謝りにいかなきゃ アレス そうか それを聞いたらあいつもほっとす・・・ あ、いや・・・こっちの話 パステル な〜んか私はお邪魔みたいね ちょっとそこのカフェでも行ってくるよ〜 アレス あ、すまない・・・パステル ユリ いってらっしゃい〜 ◆パステル 舞台右に退場 ユリ おねえさんはね 週に3回だけ決まった日に来てくれるの ユリには身寄りいないから でも、その日はカイのところいけないからすごい退屈なの アレス カイと一緒にいるほうが楽しいか ユリ うん!(エモ /うんうん ) カイはね、ユリが外に抜け出せる日には いつも壁の近くで待っててくれるのよ アレス へぇ〜、あいつがねぇ〜 ユリ (エモ /! ) あ、そうだ 明日あのおねえさんいるからいけないんだった・・・ お兄さん、カイにごめんねって言っておいてくれる? −−−−−パステル、右袖ちょっと見えるあたりで待機 アレス わかった ユリ ありがと! じゃあ私は家に帰るね ◆ユリ 一歩づつ舞台左に退出 アレス 転ぶんじゃないぞ ◆パステル それをみて、ゆっくりとアレスの背後へ パステル ・・・ロリコン? アレス エモ( /ショック ) い、いつからそこにいたんだよ パステル さっき戻ってきたとこよ〜 それより、驚いたよ〜 あの娘、ちゃんと笑えるのね 知ってると思うけど、彼女は盲目でしょ そのせいでこの街であるレッテルを張られてしまったの アレス レッテル? パステル 「・・・イラナイ子」 アレス ・・・ パステル 私が出会った時はずっと下を向いてたのよ 人生をあきらめたような感じでね かなりの虐めに耐えてきたような・・・ 騎士団に届いたこの依頼も このコの世話を誰もしないから何とかしてほしい・・・ そういう匿名の依頼だったのよ 彼女は一生誰かの助けを借りないと生きていけないもの アレス 見えないということだけで厄介者扱いか・・・ パステル 私がしてあげられるのは 彼女を支えてくれる誰かが現れるまで 守ってあげることくらいだわ アレス ・・・ パステル ちょっとユリちゃんの家に行って来るわ アレス あぁ、よろしくな ◆パステルは左に アレスは舞台右に退場 <第3幕> 黒子    【数日後の湖畔――昼の刻】 ◆アレス→デビルチ→ユリの順番で、舞台右から登場      アレスはどこかで座る。 アレス はぁ・・・ カイ ・・・なんだ、アレス また昇進試験に落ちたのか ユリ お兄さん、あきらめちゃだめ! できるよ、ぜったい! カイ ユリ・・・ 気休めにしかならんこと言ったってダメだ 今のこいつには無理だぜ、無駄ムダ〜 −−−−−アレス、デビルチの方を向く アレス なんだと!!(エモ /怒り ) カイ 家系だの立場だのに捕らわれすぎなんだよ! 絶対にならなきゃいけないって思い込んでるうちは お前は一生昇進なんて出来やしないね アレス (エモ /! ) ◆デビルチ アレスのいる方向とは逆に動かす カイ 少し肩の力を抜けばいい・・・     なりたいと強く思えないことなど 例え手に入れたとしても空しいだけだぞ アレス ・・・ ユリ カイの言っていること難しいよ(エモ /汗かき ) カイ まぁ、無駄に試験受けて落ちまくって せいぜいガンバルんだな、ケケケッ(エモ /くすくす ) ユリ カイ! ◆デビルチとユリ 舞台右に退場 アレス 肩の力を抜く・・・か ◆アレス 舞台右に退場 <第4幕> 黒子    【あくる日の夜の湖畔】 ◆デビルチ→アレスの順で舞台右から登場  真ん中に移動してから、アレスはデビルチの近くに座る アレス へぇ・・・それであの娘に興味をもったのか カイ ・・・初めてだった 敵意のない自分に向けられた声 なにかを求めてるわけでもない 理解できなくて知りたくなったんだ 一体なにをたくらんでいるんだろうって アレス 一緒にいて居心地がいい・・・ きっと単純なことさ カイ そっか・・・ 不思議だな ユリも私も「孤独」の中で生きてきた だから惹かれあうのかもしれない アレス かもな さて、長居したな そろそろ私もいくよ ◆アレス、立ち上がる アレス あんまり遅いと逆に団員に心配されて この場所に来られてもまずいしな カイ ・・・心配されるっていいもんだな −−−−−アレス、いこうとしてた足をとめカイの方に振り返る アレス ・・・また来る ◆アレス、左に退場      見送った後、デビルチは右に退場 <第5幕> 黒子    【場所は騎士団渡り廊下】        ◆アレス 舞台左から歩いてくる      舞台右から エモ /! をしたルークが走ってくる        ルーク リーダー! あんまりにも遅いんで心配したんッスよ! どこまで見回りいってたんです? アレス ちょっと気になっていた調査があってな ルーク さすが熱心ッスね! ◆ルーク 観客の方を向き、一歩踏み出る ルーク そおっスよね! 我らは魔のはこびるこの世界を一刻も早く一掃して 平和を取り戻さなきゃいけないッスからね! アレス あのなぁ、ルーク・・・(エモ /あの ) すべての魔物が悪とは限らないんだぞ ルーク 何を言ってるッスか! 悪ッスよ!       あいつらは一瞬で俺の家族を消し去っちまったんだ・・・ だから俺はあいつらを排除するために騎士に志願したんです! これ以上、俺みたいな人を出さないために! アレス 言っていることもわかるが・・・ もうすこし冷静になれ ポリンが見えるたび仇とばかり切りかかっていくお前を見ると どうかしていると思うぞ・・・ ルーク (エモ /… ) 魔物は・・・ 生きてるだけで罪なんです・・・ あんな奴らはいないほうがいい・・・ アレス ・・・ ルーク 俺、もっと訓練してきます! では! ◆ルーク 舞台右へ走り去る ◆アレス 観客に語りかけるようにMC アレス ・・・わからなくなった 私も昔はルークと同じように魔物は悪だと思っていた 騎士団にやってくる若者の動機は ルークのような子達が多い 彼らの経歴を見るたび 私も魔物に対して憎しみを覚えるようになっていた あいつに出会うまでは・・・ 本当に・・・ 彼らはすべて悪といえるのだろうか・・・? カイ・・・ 君はどっちなんだい・・・ ◆アレス 舞台右に退場 <第6幕> 黒子    【場所は湖畔】 ◆アレス 舞台左から登場 アレス お〜い、差し入れだぞ? ん・・・どうした? ◆デビルチ 舞台右から登場 カイ あぁ、今日も曇りだなぁって思って アレス 最近晴れた空をみていないな カイ ユリがいってたんだ 一度だけ目が見えた瞬間があって・・・ その時見た雲ひとつない青空が とてもきれいだったって・・・ 黄金色と思っていた空が 一面真っ青だったと・・・ 俺も見てみたいよ ユリの見た雲ひとつない青空・・・ アレス カイ・・・ カイ ところでさっきから何か臭うが・・・ なんだこれは? アレス ・・・何って サンドイッチだ カイ サ・・・サンド? アレス ユリのいない日は草しか食ってないんだろ? カイ パンが黒いぞ? アレス ・・・本を読んでたんだ そしたら少し焦がしてな・・・(エモ /e5 ) けど団員全員、涙流しながら食べてくれたから おいしさは保証付き(エモ /最高 ) カイ     (エモ /… )x3 まずいわあああ!あほおおおう! アレス    (エモ /ショック ) あぁ〜!何をする! カイ 食材をそのまま持ってこい! お前は手を加えるな!あほう! 草のほうがまだうまいぞ!! アレス なんだと!? 真心をこめてつくった料理を・・・! カイ 真心で美味しくなるか!ばか者! まずいものはまずいんじゃああ! なんでこんな簡単な素材の組み合わせで こうもまずくできるんだぁ!? アレス いいたいことをいいやがって・・・ そこに直れぇええ! ◆デビルチ 舞台左に退場  アレス 追うように退場 黒子 【翌日・・・】 ◆アレス、舞台左からあらわれる アレス さすがにまずかったかなぁ・・・ まさか団員全員食中毒とは 料理を甘くみすぎたな、私も(エモ /あの ) まぁ、カイは魔物だから影響はないと思うが・・・ お詫びにポリン饅頭を持って行くか ◆アレス 舞台右に退場 黒子 【ゲフェン湖畔】 ◆デビルチとユリ 舞台左から登場  デビルチを出来る限り舞台左側において、ユリは  近くにいること。 ユリ     ほら、上手にできてる?        お花の冠!        カイにあげるね!        わぁ〜いい匂いだね!  ←カイの横で座り込む        カイからお花の匂いがするよ!(エモ /ハート ) カイ     ・・・ ◆アレス 舞台右に登場。  中央より右寄りにまで移動 □□□□□□□□□ □□ユ□□□□□□ □デ□□□□ア□□ □□□□□□□□□ アレス    ・・・そうか        お前はその娘を好いているのだな        その気持ちに気づいて戸惑っているみたいだが・・・ −−−−−観客に向く アレス わかるよ        お前がどれほどあの娘を想っているか ユリがどれだけカイに救われ 笑顔で日々を過ごせるようになったか・・・ ユリ あはは(エモ /笑い ) ←立ったり座ったり カイ あ、こら! 急に立ち上げるな!危ない・・・って(エモ /e32 ) ユリ こっちへおいで〜 ◆ユリ 舞台左へ退場し、カイも追っていく。 アレス ・・・神よ これからも彼らをそっとしてやってください ◆アレス 舞台右に退場 <第7幕> 黒子 【騎士団室内】 ◆アレス→ルークの順で舞台右から登場  アレスが中央あたりへ行ったら会話 ルーク ずっと気になってたんスけど・・・ どうしてここだけ巡回しないんッスか? 俺らのグループ担当地区でしょう? アレス (エモ /あの ) この土地は街に近いだろう? 大した危険もないと私が判断したからだよ さぁ、そろそろ休憩時間は終わりだな ◆舞台右下から騎士団員1が勢いよく飛び出す 騎士団員1 大変だぁああああ! アレス どうした? 騎士団員1 大変です、リーダー! ゲフェンフィールド00地区で枝テロです!! ◆ルーク、アレス同時に(エモ /! ) アレス  なんだって・・・? ゲフェンフィールド00地区といったら・・・ ルーク さっき話してた場所じゃないッスか! アレス (よりによって・・・!) く・・・今向かう! ルーク 俺も行きます! アレス 駄目だ、ここにいて鍛練してろ! おまえにはまだ早い! ルーク 大丈夫です! 足手まといにはなりません! アレス そういう問題じゃない! お前は・・・ とにかくお前はここにいろ! ルーク 嫌です! 大量の魔物が街の近くに出現したと聞いて じっとできるわけがありません! アレス (違う、私が案じてるのは・・・) とにかく、お前はここに残るんだ! (カイ・・・ユリ!無事でいてくれ・・・) 急ぐぞ! −−−−−アレスと団員1は舞台右に ルーク ・・・俺だって街を守る騎士団の一員だ・・・ −−−−−ルークは二人を追って舞台右へ <第8幕> 黒子 【ゲフェンフィールド00地区・・・枝テロ現場付近】 ◆バスタ 舞台左から登場し、舞台中央へ          戦闘態勢、時々スキルなどをして交戦演出 ◆アレスと団員1 舞台左から登場 アレス バスタ!状況は・・・ く、これはひどい バスタ 見ての通りだよ かなり大規模なテロってことかしら 犯人は恐らく『反魔術派聖ソディユ団』だ 犯行に及んだと思われる一味のロードナイトが 核の部分で倒れていたのを発見した ◆ルーク 左から遅れて登場し、左側で待機      会話中に何かに反応し、エモ/! バスタ だいぶ鎮圧はできたけど・・・ まだ奥にもいるだろうね ルーク 魔物め・・・! ◆パステル 舞台右から登場 パステル    リーダー! アレス パステル、どうした パステル ユリちゃんがどこにもいないのよ!  (エモ /汗かき ) アレス (エモ /! ) なんだって・・・! パステル 施設の人の話によると 私がくる日以外は姿を消していたって・・・ 隠れてるだけならいいのだけれど もし、もし外に出てたりしたら・・・ アレス ・・・パステル! ハエの羽をたくさんくれ! バスタ ひとりで探しにいくつもり? 歩き回れるほどまだ安全じゃないよ!? アレス いいから! ルーク 待ってください! アレス ルーク!お前はここにいるんだ! バスタ、パステル ルークを安全な場所に バスタ     あぁ、わかったわ アレス     頼む         間に合ってくれ・・・         ↑アレス 蝶を使って戻る パステル    さぁルーク、いくわよ ルーク     (エモ /… ) ◆3人 舞台右に退場 <第9幕> 黒子     【湖畔付近】 ◆アレス 舞台下あたりで発言 アレス どこだ、ユリ・・・カイ・・・ ◆アレス 舞台左へ移動 アレス カ〜イ!ユリ〜! これは・・・ ◆デビルチの装備品をアレス落とす  そして、それを拾う アレス これは、カイの槍・・・ ・・・引きずったような跡・・・ そしてこれは血か? この洞窟の中に続いているな・・・ ◆アレス 舞台右に退出 黒子     【洞窟内】 ◆ユリ 舞台右から登場 ユリ ・・・カ、カイ −−−−−ユリ、舞台左よりで毒ビン ◆アレス 舞台左から登場 アレス     ユリ!! 大丈夫か!? ユリ お、お兄さん・・・? カ、カイ・・・ ◆デビルチ 舞台右から登場し、舞台中央へ  ルーク 舞台右からデビルチを追うように登場 アレス ・・・うそだろう ルーク この、魔物がぁぁぁ!!! ◆ルーク アロエベラ使用 アレス ルーク! な・・・なぜここに! 待て、ルーク!!! ルーク うわぁぁぁぁぁ! ◆ルーク マグナムブレイクで攻撃 カイ うぐっ アレス くそっ! 逆上して聞こえてないのか!!! 許せよ!ルーク! ◆アレス ルークに武器無しのMB ルーク ぐふっ! ←2歩下がって座る アレス カイ!!!!! −−−−−カイに駆け寄り、かがむ アレス カイ・・・ッ ・・・くそ、体温がどんどん消えていく 死ぬな、カイ! ヒール!        (エモ /! ) 悪魔だから聖属性魔法は酷い苦痛に苛まれるかもしれないが・・・ とりあえず今は耐えてくれ! 小言ならあとでいくらでも聞いてやるから!         ヒール!                ヒール、ヒール、ヒール!!!!!! ルーク     はぁはぁ いたた・・・くそ、あの魔物め・・・ !? リーダー! 何してるんっスか!! なんで魔物なんかに! その魔物は少女を殺そうとしたんですよ・・・ ◆立ち上がり一歩ふみでるルーク アレス     黙れ、ルーク! ルーク     っ!  ←一歩引く アレス     死ぬな、カイ・・・         こんな悲しい終わり方をさせてたまるか! ◆舞台下の右側からバスタ、続いてパステル登場 バスタ     ルーク、どこだ! パステル    世話やかすんだから・・・ ◆バスタ、ユリ 舞台左へ移動 パステル エモ( /! )       ユリちゃん・・・!! −−−−−パステル ユリの近くへ バスタ リーダー!? アレス ヒール!ヒール!      バスタ、ルークに詰め寄る バスタ おい、ルーク 説明しろ、何があった! 何でリーダーは魔物にヒールをしているんだ! ◆ルーク どりどりして首を振る ルーク     俺・・・俺・・・!         なにも・・・悪くない・・・         悪いはずがない! ただ、俺は魔物から少女を・・・ バスタ     ・・・ルーク アレス     ヒール・・・!くそ         傷は癒えているのに体温が・・・もどら・・・ない・・・! バスタ リーダー・・・ その魔物は・・・? アレス    (エモ /… ) ユリといつも一緒にいた魔物だ・・・ 魔物なのに・・・人間を守って・・・ こいつは・・・ こいつはどんな気持ちで ユリが目覚めるのを待っていたのだろう テロから彼女を守りきって 小さい体で安全な場所につれてきて・・・ 彼女が無事で・・・呼吸しているのを見て どれだけ安堵したことだろう バスタ (エモ /… ) 魔物が、守った? 人間を・・・? ルーク !・・・ アレス あとは目覚めるのを待つだけだったはずだ こいつはどんな想いで どんな顔をして 娘を見守っていたのだろう・・・ ルーク ・・・ パステル ユリちゃんは大丈夫・・・ 気絶してるだけだわ 怪我もそんなに酷くないよ アレス カイ、聞いたか!? ユリは無事だぞ     ユリにはお前が必要なんだ お前じゃなきゃ駄目なんだよ カイ・・・ 目を開けろぉぉぉぉ! ◆デビルチ 孵化器で回収 アレス ・・・ カイ・・・ カーーーーーーイ!!!! ◆アレス以外は蝶を使って退場      アレス、その場を立ち上がり奥を向く -------------------------------- ルークはこの後、プロへ転職しにいくため、手が空いている方で アコプリ系の方は、プロとアマツのポタなどのお手伝いをお願いします。 -------------------------------- <第10幕> 黒子 【それから3年後】 【陽の光が差し込める騎士団長の部屋】 アレス ユリをゲフェンに住む知人のプリーストに預けてもう3年・・・ カイと私は共に旅にでたことになっている・・・が ユリの気持ちを察すると心が痛む ・・・ でも、時々思い出すんだ、君のことを・・・ そして、この空を見て想うんだ あの時・・・ 私がもっと早くあの場所にたどり着いていれば・・・と 君はこの空を見て、何を感じただろう…? ◆パステル 舞台左から登場 パステル たいちょー! 一昨日の旅宝石商人強盗事件の報告書は終わった!? アレス あぁ、さっき終わった (エモ /うんうん ) パステル んじゃ、春の新年会企画案をお願いしますね! (エモ /ハート ) アレス     …それも私がやるのか (エモ /汗 ) パステル    もちろん!         でも急ぎじゃないですよ〜 では! ◆パステル 舞台左に退場 アレス     ふぅ…         騎士団隊長の仕事というものは         本当に片付かないもんなのだな・・・ ◆ふらふらを舞台右へ退場  ぐるっとまわって、舞台左から登場 アレス なんて雲ひとつない青空なんだ・・・ ・・・ あの日・・・ 肩の力を抜いて生きることを教えてくれた君・・・ もし君が生きていれば この大空を見て何を感じていただろう 君は・・・澄み渡る青空を一度も見たことがないと言っていたな 自分は神に嫌われているから・・・と 見せてやりたかったよ この雲ひとつない蒼穹を 決して嫌われた生き物なんかじゃないということを ・・・証明してやりたかった カイ・・・ ・・・それにしても今日は本当に天気がいい 仕事の切りもいいところだし・・・ 散歩してみようか(エモ /うんうん ) ◆アレス 舞台左に退場 黒子 【騎士団渡り廊下】 ◆ルーク 舞台左から登場      ルークが舞台中央に差し掛かったら  右からアレスが遅れて登場 ルーク 隊長、どこいくんですか? アレス ちょっと出かけてくる。 ルーク (エモ /! ) はい、いってらっしゃい! ◆ルーク 右に退出 ◆バスタ ルークが退場したら左側から登場 バスタ     リーダー・・・         じゃなくて隊長だったっけ? アレス やぁ、バスタ 別にリーダーと呼んでくれてもかまわないよ バスタ はは、すまんねぇ(エモ /笑い ) どうもいつもの調子で呼んでしまう癖が抜けなくて・・・ そういえばルーク 大分落ち着いてきたわよ この前、彼の目の前にポリンが通りかかってね あぁ、またやっちまう・・・って思ったんだけど なんと、切りかからなかったのさ アレス ほう バスタ 「ただ飛び跳ねているだけなら 世界に悪影響は与えないだろうから」 だってさ(エモ/くすくす) アレス この3年でずいぶん精神面でも成長したものだ バスタ 最初は憎しみに捕らわれすぎて 騎士団員としてやっていけるかどうかが心配だったけど 今は安心して見守ってやれるな アレス そうだな・・・ バスタ     で・・・         リーダー様はどこへいくんだ?         さ・ぼ・り・か・なぁ〜? アレス エモ( /! )     あぁ、さぼりだ バスタ     あはは ほどほどにしときなよ〜 パステルがまた心配するだろうからさ アレス あぁ、昼過ぎには戻ってくるよ ◆バスタは舞台右へ アレスは左へ退場 <第11幕> 黒子     【プロンテラ、平原】         ↓左から登場 アレス     ん〜・・・         こんな気持ちのよい天気は何日ぶりだろう。 もうすぐ春か・・・ 春といえば草花が咲き乱れる季節か・・・ そういえば、あのゲフェンの花畑はまだあるのだろうか・・・? ・・・あの時はもう二度と足を踏み入れまいと思ったが 行ってみるか・・・ ◆アレス 右へ退場 黒子 【ゲフェンフィールド、湖畔付近にある花畑】 ◆デビルチを孵化器で舞台中央に蘇らせる     ◆アレス 舞台右から登場し、右端で発言する アレス まだあるんだな・・・ここ・・・ !? カ、カイ・・・?         カイ エモ( /くすくす ) ◆デビルチ 孵化器で消える アレス ・・・あぁ〜、まぼろしか もう3年も経つのにな・・・ いまだカイやユリが この花畑で過ごしている姿が目に浮かぶとは・・・ ◆青年 舞台左から登場し、ゆっくり中央へ移動して座る     座ったら、舞台左を見て発言 青年 綺麗な場所だな そういえばもう春か ◆アレス 青年の近くに寄っていく アレス おっと、失礼・・・ 周りの景色に見とれていて気がつきませんでした 青年 やぁ、こんにちは あんたもここに用が? アレス     あ〜、ここは懐かしい場所ですからね ◆カイ  ↓カイ、立ち上がり振り返る 青年 懐かしいか・・・ 相変わらず女々しい奴だな・・・人間よ 昔と同じ暗い顔をしてやがる エモ( /くすくす ) アレス    (エモ /! ) ・・・な!? カイ      ふっ、さすがにこの姿ではわからんのもしょうがない・・・ アレス    (エモ /ショック ) まさか・・・ カイ 久しぶりだな、アレス いや、この姿で逢う前は初めてか・・・ 俺は魔物だったからな アレス エモ( /ショック ) カ、カイなのか!? な!なぜ人間の姿に!!! カイ あの時、俺は確かに人間にやられて死んだ         ふと気がついたら、目の前にいるのはユリじゃなくて ・・・何もない暗闇だった     そしたら意識ん中で語りかけてくる奴がいたんだよ アレス ・・・奴? カイ 人間を助ける裏切り者は再生などさせぬ いっそ我々が憎む人間となるがよい 我々がいつかお前を食い殺してくれようってな アレス     それって魔物を生み出す核の存在なのか・・・? カイ      (エモ /あの ) かもな         実際、俺達魔物にとっちゃ 人間に生まれ変わる程、屈辱なものはないさ(エモ /… ) だけどな・・・ たとえ姿がどうであれど・・・         これでずっと    ユリと一緒にいられるんだ ◆ユリ 舞台下に登場 ユリ      カーイー? どこ〜! ◆ユリ 発言後、ゆっくりゆっくり舞台右袖に移動 アレス ユリの声? カイ あぁ、さっき迎えに行って来た       あいつのそばに一生俺がいてやる         俺がユリの目になってやるんだ アレス     そうか         大事にしてやれよ カイ      (エモ /うんうん ) あぁ アレス     しかし、なんでまたプリーストの装束を・・・         仮にも小悪魔だったのに・・・ ◆カイとアレス 少しずつ舞台左下へ会話しながら移動 カイ      いいんだ、これで・・・         いつか俺がユリの目を治してやるんだ この力を利用して・・・な なかなかいないぜ 聖と魔の力を持つプリーストなんて アレス     治す力か・・・ この青空を見せてやりたいんだな         ユリが初めて見た空をもう一度         この花畑と一緒に・・・ ◆ユリ 舞台右から入場、右端で待機 ユリ カ〜イ〜 どこにいるの〜 カイ ・・・たとえ人の姿になったとしても ユリを苦しめた人間は今でも嫌いだ         でも・・・ ユリとあんたは好きだ アレス     カイ・・・ カイ ・・・ありがとな、アレス アレス    (エモ /! )         くくくっ         お前から礼の言葉が聞けるなんてな ユリ もう!せっかく花冠作ったのに〜! カイってばっ! エモ( /怒り ) ◆ユリ 花冠を落としてプンスカ怒る  カイ 近くに行って拾い上げる カイ      ユリ、俺はここにいるよ さぁ、いこうか ユリ      うん! ◆カイとユリ 舞台左に移動しながら会話する ユリ あ、カイからお花の匂いがする〜 カイ あぁ、いい匂いだな ユリ えへへへっ ◆カイとユリ 舞台左に退場 アレス     神よ         どうかふたりを見守ってやってください         小さな幸せ         ずっと続きますように ◆アレス 客席を向いてから発言 アレス     破壊と殺戮しか考えない魔物は多く存在する         騎士として、いや・・・ 自分自身がそれを許しておけない         幸せに生きるものたちをこの手で守りたい         それが私の願いであり、これから成していくこと・・・         だけど・・・         少しは魔物に耳を傾けてみようと思う         いつの日か人と魔物が         共に暮らせるような世界がくることを         少し期待して・・・ FIN